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幅広のQRS波形は3つしかありません!

シリーズ 救急隊の救急隊による救急隊のための心電図vo.6

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もし救急現場で幅広のQRS波形を見つけたら、答えは3つしかありません!

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1 PVC(心室期外収縮)

 心室期外収縮とは突然の興奮による幅広のQRS波形があり、下向きのQRS波形を伴うものです。以下の写真のような心電図波形になります。

 PVCの詳細は別記事で紹介します。

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2 脚ブロック(右脚ブロック、左脚ブロック)

 12誘導心電図を測定すると胸部誘導に幅広いQRS波形と逆向きのT波が表示されます。

 PVCとの違いはブロックを受けた場所の心電図波形はずっとQRS波形が幅が広いことです。

 つまりR-R間隔が正です。

 PVCの場合は突然の興奮による幅広のQRS波形なので、R-R間隔は不整になります!

 今回はNASA誘導で測定した右脚ブロックの波形を載せておきます。PVCとR-R間隔と幅広いQRS波形の出現頻度を比べみて下さい!

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3 完全房室ブロックの時の心室固有調律

 

 心房と心室で刺激電動系の電気信号が完全に途絶えると心室には自動能があり、心室だけで興奮を始めます。これを心室固有調律といいます。

 完全房室ブロックの時は心房と心室で電気信号が完全に途絶えるので、P波とQRS波形のリズムがバラバラになり、さらに心室固有調律でQRS波形が幅広になることがあります。

 以下の心電図はまさに完全房室ブロックで心室固有調律になっています。

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脚ブロック波形に比べるとR-R間隔は不整であり

PVCと比べると同じRーR不整でもQRS波形が毎回幅広なので少し違います!

もし救急現場で幅広のQRS波形を見つけたら、この3つ思い出して下さい!

これで救急現場で幅広のQRS波形を見つけても悩むこともありません。

 もし現場で幅広い波形を見つけて、判読が難しければライダーに相談して下さい♪

 新人救急救命士のころ私も心電図が読めず悩んでいました!だからこそあなたの悩みを解決できると思っています!あなたの心電図に関する悩みを解決します!

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