どんな場面を描いているのか
一体、どんな風景を描いているのか
そこにどんな豊かさを求めているのか
その辺りを綴っていきたいのですが、まずは僕自身がどうして今、新河岸川でナニカシをしているのかの「発端」を知って頂くのもよろしいかな、と思いその経緯を振り返ります。
そんな訳で久しぶりに、2016(平成28)年の1月19日に提出した「河川一時使用届」を見ています。提出は1部で良いのですが、手元の控えにいつも2部提出して、片方を自分の保管用にしてきましたが、期間は提出する度に伸びていき、現在は数ヶ月単位で取得したりしています。
新河岸川に目が向いた理由は、個人的な内容でありまして、定期検診だったか運動不足を指摘され「あ、痩せたい!」と思って新河岸川土手を1km程、走り始めたことに始まります。1kmに至る道で自分の体力の衰えを痛感しながらも、徐々に走る距離が伸びていき、走れるようになった楽しみから、新河岸川の上流、下流、その周辺、様々な自分コースを作っていく中で、対岸にある寺尾調整池もコースに入ってきて、距離感と地域の環境を知っていきます。
ある日、走り慣れたコースを走っていた時、ふと土手から見た新河岸川に目が止まりました。鯉が泳いでいたり、白鷺(シラサギ)が休んでいたり、水深が、水中が、色々と気になる。。。
僕が生まれた環境は、川越市のお隣、ふじみ野市の上福岡駅西側、駅徒歩10分圏内の住宅密集地で武蔵野台地の平地だったので、川など無い。とは言え、小学校高学年には釣りキチ三平とかにもハマって、新河岸川やびん沼や伊佐沼まで釣りに行ったりしていました。また当時、スイミングスクールにも通っていて(現在サンディーというスーパーがある所は、昔、大井スイミング・スクールという屋内25mプールがありました)そこそこ泳げるようになっていたのですが、プールよりも自然の川で遊ぶ方がどっちかというと好きだったので、走りながら見た新河岸川の水辺を眺めていく内に気になってきたら、猛烈に川に入りたくなった訳です(笑)
でも、決してキレイではない新河岸川でイキナリ泳いでいたら、結構やばい人 or 溺れている人、と勘違いされるであろうことから、少し考え、ヤフオクで一人乗りカヌーを3万円で手に入れます。紫色をして、さつまいもみたいな船体で、川越っぽいじゃーん!と一人で納得。でも、完全にこの分野の素人で、ネット検索でカヌーを始めようとしている中年。パドルの漕ぎ方とか、ライフジャケットとかはかろうじて得たものの、さて、どこから新河岸川に入ろうか、水深どれくらいあるのか云々も想像が付かず、でも川に入りたい一心で(笑)準備を進めます。
周辺を走りまくっていたため、だいぶ水辺状況を把握していた中から、乗船できそうな場所として「旭橋」「養老橋」「新扇橋」といった「橋」が浮かんできました。歴史的にも1638年に始まった川越舟運のあった場所だし、年1回の乗船体験もされている場所。その船着場の一つであった「旭橋=下新河岸河川場」をスタートの場所に決めた訳です。
そしてイメージトレーニングでの航行では、旭橋から上流の新扇橋を目指してまずカヌーを進め、そこから約3km、下流のふじみ野市との境の養老橋(福岡河岸)までゆっくりと目指そう!と思い、いよいよ、自宅からまずはその旭橋までカヌーを肩に担いで約1kmをさかのぼり(結構ヘビー)整備されているようで、実は普段は鎖でふさがれている船着場に侵入。ただ、水に浮かべたカヌーに飛び乗る訳にもいかず(どうやって乗るのかすら、わからなかった)船着場脇の草むらをスロープ状にならして、カヌーを水陸両用車のように進めることにしました。乗船しながら、手で徐々に水辺に向かってずらしていく作戦を決行し、遂に念願の着水をします。水上浮力により、重力から少し解放された感動っ!! 浮かんでる!
遂に川に入れた! よし、では上流を目指そう!
頭の中で思い描いていた「上流の」新扇橋。
しかし現実は、ゆっくりとではあるがカヌー初乗り者にとってはどうしようもない「水の流れ」に逆らうことができず、そのままゆっくり「下流」へ流れていく。。。(笑)
頭の中で描いていたイメージと、現実とのギャップを水上で体験しつつ、感動と衝撃と揺れる船体で、何とも言えない高揚感・危機感でジタバタする日曜日朝の5時。
ここから、新河岸川ウォーターラインを楽しみ始めていきます。
(つづく)
埼玉県川越市を中心に、個人的なことから、一級建築士事務所maao、リノベーション会社80%、coworking & shareoffice ダイクマチ・ロッケンマチ、三輪駄菓子屋すいすいなどの情報を投稿させて頂きます!