ロラン夫人の恋人

趣味は読書です、と答える人間のひとりとして。
これまでずいぶんと読んだ本には影響されてきました。
金閣寺に放火したことは流石にありませんが、寿司屋の前で神様を待ったり、山道を歩きながら情に竿さして流されたりは、ついついやってしまいます。
告白しちゃうと、好きな文豪にゆかりがあるという理由だけで就職を決めたことさえあります。
そんな自分を棚にあげ、というか。
いやあ、ちょっと、このヒトさすがに凄いよ、レベルが違うわあ・・・、と思う読書人が古今東西にはおります。
たとえば、ロラン夫人。
この方の場合、本を読むというより 、本を生きたという意味で、あまりにもマニアック。
発売当時に一大旋風を巻き起こしたルソーの作品に深く心酔して。
これを哲学というより、宗教のそれのようにして読んだ人です。
どれだけ凄いと言って。
最終的に「ロラン夫人は女性版ルソーだ!」と評価されるほどになるんですから、ホントに凄い。

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