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リバーブックス日記 2024.10.14(祝)

唐突だけど、日記を始めてみようと思う。
2023年9月に本屋を始めてから一年。会社員を続けながら週末限定営業の新刊本屋をやるつもりが、予想以上に繁盛して開業半年であっさり会社を辞めてしまい、今では本屋専業で暮らしている。近所で醸造している地元のクラフトビールが店内で飲めて、併設するギャラリーでは月替わりで様々な作家の展覧会を行い、毎月イベントを開催する。思いついたことを次々やっていたら、数々のメディアが紹介してくれて、店は沼津市外、県外からいらしたお客様で連日賑わっている。なんというか、劇的に人生が変わってしまった。

先のことがぜんぜんわからない。毎日のように新しいことが起きて、少し先の人生がやっと輪郭を帯びて見えてくる。3ヶ月後に何が起きているかも予想がつかない。こういう日々は、記録しておいてもいいのではないかと思った。

この日記では、毎日のことを少しずつメモ的に記録を残しておこうと思う。この先どうなるかわからない僕の人生の、期待と不安が入り混じる今の気持ちを綴っておいて、未来の自分に笑ってもらいたい。

2024.10.14(月・祝)晴れ 15/25℃
9月から開催していたイラストレーター・ゆの展覧会『IN RIVERBOOKS』が本日最終日。展覧会の締めくくりは東京から展示作家のゆのさんをお迎えしてトークイベントを開催した。初回は即予約満席、追加回も満員御礼。トークは僕が聞き役となり、ゆのさんによる展示作品の解説に始まり、イラストレーターを志した理由、プロ作家としての作家性を育んだ半生など、深く濃い内容に話が展開した。おかげで参加者の皆さんも食い入るように聞いていて、良いトークだった。僕はどうやら時間配分を考えながら話を構成するのが得意みたいで、ぴったり1時間でうまくフィニッシュ。18時の閉店5分前に、横浜から駆けつけてきたというゆのさんのファンの方がご来店。作品3点に作品集などを文字通り爆買いしてくださった。14時にSNSで当店の展示のことを知り、新幹線に飛び乗って来てくれたそう。“好き”が突き動かす衝動の威力を見た。

ギャラリー撤収後、近所の弥次喜多幸町店でゆのさん、夫さん、僕の3人で打上げ。この日のために予約していた「大ロース定食」に今シーズン初のカキフライ、秋刀魚の塩焼きをみんなでつつく。いい打ち上げだった。ゆのさんの展覧会ができて嬉しかったのはもちろん、ゆのさん、夫さんが沼津を大好きになってくれたのもすごく嬉しい。店に戻ってガランとなったギャラリーを見て寂しくなる。駆け抜けて、燃え尽きて、明日は定休日。



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