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映画「ストレンジ・ワールド」の科学考証がそそる

映画「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」を観た。2022年公開のディズニー映画。「ベイマックス」を撮ったドン・ホール監督の新作だ。世界の危機を救うため、地底に広がる「ストレンジ・ワールド」へと向かう、冒険者たちの物語。

異世界で遭遇する未知の生物デザインが、ディッキンソニアやハルキゲニアなど、エディアカラ生物群や、バージェス動物群の軟体動物のフォルムをモデルにしていると思われる。(こんな大予算の映画で、攻めたことをしているな‥と思う)

エディアカラ生物群:
約6億年前、先カンブリア時代の地層から発掘される古生物群。堅い外殻や骨を持たない、無脊椎の海洋生物であることが分かっている。

バージェス動物群:
上記より少しあとの、約5.5億年前。いわゆる「カンブリア爆発」後に繁栄した古生物群。

※ ※ ※

そのうえで、物語を追うにつれて明らかになる真相を知ると、各生物デザインも、違った意味合いを持って見えてくる‥という、多層な体験。知的実験として趣深い。

この映像、誰よりもジュール・ヴェルヌに見せてあげたかった。19世紀を生きた空想小説家である彼。その夢に毎夜、映っていたのは、きっとこんな光景だったのだろう。

<参考文献>
エディアカラ生物群:
https://ja.wikipedia.org/wiki/エディアカラ生物群

バージェス動物群:
https://ja.wikipedia.org/wiki/バージェス動物群

ジュール・ヴェルヌ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュール・ヴェルヌ

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会社員小林
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