【No.4】得意技2・脅迫
妖怪との最後の会話
人の罪悪感を刺激しながら少しずつ「あなたが悪い」と洗脳してくる妖怪。
「ちょっとあなたともう一度話したいの」と言われたが、何を言っても無駄なことはわかっていた私は、「私はないのでいいです」と3回も断ったのに無理やり話し始めた姑。「そんなに私のこと嫌い?」と聞いてきた。私はすぐ誘導尋問だと察して、「何が聞きたいんですか?」と聞き返した。「そうですね、めっちゃ嫌いですね」と言わせたかったはず。なんでかわかる?「嫁に嫌いって言われたからしょうがないの」と自分が公式に「ひどい嫁を持って可哀想な姑」な位置を獲得するため。「嫁に嫌いって言われたの」と周りに言いふらすネタとなったことは間違いない。そんな囮に私ははまりませんと思った私は、「好きとか嫌いとか、そういう低次元の話ではないです。ただただ、聞きたくない話を聞かないようにしただけのことです。」と言ったけど、姑はキョトンとした豆鉄砲受けたハトみたいな顔してたんで、全く意味不明やったんでしょうね。
続いて「私、とうとう体調崩したの」と言い出した。「あなたとのこの生活のせいで」と言いたかったんです。「いや、先に具合悪くなって倒れたの私です。」と言い返した。こちらが具合悪くなって2ヶ月も寝込んだことは聞き流し、いかに自分が酷い目に遭ってるせいで具合悪いかの主張はガッツリしてくるその態度。こちらは下手に出であげてるのよ的な不気味な笑みを浮かべて、こんな生活無理なのよと、「もう何も言わないから、同じ屋根の下にいるんだから、最低限の挨拶だけはしてよ。」と言う彼女に、「すいませんが、『おはよう』と言ったら最後、速攻で聞きたくない話されるんで、挨拶もできな苦なったんですよね。前から一年かけて伝えてきましたけど愚痴・不平・人の話やめてもらえないし、私の大事な命の時間1mmもそんなことのためにもう使いたくないんです。」と伝えた。私は心の中でこう思った。「あなたの具合が悪い理由は、しょっちゅう人や事の悪口言い続けてる事が返ってきてるだけです」と。
その後も、論点ずれた言葉を投げられ、「いやそう言うことじゃない」と何度言ったか。もうほんと、住む世界が変わったんやなぁって実感したね。言語が違う人と話してる感じ?全く話わかってへん過ぎて。
同居したことが原因みたいに勘違いしてるみたいなんで、「同居したから知ったことではないです。10年ぐらい前から少しずつ「ん?」って違和感感じることは前からありました。ある程度わかっててこっち来たけど、まさかここまでとは思ってなかったです」と思わず口から出たわ。
姑:「まさかこんなことになるなって思わなかったわ」
(私の心の声:まさかこんなにひどい人だとは思わなかったわ)
姑:「そんなに合わないって思ってたなら、息子が同居するって言い出したの、止めてくれれば良かったのに」
(私の心の声:いやいや、相性の問題で自分は全く悪くないって事かい!相性の問題にすり替えたで!驚)
幼稚園児にも申し訳ないかもしれない幼稚さ
この数日後、夫にこの会話について訴え出した姑。3回も断ったのに無理やり会話させられた挙句、大事な大事な話の内容ではなく、夫に言った文句はこうやった。
「〇〇(私)に睨みつけられた。そして「あんた」って言われた。10年前から嫌いだったと言われたわ」
やって!!!!!!失笑。姑、平静装い「今日は話せてよかったわ、ありがとう。」なんて良い子ぶって会話終わらせてたのに、幼稚園児の告げ口か!「私のこと嫌い?」って聞かれて、彼女が欲しいだろうセリフを回避したけど、全然無意味なかったことに驚愕!10年前から少しずつ違和感感じてた」が、「10年前から嫌い」に変換されていた。そんなこと一言も言ってない。印象操作されて告げ口に使われたわ。驚きしかない。
支離滅裂で自分よがりで「私は何も悪くないのに。たとえ何かあったとしても、親の私にその態度のあなたの方が悪い」的な発言をした彼女に、どうしても怒りの感情が湧き上がった私。目力強かったんかもしれん。普段は関東弁やけど、怒りの沸点きたら関西弁になるから「あなた」が「あんた」になったこともあったかもやけど、関西じゃ「あんた」って別に普通のワードやし。ってかあんなけ話して、そこ?!?!っていう。「毎日毎日、顔合わせるたび聞かされるあなたの何かや誰かの悪口を聞くことに限界がきた」という話はどこへやら。息子(私の夫)への告げ口の内容が、あまりにも幼稚で薄っぺらい内容やったことに再度呆れて怒りの後は笑いが出たぐらい。あぁ、もうほんまに無理やわっていう決定打の一つやったね。
夫は、私がなぜこうなったかについての補足的な話もしたらしいけど、結局「私が何したっていうのよ!どうせ私が悪いんでしょ!もういいわよ!」とブチギレる始末。ずっと優しくいい子ちゃんでやってきた夫のことを、目下だと思っている節があるから、こういうキレ方を彼には平気でする人やった。
息子でも孫でもなく悲劇でも自分がヒロイン
そして、さらに驚いたのは、そんな日の夜でもケロッと「これ印刷して」と自分の暴言と暴挙なんてなかったかのように夫をしれっと使ったもんで、夫婦で頭傾げたよね。100歩譲って言葉飲んで、頼まれた印刷して書類持っていくにも、顔を合わせたくない夫は彼女のキッチンカウンターにそっと置いて行ったら、「いつもなら持って来てくれるのに、なんでそんな意地悪するの?!」と夫を意地悪扱いしまたブチギレる始末。被害妄想にもほどがあるし、ブチ切れられてそんな暴言吐かれたその日に、普通に話せるわけないやん。流石に夫もキレて、珍しく怒鳴り返してた。そしたらこうよ、「あの子はすぐ怒鳴る」のレッテル貼られる夫の不憫さよ。暴言吐かれた相手の気持ちなんてどうでもいいのよ、それが我が息子でも孫でも。すごいよね、どんな時も「私がヒロイン」。自分を中心に持ってきて主導権を握るためなら、「悲劇」でもいいのが注目すべき点。
目を見れば、「睨まれた」と、話せば「ひどい言葉投げられた」と、繊細に選んだ言葉選びも全て吹っ飛ばされ印象操作されて言いふらされるので、もうこれ以上私という姿を見せる機会と、私の存在を感じるすべての音すらも、極力0%になるよう生活しようと思った。目があっただけで「睨まれた」って言われかねないんで。もう引っ越しがベストなことは確定だった。でもこの一件で、まだ「親だから」と一番被害に遭ってる夫が優しさを捨てきれないままだったけど、どうあれ自己犠牲から一旦離れた方がいいことを、夫が自分自身の実感として気づいてくれたことは、本当によかったと思っている。
わかりにくいけど「脅迫者」
「死んでやる!」とか「どうせ私が悪いんでしょ!」とか「どうして意地悪するの?」とかメンヘラ発言を自分より弱いと思ってる優しい息子にはする姑。朝イチから「今日は具合悪いの。(あなたたちが原因の不安で)夜寝れなくて。」と言う言葉。ヤクザがやってきて「お金返さないなら大事な人を殺すぞ」なんていう昔の火曜サスペンス劇場で出てきそうなわかりやすい脅迫ではない。自分が泣いて騒いで「私はこんなに傷ついているの!私が可哀想でしょ?」と、人の善意を人質にして「罪悪感」でエネルギーを奪うエネルギー泥棒。こんな「脅迫」も世の中にはある。
まとめ①|脅迫者型エネルギー泥棒
他者の良心をチクチク刺激してあたかも悪いのはあなたと誘導する人
「好き嫌い」や「正と悪」のような究極的に2元的な思考で自分を守る人
優しく弱い立場の人にのみメンヘラ発言をする人
自分の他者への言葉攻撃はなかったことにし、自分だけ被害者ぶる人
自分を悲劇に仕立て上げてまで他者の「罪悪感」を餌にする人
まとめ②|学び
普段から、自分の価値観を貫いた態度で生きていれば被害に遭わない
エネルギー泥棒が泥棒できる隙を与えることは、本当の優しさではない
エネルギー泥棒の被害にあった時は、何が隙になったかの内省チャンス