テックブログはチームのカルチャーにつながる場
エモーションテックでは、Product Teamのメンバーが日々の取り組みや技術的なことを発信していくブログ「EmotionTechテックブログ」を運営しています。
月に1〜2回のペースでコンスタントに更新していますが、12月はアドベントカレンダー*を立ち上げ、毎日新しい記事を投稿しています。
日々の業務もある中で、週末も含めた毎日の投稿をどのように実現しているのか、Product Teamのメンバーに話を聞いてみました。
*プログラマーやエンジニアなど技術者が12月1日〜25日の間、毎日記事を投稿する企画のこと。
候補者がエンジニアの業務内容を想像できるようにテックブログを立ち上げ
ーまずはみなさん自己紹介からお願いします。
門田見:テックリードの門田見です。入社は2020年1月です。入社まもなくProduct Teamの採用を任されることになり、当時在籍していたメンバーみんなで話し合ってテックブログを立ち上げました。
事業はわかるけど、エンジニアとして入社して、一体なにをやるんだろう、なにができるんだろうということがわからないと候補者も不安ですし、期待値と業務内容が一致しないと、入ってもらっても長く続きません。
やっている業務内容を想像できるような情報公開がしたくてはじめたので、バズる記事を書かなきゃいけないとか、最新技術について書かなきゃいけないという縛りは意識して作らないようにし、考えていることを曝け出せる場としています。
岡崎:SREの岡崎です。門田見さんの半年くらい前、2019年7月入社です。転職先を探す中で、エモテクはベンチャー感あっておもしろそうだなと感じて決めました。当時は、僕も含めて正社員は3人。門田見さんが入って4人になるはずが、入れ替わりで当時の部長が退職されて、人数変わらず…テックブログが立ち上がったのはそういう状況の中でした。
笠原:僕はお二人よりはかなり最近で、2022年11月入社です。フロントエンドエンジニアをしています。入社のきっかけはnoteの座談会記事でした。ここでお話しされている高橋さんが知り合いだったので記事を読み、前職でも扱っていた技術(Angular)を使っているし、雰囲気もよさそうだなと。
ー3人はそれぞれチームが違いますね。Product Teamのチーム構成を改めて教えていただけますか?
笠原:そうですね。今はチーム全体で20名前後。横断チーム、機能別チームなどにわかれています。
ーこうしてチームが分かれている中で、記事の担当や内容はどのように決めているんですか?
笠原:輪番制で、全員順番に回る感じになっています。
門田見:入社順で名簿があって、みんなに書いてもらっています。どのように運営するかは決めないと自然消滅するので、そこは意識しています。今は採用面接でも、テックブログがあるから入社したら書いてくださいと伝えてますし、本当にこういう発信が苦手だったら、カルチャーアンマッチで最初から入社されないんじゃないかな。
笠原:そうですね。今やっているアドベントカレンダーは完全に挙手制ですし。
門田見:みんなに書いてもらうには、僕自身が率先して書かなければとは意識しています。
笠原:門田見さんが枠をいくつも埋めてくれることもあり、「1記事は書くよね?」という暗黙のプレッシャーでみんな手を挙げます(笑)
門田見:おかげで今年も無事に埋まりましたね。
内容は自由、みんなで発信するカルチャーと仕組みができているから続けられる
ーこうして予定が決まったカレンダーを見てみると、公開前のものは内容がまだ決まっていないものが多いですね。
笠原:とりあえず「何か書く」という意思表示だけして、あとから内容を考えているのがわかりますね。
ー内容はそれぞれで考えるんですね。書くことに困って相談を受けることもありますか?
門田見:基本的にはみんな自分で決めて書いています。迷ったら相談する、という感じですね。何も書くことがないというよりは、複数あってどれが刺さるかを相談受ける方が多いかな。
遠慮がちな人が多いから「これを成果として書いていいんだろうか、こんなの大した成果じゃないんじゃないか」という迷う人もいますが、毎回ものすごいことは書けないですし、業務内容を伝えるという意味では本当に日々の仕事上のことでいいと思います。
だから、アドカレでいうと、1日目にギャルの記事がくるのはハードル爆下げでいいな、と。本当になんでもいいんだって伝わるし、面白い人がいるという発信にもなるし。
岡崎:誰が見てもすごいこと、全く新しいことを書き続けるのは無理と割り切っていますね(笑)。他の会社でも普通に使っている技術について、実際に使ってみた感想とか気づきとか。そういった公式ドキュメントには記載されていないような泥臭い情報にも価値があると思います。
そう考えると、社内用のメモやふり返りなどをもとに作文すればいいのでネタはいくらでもあると思います。あとは如何に時間を作るかですね。。
笠原:同じく、内容よりも書く時間の捻出に苦労します。
門田見:中には書くことが苦手という人もいますが、テックブログは技術広報や採用への関与として評価の対象にもなっています。書いてもらって、それが採用につながればちゃんと加点評価もされるので、仕事の一環として取り組みを継続する仕組みは作れているんじゃないかと思います。
ー門田見さんは今月5記事も担当されていますが、書くにあたっての苦労はありませんか?
門田見:僕自身は学生時代からアドベントカレンダーをやっていたこともあり、書くことには慣れていて、苦に感じたことはあまりないですね。とはいえ、テックブログをはじめた3人体制の頃にはアドベントカレンダーに参加することは考えられませんでしたけど。
岡崎:3人で25記事はちょっと難しかったですよね。2021年からアドベントカレンダーも開始しましたが、その頃はまだまだProduct Teamだけで分担するのは難しく、ビジネスサイドのメンバーも一緒に書いてくれていました。
門田見:そうやって全社で協力してもらえるのはありがたいのですが、やはり技術の記事とビジネスの記事が混ざっているのは、本来の目的からするとミスマッチではあります。できればProduct Teamで埋めたい…!と3年目となる昨年からProduct Teamだけで回すようになりました。
継続できていることが何よりの「成果」
ーこうして継続的に記事を公開してきて、反響や印象に残っていることはありますか?
岡崎:続けられていること、コンスタントに記事を出せていることが良かったと思っています。自分自身が転職活動をしているとき、やはり候補の会社のブログは気にしていました。途中で更新が止まっていたりすると何かあったのかなと思ったりします。その点でエモテクのテックブログは、候補者にこういうアウトプット活動を継続できるチームなんだということ、その雰囲気を伝えられているんじゃないかな。
もちろん技術レベルの高い記事やニッチな情報だと、採用で入ってくる人たちに刺さりやすいとかはあるんですけど、流入が多い記事はそうじゃなかったりもしますし。
門田見:すぐさま採用につながるわけではないけれど、今いるメンバーの中には、ブログを読んでいいなと思ったと言ってくれた方もいますし、ブログを読んで面接に臨んでくれる方も多いので、チームの雰囲気や取り組みを知ってもらうという当初の目的に対しては成果が出ていると思います。
あと、これは個人的に…なんですが、強制的に「ふり返り」ができるのもいいなと思ってます。自分の名前で記事を絞り込むと、エモテクで自分が何をしてきたのかをふり返ることができるので。在籍5年になると色々変わっていて、昔の記事を読むと「この時はこんなことを考えて仕事してたなー」と今とは違う感覚を思い出せます。
エンジニアの方と知り合ったときに、自己紹介としてブログを共有することで、どういう考えで何をしている人なのか伝わりやすいということもありますね。
笠原:それはありますね。エンジニアの友人に「どんな技術を使って、何をやっている」ということを説明しやすいなと思います。
同じ社内でも、他のチームの状況はあまり詳細まで知らないことがあるので、ブログを通じて他のチームの動きやメンバーの考えを知ることにもつながっていそうです。例えば、今回のアドベントカレンダー4日目で門田見さんが書かれていた状況とか。
門田見:やばいことが起きているなというのは他のチームのメンバーも気づいていたと思いますが、やっぱり他のチームのメンバーはそれはそれで自分たちのロードマップに対してコミットしてがんばっているので、あまり話しませんでしたね。
進め方もチームの作る機能やカラーで変わるので、あくまでもうちのチームではこうでした…という感じで書きました。
エモテクが気になる人に読んでほしいおすすめ記事
ー最後におすすめの記事があれば教えてください。
門田見:僕からのおすすめは、メンバーから見たチームについての記事、これですね。
https://tech.emotion-tech.co.jp/entry/intro-dev-team-2023
岡崎:僕は、今年のアドベントカレンダー5日目の門田見さんの育児記事。
https://tech.emotion-tech.co.jp/entry/childcare
技術の話ではないですが、僕も子育て中なので、具体的にどういうところが働きやすいかよく伝わるし、読んでいてその通りだなと思いました。会社の雰囲気も伝わりやすいんじゃないでしょうか。
笠原:転職先を探している人には「開発体制について」が、働くイメージがつきやすいと思うので読んで欲しいですね。これは23年版なので1年分の差分はありますが、雰囲気は感じ取れると思います。
https://tech.emotion-tech.co.jp/entry/2023-et-dev-team
ーありがとうございます。アドベントカレンダーも残り1週間、引き続き記事の公開を楽しみにしています。
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