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マンションでの“コミュニティづくり”を考える
みなさん、こんにちは!エンパブリックアソシエイトスタッフの森川です。
今回は、港区で開催された講演会「マンションでのコミュニティづくりを考える」をレポートします。
弊社の広石が「マンションでのコミュニティづくりの可能性とヒントを学ぶ」という趣旨で講演し、集合住宅等でコミュニティづくりと向き合っている住民の皆さまがご参加されました。
・ コミュニティの大小
実は「これがコミュニティだ」と意識しなくても、ちょっとした集まり(ママ友会など)は誰もが参加しています。
しかし、町会などの大きなコミュニティに参加することは、少しハードルが上がる人が多いと思います。
マンションの中での住民同士のコミュニティもどちらかというと大きいコミュニティのようです。
・ 知らない人と関わるって?
もちろん、同じマンションの住民と関わりたくないという人もいます。
「経験や価値観の違う人がいる」ということを知るのも、マンションコミュニティづくりのはじめの一歩になります。
そして、相手を知ることで「つながらない」と「つながれない」の違いも明確になってきます。
・ マンションコミュニティは時間をかけて
コミュニティづくりにあたり、住民が「この部屋に住んでいる」から
「このマンションに住んでいる」という意識にどう向けていくか?
それは、相互理解なしには難しそうです。
例えば、アンケートをとることで「一人ひとりの意見を聴きたい」というアクションから始めて、同じ空間でゆっくりと対話の場を作り進めていくのも一つのコミュニティづくりのやり方になります。
【参加者の方からの意見】
・コロナでコミュニティがなくなってしまった
・マンション内で仲良くなり過ぎることでトラブルになった
・賃貸の人が多い場合はどうしたらいいのだろう、など様々なご質問をいただきました。
また、「コミュニティづくりはルール化しない方がいいのでは」という気づきも共有されました。
【森川の感想】
私もマンションに住んでいるので、今回のテーマはとても共感しました。
私が現在住んでいるマンションには30㎡程度のロビーがあります。
エアコンもあります。
恐らくですが、作り手はこのロビーで、
良いコミュニティが築かれることを期待しているのではないかと思います。
しかし、現実はほとんど人のいない空間です。
「寂しいロビーだな」と思っている住民も多いはずですが、それすらシェアする場がないのです。
私は小さなコミュニティを築く上で「ゆるいつながり」を大切にしていますが、同じ建物に住むという距離感でのゆるいつながりづくりは、本当に難しいと感じました。
講演の中で、孤独を感じる人は「相手に期待している」傾向にあるというデータが引用されました。
なぜ、人は相手に期待してしまうのでしょうか?
例えば「今度お茶でもしましょう」と言われた場合、
その実現をどれくらい期待するでしょうか?
私の期待は10%くらいです。
ガッカリするのが嫌いなので、
そもそも実現を期待しないような思考になっています。
つまり、相手に期待する人は、基本的に他者を信じている人だと考えます。とても良いことです。しかし、期待とは時として外れてしまうものです。
「期待」の反対を「疑う」という言葉で考えてみると、
疑う事は相手を悪く捉える場合を指しますが、
「事実と違うのではないか」と推測するニュアンスもあります。
相互理解を築く上で、言動の表面だけを捉えず、その事実や真実は何なのか考える(疑う)ことで、期待を外すことは防げるかもしれません。
「今度お茶でもしましょう」の事実は、
「(そろそろ次の予定があるので帰ります)」かもしれませんよね。