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vol・30「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」
概要
ニンテンドースイッチで発売されたアクションアドベンチャー、前作ブレスオブザワイルドの正統な続編になっており、操作性だけでなく、ゲームデザインやストーリーも前作を引き継いでいます。
ブレスオブザワイルドの時点でかなりのボリュームのゲームでしたが、それを凌駕するほどの恐るべきボリュームに仕上がっています。
内容
ブレスオブザワイルドから数年後の世界を描いた今作、地下から湧き出る瘴気の調査に向かったゼルダとリンク、そこで謎のミイラを発見する。
ミイラが目を覚まし瘴気が溢れ出る、するとハイラル城は空高く浮き上がり、ゼルダは奈落へ落ちて行方不明に・・・リンクの新しい冒険がまた始まろうとしている。
前作でせっかく強くなったリンクですが、再び裸一貫からのリスタートになっております。
今回も最初のチュートリアル祠をいくつか回ることにより固有能力を使えるようになります。
“ウルトラハンド”、“スクラビルド”、“トーレルーフ”、“モドレコ”、“ブループリント”の5種類がありすべての能力が新しくなっています。
また、各地方の神殿を攻略することにより、前作同様仲間の力も得ることができます。
後者につきましては、能力の性能や強さはさておき、使用感は確実に前作の方が快適です。
基本的な操作方法は前作から変わりませんので、前作プレイ済みの方はすんなりと世界に溶け込むことができると思います。
と言いたい所ですが、一部苦戦を強いられる可能性があります。
走る、飛ぶ、切るなどの基礎動作に関しては恐らく問題ないでしょう、しかし上記の増えた新能力に関しては慣れが必要です。
しかも前作であった能力に慣れていると、最初は少し戸惑いすら感じる場面もあります。(アイスメーカーなど)
このゲームの大きなテーマの1つとしてクリエイティブ要素が存在しています。
そこが最も楽しい部分ではあると思うのですが、逆に最大のハードルになりえる要素とも言えるかと思います。
ウルトラハンドを利用するとその辺りに落ちている棒や木や鉄の板などを任意の角度や方向に引っ付けることができます。
例を挙げると水辺を渡る時などは木でいかだを作成して渡るなどです。
さらに話が進むとゾナウギアという名の機械も登場してより複雑な工作が可能になります。
最低限の工作さえできればクリアはできるようになっていますが、慣れるまでは一苦労すること必至でしょう。
操作に慣れた後は、前作に引き続き広大なオープンワールドを楽しむことができます。
このゲームの特徴のもう1つであるフィールド探索、前作に比べ約3倍のボリュームが用意されています。
ブレスオブザワイルドの時点で異常なボリュームだと感じていましたが、その遥か上をいっています。
というのも、地上・地下・空と探索エリアが増えています。
製作者の皆様には頭が上がらないですね。
難易度は個人的には前作より僅差で今作の方が難しいかなと思います。
特に地下探索をする時に明かりを自ら灯しながら進む必要があったり、瘴気という特殊効果に気を付けながら動かなければならないなど、アクションが慣れてない人には少々大変な要素が増えています。
感想
間違いなく名作である作品に仕上がっていると思います。グラフィック、ボリューム、アクション、全てが高いクオリティを誇っています。
ただし、相変わらずボタン操作は複雑なので慣れるまで少し努力が必要なのは間違いないでしょう。
ボリュームについても異次元で私は150時間近くプレイしていますが、まだマップ達成率が67%程度です。100%にするにはいったいどのくらいの時間が必要なのでしょうか、考えるだけで恐ろしいです。
もし次作が出るとしたら、残っているのは水中探索・宇宙探索などでしょうか・・・?
末恐ろしいゲームですが、次回作にも期待してみたいですね。
難易度★★★★★
内容量★★★★★
操作性★★
お薦め度★★★