レースシム快適化計画
かなり久しぶりの更新となってしまいました。半年近くサボってました。ごめんなさい。
今年の初めに人生初の転職をしまして、環境が変わったことで準備も多かったのと、あとはネタがあまり思いつかなかったという・・・(笑)
ということで久しぶりにnoteを書くわけですが、今回の記事は見出し画像を見られた方はもうお気づきのことでしょう。レースシムをやる上で重要なPCの性能について検証していきたいと思います。レースエンジニア全く関係ないじゃんって思われたそこのあなた!その通りです。ごめんなさい(笑)
なんでこんな記事を書くのかというと・・・
じゃーん(笑)
Twitterには既に投稿したのですが、実は9/25にRyzen5 5600Xをポチってしまったのです。私、どうも我慢できない性格なようで、欲しくなるとそればっかり考えちゃうんです。1か月くらい我慢していたのですが、そろそろ仕事に支障が出そうだったので、あれこれ理由をつけてポチりました(笑)
この5000シリーズはZen4の発表に伴い、かなり値下がりしていたのでAM4のマザーボードを持ってる私としてはかなり狙い目で、¥23,980で購入しました。
と、ここで思いついちゃったわけです。
このCPU換装はネタ(記事)になるなと!(今更w
というわけでレースシムをやる方でCPU換装を迷われている方の参考になればいいなと思い検証をしていきます。
記事を書いたきっかけ
ここは余談なので興味のない人は飛ばして次に進んでください(笑)
まず、私がレースシムをやり始めたのは15年以上前です。当時はネットに情報がまだあまりなかった時代です。親のPCを借りて、当時流行っていたGTR2というオンラインレースに出ていたのですが、画面がカクカクしてやりにくいなと…原因はグラフィックボード(以下グラボ)を搭載していなかったからですが、そもそもグラボという単語すら知らない若造には難しい問題でしたよ(笑)
そこから、レースシムをやる友人にPCについて教えて貰いつつ、自分で部品を買い始めて環境を構築していくわけですが、学生の頃は資金も潤沢にあったわけではないので、いつも最低限レベルのPCで誤魔化していました。
ただ、今現在においてキチンとレースをするにはPCやステアリングといったハードウェアを一定水準以上で準備しないと、結果を出すのは疎か、まともに走るのすら厳しくなってきています。
そんなわけで、レースシムをやる人達の参考になればと思って書くことにしました。
検証環境・検証内容・検証項目
ではここから本題に入ります。今回テストする検証環境は次の通りです。
CPU AMB Ryzen5 2600
クーラー サイズ 虎徹 MarkII
グリス クーラー付属グリス
MB MSI B450 GAMING PLUS MAX
メモリ CFD Gaming DDR4 3200(8GBx2)
グラボ GAINWARD RTX 3060
SSD Curucial M.2SSD 1TB
電源 玄人志向 80PLUS Bronze 650W
ケース Thermaltake Vera’s H26
OS Windows10 home 64bit
モニター AOC G249VX/11 23.8 FHD 144Hz x1枚
室温25℃設定(冷房)
今回は上記の構成を元にして、3つの変更を施して検証したいと思います。
●メモリ容量を16GBから32GBに増設
●CPUを2600から5600Xに換装
●メモリクロックを2666MHz(使用メモリの定格)から3200MHzに変更
検証する項目は以下の3項目です。
●CINEBENCH R15 マルチ・シングル
●Assetto Corsa Benchmark score
●iRacing Loading time test & Average FPS(参考)
CINEBENCHはCPUの性能を評価するベンチマークソフトですが、CPUの発売日が古いこともあり、今更感もあるので参考程度にやっています。CINEBENCHはあくまでCPUのみのテストで実使用条件は異なることから、ACベンチとiRacingの結果を重点的にみていきたいと思います。
検証結果
では検証結果です。
1. CINEBENCH R15
このグラフから読み取れることは3つあります。
●メモリ増設はスコアにほとんど影響しない。(マルチ+0.6%)
●CPUの換装でマルチ40.7%、シングル58.4%のスコア上昇。=性能UP
●メモリ速度Upは何故かマルチ性能低下。(-2.2%) >タイミングの問題か?
とこんな感じで、おおよそネットで調べた情報通りでした。
さて、この変化によってレースシムのFPSはどうなるのでしょうか!!
2.Assetto Corsa Benchmark score
Assetto Corsaに含まれているベンチマークでスコアを測定した結果は以下の通りです。
※測定にはバラつきがあるため、全て2回計測した平均値です。
またグラフから読み取れることをまとめてみましょう。
●メモリ増設により平均FPSは+3上昇。(+1.8%)
●CPUの換装により平均FPSは+25上昇。(+14.4%)
●メモリ速度Upにより平均FPSは2上昇。(+1.0%)
今まではACベンチマークを回すと左上に出るインジケーターでCPU使用率が93~100%を行き来していたのですが、CPUを換装したことで約60%程度まで抑えることができたので、おそらくGPUの性能をフルに引き出せるようになったのではないかと思います。ここで気になるのはCPUを換装した際のFPSの上昇率がCINEBENCHのスコア上昇率に比べて低いことです。もしかしたらGPUが足を引っ張っているのかもしれません。ただ、FPSが上がっていることに変わりありませんので、iRacingもきっと快適になるのでは?
ということでiRacingで検証していきましょう。
3.iRacing Loading time test & Average FPS
iRacingに関してはベンチマークが存在しないため、実際に乗り込んだ際の5秒間の平均FPSを記載しています。また、ローディング時間も変わるという情報をネットで見たことがあったので合わせて計測してみました。
車両はiR-04、コースは富士スピードウェイとし、グラフィック設定は以下の通りです。
結果は見ての通りですが、2600の時に129FPSしか出ていなかったのがなんと292FPSまで向上しているじゃないですか!!まさか2.2倍にもなるとは思いもしませんでした。今まではオフライン走行でギリ144FPSで、レースだと70~100FPSでしたが、これならレース中でもモニターのリフレッシュレートである144FPSを超えられるかもしれません。
ちなみに、ローディング時間は約85秒から61秒へ24秒(≒-30%)程度短くなっていますが、これくらいのローディング時間であれば体感的にそこまでの差を感じなかったです。ただ、重たいサーキットになればなるほどこの差は大きなものになると思いますので、ニュル北やサルテサーキットなら効果覿面かもしれませんね。
気になるポイントとしてはiRacingのCPU影響度合いがAssetto Corsaに比べてかなり大きかったことです。iRacingは計算処理が重くCPUの重要度が高いのかもしれませんね。
まとめ
今回はレースシムをやる上で誰もが必要なPCの性能について検証してみました。検証結果をまとめるとこうなります。
CPUを換装してみた結果、ACとiRacingのどちらも大幅にFPSが向上するという嬉しい誤算に。正直グラボがミドルエンドのRTX3060であったため、CPUが足を引っ張ってFPSが頭打ちしていたなんて思いもしませんでした。
これで配信も快適になることを期待!
※このレビューは購入翌日に書いたため、まだオンラインレースには出ていません。そのため、更に高負荷になった際のFPSについては不明です。今後使用していく中で検証してUpしていきます。
補足
PCに必要なスペックはどんなゲームを、どのような条件でやりたいかで決まります。今回検証に使用したAssetto CorsaとiRacingの負荷レベルは現在流行しているシムの中では中間クラスで、最近のシムだとACCが最も重いと思います。こちらをメインにやりたい方は特に高スペックPCが必要になります。また、画面数を1から3に増やす場合は、特にGPU負荷が増えるので注意が必要です。
※オーバークロックについては自己責任でお願いします。
もし内容が参考になったらサポートして貰えると嬉しいです。 継続的に活動を続けるモチベーションになります🥺