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救急現場で心電図を測定する目的とは?

シリーズ 救急隊の救急隊による救急隊のための心電図 vol.2

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あなたは救急現場で心電図を測定する目的を知っていますか?

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今日はなぜ救急現場で心電図を測定する目的についてお話します!

モニター心電図はなんでつける?12誘導心電図ってなんでつけるの?という疑問を解決します!

救急隊の心電図を測定する目的は大きく2つあります!


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1   音(心拍)の異常

 モニター心電図を使って、致死性不整脈に備えます!主にⅡ誘導で不整脈をみています!

 Ⅱ 誘導は心臓の電気の流れと同じ向きをモニタリングにしているので、不整脈が非常に鑑別しやすいです!電気の流れる先で待っているイメージです!

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 不整脈はなぜ問題なのか?

それは不整脈から突然CPAなってしまうからです!

 ピッピッピッ、正常なリズムなら規則正しい音がしますが、不整脈があるとピッ、ピッ、ピピなど音の異常が出てきます♪

 たとえ傷病者から目線を離したとしても、音でCPAに備えることができます!

 搬送中に基本一人で継続観察をする救急隊にはぴったりな道具ですよね!

 モニター心電図は不整脈に備えるためのものなので、形の異常である心筋梗塞を見抜くのには不向きです!

 不整脈と言ってもいっぱいあるのでは?そんな風に考える方もいると思います!

 そこで救急救命士ライダーは救急現場で備えるべき致死性不整脈も5種類まで絞ってモニタリングしています!

 この5種についてはこちら!

2  形の異常(胸部類似誘導、12誘導心電図)

  胸部類似誘導と12誘導心電図を測定する目的は心電図の形の異常を見抜くことにあります!

 測定する方法も2種類ありそして、判別する形の異常も2種類あります!

⑴虚血があるのかないのか

 つまり心筋梗塞や狭心症がないのか、急性冠症候群を見抜くことが目的です!

 STが上がっていれば 

     心筋梗塞

 STが下がっていれば

      狭心症

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具体的なSTの読み方は次回に説明します!

そもそも救急車には12誘導心電図がないこともあります!

そんな時は胸部類似誘導を測定します!どうするのかのついてはこちらの記事を参考にして下さい!

類似誘導と12誘導については他の記事で説明します!


⑵虚血以外の違う形

 虚血以外の目的は病態ごとの特徴的な形の異常を見つけて、病院把握の参考にすることにあります!

 例えばこのような心電図波形はどうでしょうか?

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 この心電図はJ波です!!

 偶発性低体温症で出るJ波は特徴的で合わせて体温が低くければ、病院把握の参考になりますよね!

 救急救命士ライダーが選んだ救急現場に適した特殊な心電図の形については実際に遭遇した症例を題材に次回説明します!

 どうでしょうか!救急現場で心電図を測定する目的を理解して頂けたでしょうか!

 測定する目的が分かれば、心電図の苦手意識も薄れる思います!

救急隊の心電図を測定する目的は大きく2つあるということを忘れないでください!


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