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【No.7】得意技5・仮面教育者

今後のための教育だと称した姑の話たち。実際は、ただただ自分の面子守りと価値観の押し付けだった話。


自分の面子が一番大事

いつもお世話になっているのだからお返ししなさい。年末のお返しぐらいはできるでしょ。教育だと言って、一見正論なんだけど、なんか腑に落ちない私だった。

姑の弟さん(夫の叔父)は、長らく近くに住んでいたこともあってとても関係性が近い親戚だった。叔父は、お子さんのいないご家庭だったこともあって、夫と夫の妹のことに多く関わってきたらしい。私と結婚して3人の子供たちが生まれてきた後も、何かにつけてご飯やさん連れていってくれたり、会う時は必ず子供たちにお菓子買ってきてくれたり、お世話になってはいた。

陰では悪口、でも平気でご馳走される精神

その叔父にお食事誘われた時にあるよくあった会話。うちは人数が多くて申し訳ないから遠慮するって断っても、「いいのよ、あの子達(叔父とお嫁さん)お金あるんだから。こう言う時は素直に甘えちゃえばいいのよ」と言う姑。「普段陰ではその叔父とお嫁さんについても悪口を言っているのに、こういう時はお世話になるんだ。」と私は違和感と嫌悪感に似た感覚を持っていた。そして年末になるとお礼のお歳暮を送れとわざわざ言ってくる。送ろうとしてても送りたくなくなってた私。「年末のお礼してないの?もう早くして。そしたら私の気が済むから!」だってさ。また「そこかい!」となった私だった。お礼の相手に対する気持ちではなく、自分の気が済むかどうかが理由。なんであんたの気を済ますためにやらなあかんねん。結局、教育とか言って、自分の面子が守れるかどうかだったって話。

「自分の耳に入ってない」は悪

お義父さんの妹さんが亡くなった時、その妹さんの旦那さんの潔い妻の死後処理について論じていたことも、嫁への教育と称してたけどただただ価値観の違う人への批判でしかなかった。その旦那さんは、昔からさっぱりきっぱりした性格で、迷いのない判断がときにはあっさりしすぎている印象を与えていたらしい。妻亡きあと、近しい身内に何も言わずに遺品をあっさりまとめて捨ててしまったらしいのだけど、「あれほど綺麗さっぱり捨てちゃうなんて冷たい人だと思った」みたいなことを言っていた。要するに、自分に連絡もなしに全部捨てちゃったことにご立腹なだけ。物に対する執着がない人なだけで、自分よがりな価値観によってその人を批判するのはちょっと違う。ましてやそれを、あたかも「教育」かのように嫁に悪口を言ってるなんて、だいぶ違う気がしたんよね。そんなの、そのご家庭の自由だし、片付ける責任、あなた取れないでしょう?って感じで。

婿の文句を嫁に言う浅はかさ

一時期、一軒家を建設完成までの間だけ実家に住んでいた夫の妹家族。妹の夫は職人で体力仕事の人で、家庭的な部分は少なめであるため家事を手伝うことが苦手。「スマホばっかり見てて、大きい段ボールを隣で私がまとめていても見向きもしない。しょうがないからこっちから頼んだんだけど、段ボールのまとめ方もわからなかったのよ。だから教えたの。そしたらこの家出る頃には段ボールまとめるようになって引っ越して行ったわよ。こう言うこと教えられないで育ったのよね、あの子(私の教育の素晴らしいでしょ)。」とドヤ顔で、嫁の私に婿となんならそのご両親についても批判した姑。平たくいって婿とそのご実家の悪口をでしたかないその内容を嫁はどんな顔して聞けばいいでしょうね。婿のことも言ってるということは、嫁のことも言ってるんでしょうね、としか思わんかったね。ちょっとその無神経さに毎度呆れていた私でした。結局いかに自分が正論で教育上手かを共感してもらった気になって証明したいだけよね。

結局のところ姑の本質は、自分の価値観の正当性の証明と面子を死守するために、教育者の仮面をかぶっているだけ。偏った価値観をあたかも正論のように押し付けてくる。一旦相手にどう思うか聞くこともなく。「自分とは違う個」に対する「違うかもしれない」という余白が全くないことが私には不思議。「何がどう違うか」を理解するのは、時代も変わり価値観もかなり多様的に変化しているから昭和時代の人には難しいかもしれない。でも「違うかもしれない」と言う余白を残さないのは、頭ごなしの押し付けでしかない。

どんな人のことも批評したがる。あたかも嫁への教育と称して。でも教育者の仮面を被った浅はかな人間の、誰かの悪口、価値観の押し付け、そして大きなお世話でしかない。

まとめ①|仮面教育者型エネルギー泥棒

  • 悪口・批判・批評を教育と称して目下のものに話す

  • 結局は自分の正当性を証明し共感されたい

  • 自分の価値観が絶対だと信じすぎている

  • 自分の価値観と異なる人は全部悪

  • いい人でいるための面子は死守

  • 都合のいい時だけ甘えて陰では批判の二面性

  • 常に他人を自分の価値観でコントロールしていたい

まとめ②|学びと対策

  • 自分の価値観にそぐわなかったら、言うことを聞かない

  • 何を言われても自分はどうしたいかを貫く態度を示す

  • 意見を言わせるような話題は振らない(要は会話しない)

  • 誰かに会いに行った後に会わないようにする(すぐ悪口大会始まるから)

  • 距離を保つか完全に関わらないようにすることがベスト

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