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逃げるの価値

逃げる事が良いか悪いかの判断はここではしません。
今回は逃げる事の価値について考えていきます。

まず第一に時間の節約がある。
これはいったいどういう事なのかというと例えばもしあなたが肉体労働が苦手で事務仕事の方が得意だった場合。
重たい荷物を何度も運ぼうと思ったら、肉体労働が苦手なあなたではものすごく時間がかかる。
そこで引っ越し業者を呼んで引っ越しを頼む。

これも考えようによっては逃げていることと同じ。
自分一人で引っ越ししても大丈夫なように体を鍛えてから引っ越す。
極端な例だけど、本当に逃げないというのであればそういった事にも立ち向かわなければいけなくなってしまう。

逃げると言うからなんとなくネガティブに聞こえるけど、要は苦手なものは得意な人に任せてしまえばいい。
自分の肉体を鍛える時間や労力を考えれば圧倒的に時間の節約になる。

そう第一の逃げるは任せるってこと。

よく失敗から学べと言われる。
果たしてそれは本当に正しいのだろうか?
もちろん失敗から学べる事があるのも知っている。
だけど思い出すだけでも感情が揺れ動いてそのことで頭が一杯になってしまうような失敗もある。

そんな失敗を思い出したところで学ぶどころかただただ気持ちが揺れ動いて他の事が手に付かなくなってしまう。
そんな失敗と無理に向き合おうとしてヤケを起こしてしまったり、心が病んでしまっては本末転倒になってしまう。
完全に忘れようと思ったところで難しいけど、思い出さないようにしていれば少しずつだけど記憶は薄まっていく。

失敗と向き合えとか過去の自分と向き合えとは言うものの、自分のメンタルがやられるような失敗と無理に向き合う必要はない。
その分前向きに生きられるのであればその方がいい。

第二の逃げるは忘れることだ。

断捨離という言葉がある。
余計なものを捨て去ってしまうことだ。
捨てるというのは言い換えれば選ぶということ。

物を捨てる行為であれば所持する物を選ぶということ。
今の自分にとって必要のないものは捨てるという選択をするということ。
これは何も物に限った話ではない。
人生の選択もある意味断捨離なのかもしれない。

自分が選ばなかった道を捨てるということだ。
捨てるというと少し語弊があるかもしれないが別に二度と手に入らないわけではない。
時間が経ってから選ぶということもできる。
ただ期間限定でしか選べない事があるのも事実。
それ以外のことであれば後で選び直すことも可能だ。

少しわかりにくいかもしれないがその道を選ばない事が逃げになるというのであればその道は捨てると思えばいい。
今の自分には必要を感じないから捨てる。
ただそれだけの話だ。

一口に逃げると言っても結局のところそれを自分が逃げとしてネガティブに受け止めるのか、それとも別の言い方をして違うものにしてしまうかということだ。

実際のところ、逃げといえば逃げになるしそうじゃないと言えばそうじゃないことは世の中に沢山ある。
例えば日本が戦争を起こしていた時代。
敵から逃げればそれは敵前逃亡になっていた。
今の価値観から言えば敵から逃げて命を大切にする事を恥じる人はいないだろう。
でも戦時中は大罪として扱われていたと聞く。

それと何も変わらない話なのだ。
何を大事にし、何に価値を見出し、何を優先するのか?
それさえハッキリしていれば人から「逃げた」と言われたところで痛くも痒くもない。

それこそ、そんな人からは逃げてしまえばいいのだ!

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