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7'scarlet 感想
7'scarlet プレイ感想 ネタバレあり‼️
機種 PS vita
トロコン済み🏆
がっつりネタバレします。未プレイの方はご注意を。
◆
結論から申し上げると………
最高すぎた。
まず、数ある積みゲーの中からどれやろうかと悩んで
時期的にこれが良いだろうと軽いノリで始めたんですが
夏、田舎、伝承、ホラー、怪奇、事件、屍者…………
こんなに面白そうな要素あってハマらないわけがなかった。なんならこれオトメイトでやる必要あるか⁉️とすら思ってたんだけど。
あらすじとか世界観、設定とか細かいことについては端折りながらとにかくプレイ後の興奮だけお伝えします。
お兄ちゃん最高。
この作品て、ヒロインが一年前に行方不明になった兄を追って幼馴染と共に奥音里って田舎を訪れるところから始まるんだけど、割と攻略制限も最初からガチガチで
ヒノ/イソラ→トア→ソウスケ→ユヅキ→真相→隠し(お兄ちゃん)が順当な√攻略になるはず。
そして1人クリアするごとにルート解放の演出だったりがあって、攻略というよりもとにかく"読み進める"って表現の方が合ってる気がする
あとまず言いたいのは
実写の演出最高だね…?
これ発売が2016年ともうかなり年月が経ってしまってるんだけど、当時発表された時まさかの実写OPで明らかに他作品と毛色が違うぞ、ってことで界隈がざわついてたのを覚えてます。
共通から終盤まで所々ふんだんに実写ムービーで盛り上げてくれるのでミステリー小説の没入感みたいなのが楽しめてすごくワクワクしました。
それでもって肝心の感想なんだけどキャラ毎から。
◎ヒノ cv.島崎信長
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美味しい幼馴染ポジション。可愛い。浴衣の柄ダサい。個別シナリオはサスペンス要素に振り切り気味かつ物語の根幹についてはほぼ触れていないので、一周目だったからかけっこうポカーンとした。あと最初からヒロインへの好感度カンスト。真相を見た後にもう一回シナリオ追ったら印象変わる気がする。最終的にヒロインが落ち着くのはヒノの隣なのかもしれない。
◎イソラ cv.柿原徹也
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犯人に監禁彼氏呼ばわりされてて笑った。その通り。可愛い。まずゆるふわなビジュアルがすごく好きです。
なのにちょっとしたきっかけでヒロインや周りに対して怒気強くなったりして情緒の安定しない感じ、すごく良かった。笑 よくよく見たら17歳の高2って書いてあって納得。熱しやすく冷めやすい思春期特有の不安定さが彼の魅力だと思います。「皆、ヴァカじゃないのッッ⁉️」と「食べてよ(超怖い)」は名ボイス 直前セーブしていつでも聞けるようにしてある。
◎トア cv.森久保祥太郎
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真相エンドの影響で公式贔屓と巷で言われてるけど、シンプルに良かったよね??? トアの表ENDを終えた時、何でこんなスッキリしないんだとかこのルートは何だったんだ…って思ったけど、真相を見た後にもう一回ノーマルエンディングを見ると加筆されてるんだけどそれがもう殺傷力高すぎる。トドメを刺された気分でした。そして表ルートの終盤、ソウスケが謎を残していくんだけどこの辺りからもう誰も止められない止まらないモードになって一気に進めた。
ただどうしてか何故だかキャラとしてはいまいち刺さらんかった。何故。
◎ソウスケ cv.沢城千春
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セブスカおもしれー男代表。初見で正直刺さらんだろうなあと思ってたけど裏切られた。ずっとニチャアしてた。何だあの金魚すくいは。恋愛描写も実はソウスケ√が1番好き。博識真面目キャラの軸が自分からヒロインになっていく光景、とうてぇ。犯人探しの人狼タイムではヤジを飛ばしたくなるほどビシッと決めてくれました。ノーマルENDもフラグを残してくれるあたり、このCPは安心できるなと思った(親目線)
◎ユヅキ cv.三木眞一郎
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セブスカ第2のおもしれー男。
共通でだいぶ塩だったので個別入ってからのデレっぷりにキャラ崩壊してない?と心配になってしまった。このルートでは怪しくて仕方なかった烏丸さんが鍵になってましたね。いやぁこの話も本当に良かった。。
いよいよ7'scarletって物語の根幹が顕になった√でした。ただこの√でもお兄ちゃんの行方までは掴めず。
ノーマルENDのさ、病室でユキくんが「ユヅキが……ユヅキが………。」って言うシーンからその先、病み散らかした展開だった。
アレはノーマルではない、スーパーBAD ENDだ。
この後に真相→お兄ちゃんルートが開放されるんだけど、それ見たあとかな?ノーマルENDを見るとユヅキが屍者として蘇ってしまうエンディングが加筆されてます。これもキッッッツかった。。三木さんの迫真の演技が半端ない。
◎真相
どうして真相√がトアの派生なのか、って部分についてなんだけどやっぱりユアちゃんを始め、このルートで"エイトのライブ"を主軸にしてサブキャラ全員が持ってる"怪しさ"が消化されるんだよね。
そしてそこまでの過程で今までの攻略キャラ、サブキャラが総動員して話が動いていくから、まさに"真相"になるなと。伏線が気持ちいいくらいに回収されていくのである種大団円と呼んでも良い気がします。
終わりは切ないけどね。
ただこの√でユアちゃんの罪だったりイソラ、ソウスケの父の件だったり、そんなあっさり⁉️と思う部分は正直あった。あったけどまあそこは気にするとキリないかなと思うのでスルーします。
うーん。。
切ない。
この一言に尽きる。
そしてラスボス。
◎ハナテ CV.緑川光
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無理。助けて。どうしよう。
解放されたお兄ちゃんルート。
何から話せばいいのかわからない。全部が良すぎた。
なぜスチル3枚分しかないの…短いよ…って5000億回くらい思ったね
このルートではお兄ちゃんと再会後、ヒロインとの過去〜どうしてこうなったのか?が独白で語られてから犯人とのバトル、決着をつけるまでが秒速で過ぎ去っていくんだけど
もう本当、全部がしんどい。
再会した時のスチル良かったよねまず。
お兄ちゃんきたッッ顔良ッッッッ⁉️⁉️ ってなったよね?
ていうかごめん、ビジュアルがド好みだったシンプルに。極めつけの低音め緑川光ボイス。ありがとうございました。スチルあと20枚くらい用意して。
でもね、本当に本当にラストが切なくて哀しかった。
もう哀しい超えて苦しかった。
感想読んでるとけっこうハナテ無理派と最高やばい派で分かれてる印象だと思ったけど、私は圧倒的後者でした。あまりにヒロインに感情移入できなくて途中から自己投影してやってたので、どのルートでもずっとずっとお兄ちゃんの行方が気になっていたので。。
ラストの いってらっしゃい で完全にK.O.でした
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総評
この作品をやろうと思ったのはPVとOPムービーに惹かれたからだったんだけど、全部やった後に改めてOPを見ると余りに切なくて綺麗で、「分からないの。分からないけど、すごく悲しいの」の台詞と共に出てくる攻略キャラ達だったり、燃える花だったり、猫だったり、とにかく良さが全部OPに詰まってるなと思った。
OPの雰囲気が好きな人は安心して本編プレイしてほしい。
悪いところを挙げればそりゃある。
ユキくんの家のこととか、ヤスの内情的なものとかハナテの記憶操作の能力とか、回収しきれてない謎ちょいちょい残ってるし、攻略キャラみんなヒロインに実は幼少期から恋してたみたいなのも流石にご都合だろとか、色々あるよ。
何なら最大の文句はこれ、乙女ゲームじゃなくて良くない?ってこと。恋愛に発展する過程が微妙すぎて吊り橋効果にしか思えなかったのと、男たちは一体ヒロインの何にそんな惹かれたんだろう…?って疑問でした。プレイヤーの私も感情移入ができなかった。。
全体のボリュームも結構少なめで早ければ1-2日とかで終わると思う。恋愛もミステリーも描写が中途半端ってレビューをアマゾンか何かで見たことがあるんだけど、確かにもう少し丁寧に作り込んで欲しかった正直。
それでも絶望という名の奇跡ってキャッチコピーは伊達じゃない。死ぬこと、死んで蘇ること、その喜びだったり代償だったりについて考えさせられる作品だなと思いました。きっと、家族や恋人やペット、或いは物でも。何か大切な存在とお別れをしたことがある人にはすごく刺さるものがあるはず。
余談
プレイ前の推し予想
ユヅキ>トア>イソラ>ソウスケ>ヒノ(ハナテの存在知らず)
プレイ後
ハナテ>>ソウスケ>ユヅキ>イソラ、ヒノ、トア
と言った感じでした。
ハナテお兄ちゃんにまた会えますように。
おわり☝( ◠‿◠ )