新人救急隊長に救急現場に必要な知識の道筋を照らします!
シリーズ 救急救命士ライダーの病院前救護学 vol.2
今日は新人の救急隊長向けに、どうやったら救急隊長として成長して行けばよいのかその道しるべを書きたいと思います。
この記事を読めば、新人の救急隊長がどうやって、努力をしていけば良いかが分かります。
なぜ僕がこの記事を書こうと思ったのか・・・・それは救急救命士になり隊長として救急車に乗り始めたばかりの頃、何をどうやって努力をすればいいのか分からずもがき苦しんだ経験があるからです。
とにかく必死に救急に関するコースを受講するため県外を飛び回り、本を買いあさり、資格を取得しました。その努力の甲斐があってか、ほんの少しだけ救急隊としてどうやって成長をしていけばよいのか分かり始めてきたので、お伝えしたいと思います。
これを読んでいる救急救命士になり救急隊長となった方には僕と同じような道をただって欲しくないです。
これが必ずしも正解ではないと思いますが、参考にはなると思います。これが救急隊長に必要な学習の道しるべです。
道しるべの解説をします。この道しるべは救急現場を3つの時間軸で区切っています。
1 通報~傷病者接触
2 傷病者接触~処置・選定
3 処置・選定~搬送
それぞれの時間軸毎に必要な要素を図に落とし込んであります。赤で書いてあるのが全国共通の知識で青で表示されているのが地域ごとのルールです。
救急隊は地域のメディカルコントロール体制に統制されているので、地域毎のルールを覚えることは必須です。この地域毎のルールを覚えるという意識に全国共通も知識、例えば病態把握や問い合わせ方法(病院)、バイタルサインの評価等が入り込んできてどこから勉強していいか分かりずらいと思います。僕には分かりづらかったです。
3つの時間軸に今度は学習項目を入れてみます。太字が図でいう赤字になります。太字が全国共通の知識です。
1 通報~傷病者接触
臨床推論、トラウマバイパス、プロトコル、地理
2 傷病者接触~処置・選定
バイタル・所見の評価、プロトコル、搬送のルール
3 処置・選定~搬送
病態把握、病院選定、問い合わせ方法
臨床推論というの主訴、年齢、性別から病態を予測することです。これは実は傷病者に接触する前から始まっています。そして、救急現場の場所を特定し、緊急性があればドクターヘリなどを考慮します。場所がわかっていないと現場に着きませんし、ドクターヘリを考慮することすらできません。
現場到着後さらに臨床推論を進め、今度はバイタルと所見を評価します。疾患が特定でき、地域の搬送ルールやプロトコルに該当する事案なのかを判断します。
以上が終わったら、今度は地域の医療事情を考慮して、病院に収容以来の電話をします。
どうでしょうか?3つに分けて全国共通の知識と地域ごとのルールに分けると思考がシンプルになるのではないでしょうか。
ただ救急現場にはこれだけでなく、集団災害、産科、熱傷、中毒等の特異事案もありますが、この道しるべからは外してあります。理由は発生率が低いからです。まずは通常対応の道しるべが大事だと思います。
そしてここで皆さんに素敵なお知らせです。今後この4つの全国共通の知識について個別にブログで解説していきます。
1 臨床推論
2 バイタル・所見の評価
3 病態把握
4 問い合わせ方法
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そして、最後に特報です!!
あの谷口総志さんが救急救命バイタルサインセミナーをやります!!参加すれば4つのうちの1つがこれで完了です。ライダーも参加します!!本当に楽しみです。