たまに取り出せる褒め(自分編) 5月24日(金)朝日記
オモコロの「たまに取り出せる褒め」が好きなので、自分でも書いてみる。
褒めた人は多分覚えていないくらい小さなことなんだけど、こっちとしてはたまに思い出してにやけてしまうくらい妙に記憶に残っている"褒め"のこと。
私の"たま褒め"は、大学時代に遡る。
友達とカラオケに行った時のこと。
もう随分前だから、細かいことは覚えてないんだけど、みんなの雰囲気的に、マイナーな曲を歌っても許される会だった記憶がおぼろげにある。
私も知らない曲を歌ってもらえるのは大歓迎で、友達の歌発で好きになった曲がいくつもある。
カラオケも終盤になって、しっとりした曲を入れても許される雰囲気になった頃。
私の大好きな曲を入れるチャンスだと思った。
東京事変の『私生活』。
これが超名曲なのである。
繰り返す毎日に少し疲れたような、気怠げな林檎ちゃんの声が沁みる。
『キラーチューン』のようなポップさはないのだけど、このローテンションがまた事変の音の奥行きを感じられて良いのです。
あと、自分で歌う時のキーも、地声で歌えて気持ち良い。
お風呂で歌うには最適なのである。
私は立ち上がって、ちょっと肩の力を抜きながらだらっと歌った。
あ〜。
社会人になってから見返すと、余計に刺さる歌詞ですな。
自分と周りの環境をすり減らしながら今日も生きてます。
2回目のサビが終わって、間奏が入り、この曲いちばんの盛り上がりにさしかかった。
歌いきった。
その時だった。
スンッ…、スンスンッ…、スンッ
なっ、泣いてる!!
とある後輩がすすり泣いていたのだ。
私の歌で、人が泣いた…!
その一点だけを強烈に覚えている。
その後何を言ったとか、後輩がいつ泣き止んだとかは覚えていない。
なんで泣いていたのかも分からない。
もしかしたらその後輩が失恋した彼のことを思い出した、とかなのかもしれない。全然分からない。
でも、私の歌でそこまで感情を揺さぶってくれたのかと思うと、これ以上の"褒め"はなかった。
それに、自分の好きな曲が褒められているような気持ちにもなって嬉しかった。
それから、この曲への愛着がさらに増し、いまだに夕焼けの中散歩しながら聞いて、私も泣いちゃったりする。
ありがとう、後輩。
ありがとう、林檎ちゃん。
ありがとう、DAMかJOY SOUND。
またみんなでカラオケ行こうな。
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