ドジャース開幕2戦目山本由伸が打たれた理由(セイバーメトリクスの観点から)
空虚といいます。初めてMLBの記事を書こうと思います。
先日ドジャース対パドレス韓国シリーズ2戦目山本由伸は1回5失点で降板しました。なぜNPB最高のピッチャーがここまで打たれたのか考察していきたいと思います。
また、今後もしくはすでに比較されているであろう同じチームのカーショー選手が2023年4月13日ジャイアンツ戦6回2失点にまとめた試合とも比較していきたいと思います。
当日の山本由伸のピッチング
韓国シリーズ2戦目みなさんご存じの通り、1回5失点で彼は炎上しました。Baseball Svantを通じて少し指標も見て見たいと思います。
xERAとは打球速度や角度に基づいた期待された防御率です。実際の防御率45よりは低いことが分かり不運だった面もありますが、それでも数字が高くなってしまっています。
またEVやHardHitをみてもかなり打球がとらえられていることが分かります。なぜここまで打たれてしまったのでしょうか。
回転数が低い?
山本選手の当日のスピンレート結果を書き出してみました。スピンレートとは1分間あたりボールが何回転するかを示しています。
でした。
カーショー選手に比べてストレートの回転数の差は50ほど、カーブに関しては圧倒的に由伸選手の方が回転数が多いので、この2球種に関してはポテンシャル的には問題がなさそうです。
ただスプリットに関しては今回は回転数にばらつきがあり、ボールが滑ってしまったのか生かしきれていないということが分かります。カットボールもWBC時の方が完成度が高かった感じです。
身長
山本由伸選手獲得に際して球団側が唯一懸念していた点と言われれば身長でしょう。彼の身長は178cmほどです。MLB選手の中でいえばかなり小柄な方です。投手だけで絞ればなおさらです。カーショー選手は193cmあるわけですから、見て見ぬふりはできません。
当日の彼らのリリースポイントを見ていきましょう。
彼らのリリースポイントを見ると明らかに違うのが分かります。
カーショー選手のリリースポイントはほぼ6フィート以上なのに対して、山本選手はほとんど5フィートから6フィートです。身長差がある以上、ほかのアピールポイントを作っていかないといけない状況が今の山本選手です。
山本選手は踏み込めてなげれてない?
バッターにどれだけ近づいて投げれたか、どれだけリリースポイントがプレートに比べて前だったかというExtensionという指標があります。もちろん、この指標の値が大きい、つまりできるだけ前の方で投げた方がバッターのボールに対する体感速度が速かったり、バッターがボールかストライクを見分ける時間が狭くなるので、得です。これもカーショー選手と山本選手を比較しましょう。
※1フィートは30.48cm
ここからわかるのは、山本選手はカーショー選手に比べてかなりExtensionの範囲に差があるということです。ここには載せていませんが、山本選手の場合、1球目は6.6フィートで投げたと思ったら、次は6.2フィートで投げていたり、そのままExtensionの値が小さいまま投げてしまったりと、不安定でした。カーショー選手は終始Extensionの値を高く維持したまま、安定して投げられていました。
また、ここにも山本選手の身長の影響があるかもしれません。彼が超えるべき壁は高そうです。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。自分はかなりのMLB初心者で結構選手の名前がわからないことも多いのですが、優しく接してもらえるとありがたいです。山本選手はまだまだ改善の余地があると思うので、次の登板も頑張っていただきたいです。
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自己紹介
フィリーズファンです。一応ドジャースも応援してます。
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https://twitter.com/empty8128(結構言葉遣いが汚いです。すみません)
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