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海外留学中のラボミーティングは毎回死ぬ気で挑んだほうがいい

これから海外留学に行く、または今まさに留学中の研究者の方。研究室ではラボミーティングがありますよね。毎回発言するとかちょっとハードル高いですよね。でもできていないとマズいんです。


ひとまずラボミーティングとは何かを知らない人のために説明して、そこで発言しないと何がマズいのか、一つずつ説明してみますね。


ラボミーティングとは、大学または研究機関にある研究室で行われている研究発表会のことです。
自分の今のプロジェクトがどういう進捗なのかを説明して教授や同僚に意見をもらうのです。ラボミーティングでは進捗状況を説明するだけでなく、ディスカッションをすることが求められます
つまり自分または他人の研究をより良くするための意見交換です。ほとんどの研究室で定期的に開催されているはずです。

海外留学に行くということは、海外の大学の研究室に所属することになるので、ラボミーティングにも参加します。

最近はコロナの影響でオンライン会議になったりしていますよね。
でも基本はお互いの意見を言い合うことなので同じですね。

そして言語は

当然英語です。

「英語でディスカッションとか、ハードル高い・・・」
「なんとか毎回発言せずに乗り切れないかな・・・」

なんて思う方もいると思います。

しかし、私は「海外留学中だからこそ、ラボミーティングには死ぬ気で挑んだ方がいい」と思います。

特に発言しないというのがマズいのですが、理由を箇条書きしてみると、


・英語がうまくならない
・科学において必要な「疑う力」が身につかない(ディスカッション能力が身につかない)
・ラボの人(主に教授)からの信用が得られない
・自己肯定感が下がる

一つずつ説明します。

英語がうまくならない

そもそも喋らないので、話し合いの中で身に着けられるはずの「生きた英語」がしゃべれません。特に日本人は英語をしゃべることに抵抗がある方が多いと思いますが、だからこそ英語というのは自然な会話の中でしか身につかないと思った方がいいです。
「会話なんて・・何しゃべったらいいかわからない」って言いたい気持ちもわかります。

確かに私も英語で何か雑談でしゃべれと言われたら、ちょっと難しいです。
しかし、ラボミーティングなら違います。
お互いが興味のある研究分野で仕事をしていますよね。
そしてなおかつ、研究の基礎知識という共通言語が存在するからです。

共通言語があるなら、それを使って喋れば良いのです。
話す英語は文法的にめちゃくちゃ・・・それでも通じるんです。
アホみたいなことでも良いので、英語で意見を言いましょう。
ラボミーティング中が一番英語力を鍛えるのに適した時間なので。

科学において必要な「疑う力」が身につかない

自分以外のみんなが活発なディスカッションをしているなか、自分はみんなの英語を追うのに精いっぱいだった場合・・・
あまり理解できてなくても、自分は「ふんふん」と聞いているような、いないような・・・そんな状況になっていませんか。

何を話し合っているのか、わからない場合はちょっと止めてもらって、どういうことで話し合っているのか、質問してみましょう。

直接「ちょっと何を言ってるのかわからないんだけど」と聞けば、相手は親切に教えてくれると思います。

本当に理解できない場合、アホなことでもいいので質問してみると「あぁ、わかってなかったのね」と察してくれて教えてくれたりもします

ディスカッション能力を鍛えたいのであれば、とにかく話し合いに参加しなければいけません。

ラボの人(主に教授)からの信頼が得られない

ラボミーティングで発言しないと、ラボの同僚だけでなく教授(PI)からの信頼も得られません。
かみ砕いて言うと、ラボミーティングに参加している姿勢が見られないと、「この研究を良くしようと思ってないんだな」と思われてしまいます。

ということは、逆に考えると「ラボミーティングに参加しているアピール」さえできれば、「あいつはちゃんと意見を言える奴」と思ってくれるので、信頼度も増します。

具体的にどうすれば良いかというと、
例えば同僚が研究発表を行っている際、少しでも「おやっ?」と思う点があるなら、話の流れを止めてでも良いので「それってどういうこと?」と質問してみましょう。
丁寧に教えてくれるはずです。さらに、そこから教授のコメントが追加されたりして、場が盛り上がります。
自分から発した質問のせいで30分くらいのディスカッションに転じる・・なんてことにもなります。
そんなときは結構気持ちいいんです(笑)

自己肯定感が下がる

ラボミーティングで発言できないでいると、自己肯定感が下がります。
「あぁ、また何も言えなかった俺はダメな奴だ・・・」とか思ってしまいます。
このラボミーティングの場で何もしゃべれないと、しゃべることに自信がつかず、例え教授との一対一のディスカッションのときですらあまりしゃべれなくなってしまいます。

また、教授や同僚からの信頼度も落ちるので、最悪無視される雰囲気にもなったりするので注意です。

以上のことをまとめますと、
私が毎回気を付けていたことは、「ラボミーティングでは毎回爪あと残す勢いで挑む!」ってことです。


大げさに言ってますが、あまり気負わず、アホみたいなコメントでもいいので、何かしゃべれば良いだけですから(笑)

最後までご覧いただき有難うございました。

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