お盆という文化
そういえば、日本にはお盆休暇というのがありますね。
核家族で育った私は、小さい頃、夏休みは必ず両親の実家のある田舎を訪れていました。特にお盆といえば、夏祭りに盆踊りに、花火大会に、屋台やかき氷。とにかく楽しいお休み、日本中の多くの人が実家に戻る日、という認識でした。
ご先祖様を供養するという文化であるということに気が付いたのは、お恥ずかしながら、大人になってからでした。オーストラリアには20年以上滞在しましたが、お盆のような日はありません。念の為に、オーストラリア人の友達に聞きました、日本にはお盆休みというのがあるけど、オーストラリアにはある?と。答えはNO。彼は最近、タイに旅行したらしく、タイには似たような風習があるとのこと。随分前になりますが、小学校での日本文化の授業でお盆の話をしたら、生徒が「先生、日本ってこんな風にご先祖様に感謝を表すって素晴らしいね!So spiritual! 日本に行きたくなった!」と言ってくれた子がいました。
何かのきっかけで、スペイン語圏では、Festival of the Deadというご先祖様に感謝をする習慣があるということを聞きました。
言葉や、場所は違っても同じ人間がすること、根本的なことは同じなのでしょう。
ご先祖様のおかげで私がいる。私達がいる。そのご先祖様に感謝を伝えるしきたりがある、なんて素晴らしい日本の文化でしょうか。
外国語や外国文化を学ぶと、おまけに、日本のことが見えてきます。お盆なんてあって当たり前と思ってたけど、とっても素敵な大切な習慣であることをひしひしと感じます。
戦争の中を生き残ってきたおじいちゃん、おばあちゃん、色々苦労もあったでしょう、ご先祖様。ご先祖様のおかげで私はここにいる。生かされている。心より感謝します。
皆さんは、お盆をどう過ごされますか?