櫻坂46 10枚目シングルレビュー。【『I want tomorrow to come』】
櫻坂46『I want tomorrow to come』
9月25日の深夜3時半ごろ、ふと目が覚めた。トイレに行ってもう一度寝ようとして思い出した。
「あれ、櫻坂の新曲、もう聞けんじゃね?」。
どうしたことか全く忘れてしまっていた。ファン失格だ。
とにかくiPhoneのスピーカーでもいいや、寝ぼけたまま何とか再生にこぎつける。
聞こえてきた。
「ああ、ここ山下さんのソロか…」「しんみりしてんなぁ…」などと思っているとシャカシャカ凄まじいスピード感で走り出した。大げさかもだけどドラムンベースかと思ったぐらいだ(寝ぼけ)。でも今思うと適度にダンサブルなサビだ。
でも明日が来て欲しいんだ ねえ明日は来てくれるの? そう やりたいことがあるし やり残したこともあるよ
一部ハッキリと聞き取れないところもあったけど、そう歌ってる。
「自分の気持ちを代弁してくれてるようだ」って言えたらきれいに収まるだろうけど、今の自分はそこまでギリギリではなかった。もっと若い時ならこんな気持ちで何度も夜を越えたことがある気がするけど。
一応最後まで聞いた。かなり”解体”された感じで面白い曲だなと思いながら、寝た。
22:00。今度はちゃんとMV解禁を今か今かと待つ。
ついに始まった。
ピアノ演奏にのせて夜の孤独な気持ちをつづるパートが終わる…
何これ?かっこよ。
「でも明日が来て欲しいんだ…」で始まるサビ。
軽やかに踊る山下瞳月(あえて敬称略)が映る。下世話ですまん、だけど正直に言うとめちゃくちゃ「いい女」感。
「自業自得」のあとだからか、やっぱりよりセンターらしくなった感じがしてしまう。
藤吉さん。
初選抜の向井さん。
今回は谷口さんが結構印象に残ったかな。
注目の初フロント・的野さん。
らしさは出てただろうけど、ちょっと控えめにも感じた。ま、気のせいか。
森田さん。
中嶋さん。
れなぁさん。
漠然とした「明日」への恐怖とか孤独。眠る時にどうしても対峙しなきゃいけないような厄介なこと、でもそれに惑わされないことがテーマだと思う。
ちょっと”アレ”だけど、最後の”想像が怪物を生み出してるんだ”ってところにRage Against The Machine の Vietnow にあった”Fear is your only god” に近い印象を受けた。この歌ではいろいろな不安をぶちまけてるけど、結局それは自分の想像上のもので、それに翻弄されなきゃ”眩い今日が来るだろう”って歌ってるのかなって。
もうちょっと言っちゃえば「明日」だって想像上のものなわけで、それはいつだって来ないっちゃ来ない。だって気づいたら僕らはいっつも「今日」を生きる羽目に陥ってるんだから。
だから”I want tomorrow to come”って言ってるけど、そう思うのは既にあなたは十分希望を持っていて前向きでいる証拠なんだよ、だから「明日」に来て欲しがっているんだよってことなのかなって思った。
だからとりあえず今は目をつぶって寝なさい、大丈夫だから、みたいな。
とりあえずいい曲だと思ったので、7.5/10 っていう点数で。
ぼんやり電気つけたまま寝ます。
じゃあ、またねー。
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