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【No.12】得意技10・恩着せバスター
これもエネルギー泥棒の代表的な得意技。この件に関しては腐るほどのエピソードがありすぎて細かく覚えていないけど、どんな話でも自分をぶち込んできて、そのイベントの一部に自分を入れ込むのである。こんな風に。
その巧妙な手口とは
①イベントの過程で必要な、例えば買い物とか食事とか決め事とか「わたしがやってあげる」という。
②うっかりお任せしたら、「あの時私がやったのよ」とか「あの時の買い物大変だったのよ」とか「せっかく私が段取りしてあげたのに」とかそういうワードを後にいつまでも言われる羽目になるのだ。
自分でやるって言ったからお任せしたのに、後で恩に着せて何かしらお礼や感謝をもらおうとし、上に立とうとするのである。
この種のマウントお化けへの対応はこうなった
結果こちら側としては何が起こるかというと、
①どんなイベントも関わらないようにしようとなり、
②どんなこともできるだけ姑の耳に入らないようにして何の世話にもならないようにする。
私と夫の中で、何をするにしても細心の注意を払うべきそ絶対的ルールとなった。「話を彼女の耳に入れるとややこしいことにしかならん」ということ。でもさらにややこしいのは、何でも知っていたい彼女は、知らされなかったことを知ってしまうと拗ねるので、それを上手くやならないとさらにややこしくなることだった。
ほんと魔の2歳児ぐらいややこしいし幼稚で呆れていた。さらに魔の2歳児より厄介なのは、何かあったことを周囲に言いふらすこと。しかもその他の家族とか、こちらも面識のある人たちに、自分可愛さがすぎる偏った価値観と視野に基づいた超自分よがりな作り話を言いふらすのだ。長年、この現象はどういうことか考えてきたが、おそらく「自分は悪くないのよ、あの人たちひどいのよ」と周りに先に言っておくことで自分の味方につけた気になって安心を手に入れようとしているのだと結論づけた。本当にたちが悪い。
旅行も億劫に
だから旅行なんて行くとなったらもうややこしい。一緒に住んでなかった頃でも、誘わないとへそ曲げるけど、絶対一緒には行きたくない。旅行中の口出し、主導権握って高いお店入って、「たまにはいいのよ、私が(支払いは)出すからいいわ!」とか言っておいて、後で「あの時大金叩いて食べさせたのは私よ」と言わんばかりに恩着せられるのは目に見えていた。本来「旅行」というワードを聞けば心ときめくはずが、我が家の場合気が重くなって結局行かずじまいになってしまったまま年月が過ぎ去った。
本質的な目的と層の厚い泥棒具合
「あなたのためにやった」「あなたのためだから」っていう人は、100%自分のためにやってると思う。本質的には「あなたのためにやってあげた私がすごい」「あなたのためを思って言えてる私はいい人」そう思えるために他者を材料にしているだけなのだ。
①恩を着せてるからそれ相応の「お礼」や「感謝」をもらう魂胆。全て「私って素晴らしい」と思うために。
②金欠になったら、あの時自分で決めたことでも蒸し返して、現在の金欠がしんどいと毎回言ってくる始末。そうなると思って断ったのに。自分で決めたんでしょ?って思うけど、でも「あなたのために」にやったことよ、と責任を転嫁して人の罪悪感煽ってエネルギーを奪う。
③何かにつけて拗ね被害妄想膨らませ、拗ねた原因を叫んで怒った態度を大袈裟に演出し、他者を脅迫することで得る機嫌取りで「謝罪」や「今後の安泰」をもらってエネルギーを奪う。
④周囲にその文句を言いふらし、味方を増やし「安心」を得た気になるが、とどのつまり聞かされた人々のエネルギーも搾取する。
芋蔓式に多種多様な泥棒形態が厚い層を作っているエネルギー泥棒。
まとめ①|恩着せバスター型のエネルギー泥棒
・どんなイベントでも自分を食い込ませて世話を焼く
・後々世話を焼いた感謝やお礼をせがむように嫌味をいう
・イベントを知らされないと拗ねて騒ぐ
・どんなイベントも主導権を握ろうとする
・主導権を握ることで自分事にして「自分のお陰」にしたいため、人に任せない・委ねない
・悪いことは自分ではなく「あなたのためにした」と責任転嫁する
・周囲に文句を言いふらすことで味方を増やそうとし安心を得ようとする
・本人は無自覚無意識なので言葉で伝えても「私はそんなこと言ってない・やってない」と言い張る
・自分をいい人だと言わない人は、自分ではなくその他者がおかしい人という結論を出す
・それをまた違う他者に言いふらすことで「私は間違ってない」という主張を周りにしておくことで安心する材料にする
まとめ②|学びと対策
・他者は自分がいい人である・素晴らしいと思うための材料でしかないないことを心得る
・全てのイベントに関わらせない
・どんなこともお金を支払わせない
・こちらの日常に起きていること全てを知らせない・悟らせない
この件でも、「静かに立ち去る」とか「自分の世界から存在を消す」という極論しか自分を守る方法はないという結論しか出ませんでした。近しい家族だとなかなか心情的にも難しいけど、私の場合は心身ともに不調が起きたため、言語道断に「完全拒否」を決行したのでした。