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【No.15】3人の子供たちとの対話(前半)


我が家は、3人姉弟がいる。長女、次女、末っ子長男。全員10代の多感な時期に、母の私がこんな状況になっていることが、子供たちに影響していないわけもなく。今回は、この件に関して子供たちとはどう対話したかを記録していこうと思う。

子供達にも話してなかったワケ

前記事の第四段階「完全拒否」までの間は、子供達とはこのことについては一切話さないままにしていた。夫にすら言ってなかったし、子供たちに話すということは、話すテンションにもよるけど姑(彼らにとっては祖母)のただの悪口になりかねないし、彼らにとっては近しい存在だろうから、母親と立場だからこそ私と言う個人の見解を話すことで、彼らの自主性と感性を濁したくないという思いでずっと黙っていた。

だけど最終的に全員に伝えるべきを伝えた時にわかったことは、私が一緒に晩御飯を食べなくなり始めたころから、「なんかおかしい」とはみんな思っていたらしい。ですよね、そりゃそうよね(苦笑)。身体のために晩御飯しばらく抜きますって、夫にも子供達にも伝えて晩御飯不在にして、本当のところは言ってなかったけど。

※話をした時系列的順番で書きます。


末っ子長男の反応

まずは当時中1の末っ子長男がある日「最近なんか変だけど、何かあったの?」とまっすぐ聞いてきた。聞かれてしまったら、何かしらは答えなきゃならない。これまた母親としてバレバレの誤魔化しや嘘を言うことはしたくない思いと、彼の祖母に対する私が思う現実を聞いて傷つきやしないかという思いと、しばし考えあぐねた私だった。最終的には、至極淡々と感情的にならないように気をつけて、どう言う経緯でどう判断してどう対策してるかの、あくまで「解説」をした。

私の話を聞きながら、「あ〜それね。はいはい、わかるわかる。」と、予想外な反応だった。そして末っ子長男は、ポロポロと自分が経験した嫌なことを吐露し始めた。

長男の経験

不登校に完全になる直前の辛い時期に、姑に言われて悲しかった出来事について話してくれた。どうしても学校に行きたくなくて、玄関でランドセル背負ったまま40分泣いていた当時小6の長男。隣で慰めていた私が一旦席を外れた時、姑がやって来てこう聞いてきたらしい。「何がそんなに嫌なの?」と。長男は素直に自分の気持ちを伝えた。ここ(都会の街)の空気は汚いし臭いし、ごちゃごちゃしてて空が狭くて好きじゃないし、学校もお墓が見えて嫌だし、先生も合わない。」みたいなことを言ったらしい。地方から小6になる時に嫌々引っ越してきた彼には、都会な住環境も学校も合わなかったのだ。

姑の醜態

それを聞いた姑はぶちキレて、「ばあばの住んできたこの場所の文句ばっかり言わないでっ!」と捨て台詞を投げつけて、バタバタと足踏み鳴らしながら自室に戻って行ったらしい。なんで怒られたのか、姑の怒りの内容も意味がわからずびっくりしたと。本人も行くべきだと思ってても行けないと苦しんでいたのに。泣いてる小6に、自分を否定されたと意味不明で独りよがりで自意識過剰過ぎる感情ぶちまけた姑。私のこれまでの観察結果を鑑みると、おそらく姑に起こった感情はこう。

「自分がこれまで住んできた街、自分がこれまで必死に守ってきたのに、そんな自分の過去現在まで否定するのね!」自分の存在を否定されたという結論。

まだ幼なかったそれでなくても辛い状況だった彼にそんなことを言っていたなんて、その時初めて知った。私が感じていた末っ子長男と姑の間にある距離は、末っ子が1番接点少なかったからかなとか、男の子だからかなとか思っていたけど、理由はちゃんとあったんだな。この事件以外にも、日々の会話の中でも否定的に言われることはいつもあったらしく、「もともとそんな好きじゃない。」とのことだった。そこまでとは知らんかった(汗)。そんなこともあり、長男は私の話によく理解を示し、むしろ共感して「それで言うとこういうことがあった。」っていう話をゾロゾロ出してきて、私と同じ目線で把握していて、子供ってやっぱり案外大人よねと、むしろ私が驚いた。


長女の反応

その後、1番上の高1の長女と2人でランチに出かけた時に、チャンスがやって来た。彼女が疑問と違和感を持っているクラスメイトの在り方について切々と話しはじめ、その内容があまりに姑と同じだったことで、「実はママも同じことで対策してるところだ。」と吐露したのでした。

長女もやはり、薄々私の変化に気づいてはいたらしく、「やっぱりねぇ。なんかあると思った。けど、そこまで酷いとは思ってなかったわ。」とのこと。私はもう、姑と関わるつもりはないことを長女に伝えられて、その後色々協力してくれるようになったことは、その時の私には救いだった。

頼りになる長女

長女は、するりと交わすのが上手なタイプで、薄々わかってるけど、やすやすと被害者にならない強さと軽やかさとマイペースさを持っている。私の、姑への判断と対応には理解を示し、「ママはママのやりたいようにすればいいんじゃない?私は私で適当にやっとくから。」サッパリとそんな感じだったので、長女の反応はある意味予想通りだったかな。

長くなったので、最後の次女の話は次回の記事で。


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