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【櫻坂】手がかかる理子ほど可愛い【遠藤理子】
櫻坂46『本質的なこと』
10月18日に三期生曲MV「本質的なこと」が公開された。
正直に言うと、シングル表題曲は例外として、ここ最近発表されてきたタイトルにあまり魅力を見いだせなくなっていたんですよね。
もちろん、ある程度時が経ってから自分にとっての価値が「グッ」と上がる曲ってあるし、いやいや、クオリティーに関しては良質なものだとは認めてる。
でもなんか「ピンとこない」。単純にノれないっていうか。好みの問題なんでしょうけど。
ごくごく単純な、爽快なポップソングを求めていた気がするこの頃。歌詞なんかどうでもいい。意味なんかいっそのこと一切無くって結構。ダンス重視のグループだからこそ、曲を聞いて誰もが自然と心や体が弾んでしまうほど「踊れる曲」なら言う事無いではないか。そんな思いがあった。
”ドキュメンタリー”
で、三期生ライブ大阪公演最後でその存在が発表されたこの曲のMV公開。
センターはあの遠藤理子さんだという。
”あの”と言っていいよね?
何を言いたいかと言えばもちろん、三期生本格活動開始前の合宿を記録した”ドキュメンタリー”で、語弊を恐れずに言っちゃえば、「主役」だったメンバーだってこと。
私は、まだ泣ける。
この”作品”の中で戸惑い、もがき苦しみ、時には大粒の涙をこぼす遠藤さんを見て、何度でも目の奥に熱くこみ上げるものを感じる事ができる。
思い通りにいかないってホント悔しいよね。
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人生で自分だけがうまくいかない気がして焦ってしまうってつらい。その気持ちが凝縮されてる気がするんですよね。
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遠藤「はい」
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新参者
そんな遠藤さんだったが、これまでのパフォーマンスで印象的だったのは2023年冬に行われた「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」の「流れ弾」でセンターをつとめたこと。
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ダンスの激しさのせいで息もかなりあがってるのが分かるメンバーの歌声。水中でもがいているかのようにも見えるほど必死のパフォーマンスを繰り広げる三期生たち。
その真ん中にいる。ダンスレッスンについていけなくて戸惑い、泣いていた遠藤さんが。それだけで心躍った人は少なくないと思う。あるいは「頑張って!」って応援したり。
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私はダンスのことなんて全然分からない。でもクオリティーなんて大した問題ではなかった。私は遠藤理子さんがセンターになり、ライブでダンスしていることが嬉しかった。
それに誰かも言ったではないか、「どれだけ才能があるかよりどれだけ努力したかが重要だ」って(誰?)。
MVを見て
今回遠藤さんがセンターを務める「本質的なこと」。
一言で言えば「離れた人」をも想うラブソングだ。櫻坂で扱うことの多い「自我」とか「不安」とか「承認欲求」とか「僕らが抱える大人への憤り」とかではない。
でもこれが良かった。さんざん贅沢な、あるいは見た目がイケてる料理ばかり食べてきたとこへきていきなりシンプルなお茶漬け登場みたいな。
スタッカートが小気味良く、サビへの流れもフックが効いて小洒落てる。大作ではなくて小品かもしれない。でも何気なく再生できて、例えば天気の良い土曜の午前中に聞いたらどれだけ気分が良いだろうって思える屈託のないポップソングだ。
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ボンネットを一人だけ被った遠藤さんは正直”微笑ましい”の一言。
一方で「センター・遠藤」にまだ戸惑う自分がいる。
いや、その事実が心底嬉しいのにそれがあからさますぎて、なぜだか人に悟られたくなくて恥ずかしがってる子供にでもなった感じだ。それぐらい新鮮で脳の処理がたどたどしくなる、でも歓びがあふれ出てきそうな映像が目の前に繰り広げられている。選抜経験者はもちろん、選抜のセンターやフロント経験者もいるけど、映像は遠藤理子に終始フォーカスされている。
”あの”遠藤さんが、”あの”泣いていた子が「本当に”主役”になってる!」ってまるで自分の手柄みたいに自慢したくなる。
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ここから階段へ。ここの滑らかさが好き。
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あっという間に終わった。
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ポップソングだからあたりまえだ。でもしばらく余韻は続いている感じ。
「とうとう遠藤さんがセンターなんだ…」
まるであの合宿でTAKAHIRO先生が遠藤さんに驚いた時みたい。嬉しい成長だ。
TAKAHIRO先生「遠藤!遠藤はさ…あれ、昨日はまだフリを覚えきれてなかった遠藤か?」
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そしてこのビデオを何度でも繰り返し観られることに胸が踊った。
本質的なこと
”ドキュメンタリー”で泣いていた遠藤さんはうずくまることなく、いや、うつむくことさえせずしっかりと立ったまま前を向いて、目に涙をたたえながらも話す内容は、ちょっと強引だけど、”本質的なこと”だった。
合宿2日目のレッスン後
遠藤「自分でも分かってたんですけど、ホントにこの中で一番ダンスが下手で…なんかふたり(谷口さんと中嶋さん)に…すごい頼ってるところがあるので…もっと自分で…言われたことをしっかり、その場でできるようにしたいなって思いました。」
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「BAN」の”最終審査”を終えて
「私は人よりも覚えるのが遅いので、ほんとにご迷惑をたくさんおかけしているんですけど、それでも…丁寧に…すごい…なんか(私を)見捨てないでやってくださって…すごい安心しました」
「これからもたくさんご迷惑をおかけすると思うんですけど、精一杯頑張るので、よろしくお願いします」
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ダンス未経験だからみんなよりできないのはあたりまえ。だからちゃんと頑張る。みんなより進捗が遅れているなって思ったから仲間や、丁寧に教えてくれるコーチ陣へは感謝。そしてこれからもいい関係を築いていきたいってちゃんと伝えてる。
遠藤さんは楽器も得意ですよね。
楽器の練習って地味で同じことの繰り返しが重要だから、ただ地道に繰り返す。それが分かっているから、コツコツコツコツ、諦めない。
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私は”部外者”なので遠藤さんがどれだけ努力して、どれだけ成長したかが正直詳しくは分からない。
でも”一番ダンスが下手”だってぼろぼろ泣きながら認めた子が三期生曲でセンターになった今、彼女が精一杯頑張ってきたってことは「分かる」。”ドキュメンタリー”の”あの”遠藤理子を見た人なら絶対、全員同じ考え方をするだろうって思える。そうでしょ?
これからもひっそり見守るぐらいしかできないけど、今回みたいに再び嬉しい知らせを聞く日が、楽しみです。