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highな親とlowな息子inトイレ

 先日の夜、3歳の息子が初めてトイレでうんちをした。「すごいじゃん!」嬉しさで両親ともども思わず拍手をする。しかし、その喜びの光景の中で、息子だけ浮かない顔をしていた。

 「オムツがいい」トイレで少しだけ用を足した後に泣きそうな顔で主張する息子。ものすごくテンションが下がっている。仕方なく履かせてみると、そこで安心したように残りを済ませる。その顔はどこかホッとしていて、まるでいつもの「自分の居場所」に戻ってきたようだ。「どうしてだろう?」と考えてしまう。彼にとってはおむつこそが排泄する場所なのか。いつもとは違う環境に不安を感じたのか。何か罪悪感のようなものがあるのか。理由は分からないが、確かなのはトイレでの排泄を快く思っていないことだ。

 「初めての排泄で泣いたり、不安げな表情をする子は少なくないんですよ。」翌日保育士さんに言われて、少しホッとする。こんな反応があることを私は知らなかった。彼には彼のペースがあるのだと改めて思う。同じクラスにはおむつからパンツに変わっている子もいる。私は少し焦っていたのかもしれない。

 腹ばいもハイハイも立つのも歩くのも話すのもできるようになった。おしっこだって少しずつトイレでできるようになってきたし、しばらくしたらうんちも自然にできるようになるだろう。親子ともども焦ることはないのだ。

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