ウニヒピリなのかもしれない
先日渋谷駅のホームに上がるエスカレーターで、4〜7歳くらいの女の子たち5人が団子状に歩いていた。
エスカレーターに乗る直前になって私の後方にいたお母さんたちがいきなり声を上げて「待って!乗らないで!」と女の子達に言った。
が、時すでに遅し。
お姉ちゃんたちが「乗らない!」「行かないで!」と前を歩く小さな子たちに伝達するも、両手に紙袋を持ち1番前を歩いていた4歳くらいの子がエスカレーターに乗ってしまった。お母さんとお姉ちゃんたちの声に気がつき、クルッと振り返ったと思ったら、エスカレーターを降りようと必死の形相で逆走し始めた。
『危ない。無理だ。』と思った瞬間、女の子は転んでエスカレーターに手をついた。
私がちょうどすぐ斜め後ろにいたので、転んでビックリしていた女の子を抱えて立たせようとしながら「危ないからさ、このまま上に行って、階段を歩いて降りよう。」と声をかけ、女の子がコクリとうなづいた瞬間、お母さんが駆け寄ってきて「早く立って!先に行かないでって言ったでしょ!」と女の子を叱った。
女の子は目をパチクリさせていた。
私もパチクリした。
お母さんはパニックしていて周りが目に入らない。私はしれっと女児の前に立ち、そのまま振り向かなかった。
エスカレーターの終わりがあと少しの所だったので2歩ほどエスカレーターを登ったら、後ろからまたお母さんが「いいから歩かないで!」と女児を叱った。私の後を追ってエスカレーターを女児が登ろうとしたのだろう。前にいた私の真似をちょっとしただけなのに、怒られちゃったみたい。
ちょうど吉本ばななさんのトークイベントで、ウニヒピリ(潜在意識)とパニックになる人のお話を聴いた後の出来事だったので、きっとこの女児は私のウニヒピリなのかもしれないし、最近パニックになってる人を見ていなかったから現象として見せてくれたのだろうと思った。
お母さん、女児は立派に生きているから大丈夫。
女の子よ、この先どんなことがあっても
必要な時に必要な出来事や出会いがあるから大丈夫。
ぜんぶ大丈夫。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?