乃木坂46「相対性理論に異議を唱える」歌詞考察&MV感想
乃木坂46『相対性理論に異議を唱える』
このタイトルもそうだし、秀作揃いの五期生曲の新曲ってこと、そしてちょっと通常とは違った公開方法・時間ということで少し高めの期待をして公開の時刻を待ちました。
センターは岡本姫奈さんだった。
公開直前に本MVを紹介する岡本さんは自分がセンターだと明言した。
なんだか今までにあまり見せたことのないような神妙な面持ちだった。
グループ加入後に起こった様々なことがらが頭の中を、それこそ”光速を超えて”駆け巡っていたのかもしれない。
そしていよいよMV公開。
もっとギラギラした感じも想像していただけに清純な感じの岡本さんにクラっとする。
「私はずっと答えを求めている。私が何故ここにいるのか」
イントロにまず胸が踊る。ピアノやストリングスの音。空からの啓示を感じさせる。意外な走り出しだった。
光より速く会いに行きたい!乃木坂46「相対性理論に異議を唱える」歌詞考察&MV感想
日常を変えた「君」の存在
最初の歌詞、「いつもの道を歩く 生まれ育った街」。
普通の毎日って感じですよね。でも、そんな退屈な日常が 「君」に出会ったことで変わる っていうのがこの曲のストーリー。
特に、「駅までの距離が短く感じる」 っていうところは恋をして何気ない時間が特別になる感じがリアルで共感する人は多そう。頭の中が”思い”でいっぱいだからですよね。
恋と相対性理論のミックス感
タイトルを見た瞬間から「どういう歌詞になるんだろ?」と考えていましたが、恋愛の焦りや衝動を「相対性理論」と絡めていましたね。
「光より速いもの存在しないなんてどういう意味なのか」
って、物理学的には正しい(んだろう)けど、恋する人からすると「そんなの関係ない!もっと速く君に会いたい!」って感じですよね。
科学に逆らってでも「今すぐ会いたい」っていう熱量が感じられるところです。
あと、「井の頭線に飛び乗っても」 みたいなリアルな風景描写も親近感を感じさせます。身近な電車の名前が出てくると、なんだか自分のことみたいに思えてくるんですよね。
とにかく電車に乗って好きな人のもとへ行くのに時間がかかっているというのにもかかわらず、強い思いが先走りしている心境に感じられました。
8分前の君、って何?
「ようやく会えたって目の前にいるのは8分前の君か?」 っていうフレーズ。
これは太陽の光が地球に届くまで8分かかることにかけてるんですよね。だから目の前にいる相手が「本当に今ここにいる君なのか?」っていう哲学的な問いかけにも感じます。
でもさっきもそうでしたけど、そんな難しいことより、この曲の歌詞から伝わるのはただひとつ。
「愛があれば、物理法則なんてどうでもいい!」 ってこと。
愛しさを伝えるスピードも、距離も時間も、全部ひっくるめて関係ないんですよね。
いわゆる”1サビ”、”2サビ”終わりの間奏。
言うまでもなく私はバレエのことなんか「これっぽちも」分からないですけど、とにかく岡本さんの動きの安定感。ブレない。
上品。高潔。無垢。
たおやか。しなやか。
…もうこれぐらいにしときますが、感心しました。
科学vs恋愛。
「相対性理論に異議を唱える」は、科学の理屈と恋愛のパワーがぶつかり合ってる感じが魅力です。
特に最後の 「光速を超えてI LOVE YOU」 ってフレーズは曲としても盛り上がるし、こんな直球投げられたら受け止めずにはいられないです、はい。
どんな理屈があっても、好きな人に伝えたい気持ちは止まらない。「恋愛の醍醐味」ですかね。
まとめのようなうわ言。
恋愛の最中にある人がこの曲を聴けば強い同意、あるいは「好きな人に今すぐ会いたい!」っていう気持ちが強くなるでしょうね。
でもそうじゃなくても「光速を超えたい瞬間」…っていうとクサすぎますけど、感謝を伝えたいとかただ会いたいっていう気持ちも一緒じゃないかなと思います。
繰り返しになっちゃうけど「相対性理論? 難しいことは置いといて、とりあえずやりたいことがあったらやろう。会いたい人がいたら会おう 」。そんなシンプルな気分にさせてくれる素敵な曲でもあります。
じゃあ、またねー。