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息子とCoke ON 2

2022年8月2日。
私と息子の姿は都内にあった。

目的は息子の通院。しかし、今回は別のミッションがあったのだ。

病院までの道のり。
最寄り駅に降りてファミレスでお昼を食べているときから作戦会議。

「えっと、病院までの道のりでCoke ONは……」
「あ、ここ。たぶん2階にあるんじゃないかな?通り道だから寄ってみる?」
「うん!」

方針が決まったところで、行動開始。

この日は、関東地方はとんでもない猛暑。
このまま歩いていたら溶けるんじゃないかと思うほどの暑さの中、私たちは行動。

そして、早速見つけたCoke ONの自販機。
販売しているラインアップを見て、息子はガッカリ。

「ない……」

そう。
今回の目的は、ある商品。
それを求めて、ファミレスで作戦会議をしていたのだ。

実を言うと、家の近くの駅にある自販機にその商品があることを息子は確認している。
けれど、今回はその駅を使わずに都内に来たため買えない。
しかも、よりによってその自販機があるのは改札を通った先。
電車に乗る目的がないと、お目当ての商品は買えないのだ。

その後も、自販機を見つけるたびに私たち親子のチェックが入る。

「これはCoke ONじゃない」
「これも違うね」

病院までの道のりや病院内。
くまなく探したけれど、お目当ては見つからず。

けれど、あと1回チャンスはある。
地下鉄からJRへの乗換駅。
そこは都内でも大きいから、自販機はかなりある。

Coke ONアプリで調べた息子が、
「集合体恐怖症の人はこの地図見るのダメだと思う」
というほど、その場所にはCoke ONが密集。

そこなら、きっと。


期待を込めて、駅で降りて改札を出る。
Coke ONを探す目的はもちろんあるけれど、私に別の目的があるので、先につき合ってもらうことに。

「お母さん、記帳したいんだよねぇ」

というわけで、近くのATMを探す。
けれど、最近はネットで取引をする人が多いのか、現金を引き出せても記帳ができないATMが多い。

今回見つけたATMもそれで、「マジかぁ……」とガッカリしたとき。

「あっ!」
息子の大声。

「お母さん!あそこ、Coke ON!!」

「行って良い?」という声をもちろん制するつもりはない。
一緒に行き、ラインアップを確認。

「!あったぁ!!」

見つけた途端、息子は満面の笑顔。
ウキウキと電子マネーで商品を買う。

そして、私に見せてくれたのは。

『マックスコーヒーの限定スタンプ』

なぜ、ここまでしてマックスコーヒーを探していたかというと、期間限定キャンペーンで、対象商品買うとスタンプを1つ、この期間だけのスタンプがもらえるから。

息子は、住んでいる地域でもらえるものはほぼコンプリート。
そのため、なかなか見つけられないマックスコーヒーのスタンプが、どうしても欲しかったのだ。

「わ!良かったねぇ。ここまで歩いてきた甲斐があったね♪」
「ホント、良かったよぉ……」

そこで販売されているマックスコーヒーは缶だったため、「持ち帰る?」「うん」となり、私が予備で持っていたタオルにくるんで息子のバッグへ。

翌日。
冷やしておいたマックスコーヒーを飲んだ息子は、

「ジョージアのカフェオレもおいしいけれどこれもおいしい。コーヒー苦手な人におすすめだよ」

と言っていた。
練乳入りコーヒーなので、ベトナムコーヒーみたいな感じなのかな?
飲んだことはないけれど。

そんなわけで、ミッションは無事に成功したけれど、息子はまだ、マックスコーヒーを求めている。どうやら、気にいったらしい。

うーん……。
学校の課外授業で遠出した帰りに買ってきてもらえますか?

今のところ、電車乗る予定ないのよ(笑)

ちなみに、私の記帳ミッションに関しても、息子が記帳できるATMを見つけてくれたお陰で完了。

そんなわけで、息子と私の生活には今日もCoke ONアプリが根付いている。


こちらを読んで、前回のお話が気になった方はこちらからぜひ。


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