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香川の旅行中で
家族で香川の金比羅山にお参りに行った時でした。
参道で、両親が短く声を上げて立ち止まったのです。
何かに驚いたような声に私も兄弟も立ち止まって振り返れば、両親は少年を連れた一人の壮年の男性の方に頭を下げていました。
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どうしたのかと思えば、その男性の方は母が勤めていた頃の上司の方だったのです。
お子さんを連れて車で九州を一周した後に四国に来て、また旅行していたと。
もちろんお互い住まいは関東。
もう何十年もお会いしてなかったのに、旅行先でそんな偶然があるのかと笑っていました。
縁とは本当に不思議で、過ぎ去った後も細く長く繋がっているのだなとぼんやりと思ってしまいました。
それに気づいて引き寄せるのは自分次第なのか。
別れる時に、3つ余っているからと、手作りの木彫りの梟のキーホルダーを戴きました。
梟は福来郎や不苦労と当て字があるので縁起が良いものと教えていただいて、今も大切に保管しています。
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どんな人でも、出会えば縁が生まれる。
思わぬ場所であっても、こんな風に思い出に残るのだから良いものですね。