見出し画像

ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊のサトシとブレイクダウン


先に言っておくと、実情として僕=サトシは最早正式な形でのメタルコアドラマーとして活動はしていないに等しい。

盛岡のMeliorや静岡のPenetrateなど
僕の力を頼ってくれた仲間たちの"サポートドラマー"として細々とこのジャンルに携わるのみだ。


僕のバンド、Emomentsはそもそもメタルコアではないし、そこを目指してもいない。
(ただ、僕がやっているフレーズの根本的な部分はメタルコアドラムの影響が強いのだが。)
そして思うところがあり、今後自分からメタルコアバンドを組むことも無いだろう。
(この話はまた別の機会に綴りたい)

じゃあサトシは今、何を求めてあんなに激しいドラムを叩いているんだい? 
少しずつお答えしよう。



まず、僕はこの4つの要素が満たされている音楽は大体好きになれる。

・エモーショナルなクリーンボーカル
・歪んだダウンチューニングのギター、ベース
・激しいドラム
ブレイクダウンと広義に称されるセクション

僕がEmomentsに加入した理由の一つは
これらが全て揃っていたからである。

でも極端な話、いきなりこのバンドでギターロックとかやり出したって構わないと思っている。

今の僕はイモーメンツの皆のことが大好きで仕方がない
皆と一緒の時間を過ごして音楽をやるためにバンドを続けているから、
そこにあたって音楽性への強い拘りは、あんまり無い。(あくまで"僕は"こうってだけだが)


さて、上に出てきたブレイクダウンって何だよ?って方は
まずこちらの解説動画を見て頂きたい。

お分かりいただけただろうか。
そしたら次へ行こう。

僕が考える"ブレイクダウン"とは、決まったリズムのユニゾンの緊張感というリングの中、攻撃性をいくら剥き出しにしても許される時間である。

そのためボーカルの次か、時としてそれ以上に感情が音に出るドラムというパートにおいては、
破壊衝動、嫌悪感、加害願望、嘲笑、その他様々な醜悪な感情や攻撃性を幾ら剥き出しにしても基本的には問題ないという狂気の瞬間それこそがブレイクダウンなんだ。
(あくまで持論。悪しからず。)

何ならお客さんも負けじと頭を振り回したり
フロアにスペース作って回し蹴りやパンチを披露してる。
すごいよ。

誤解を招かないように言うと、僕自身は基本的に上にあげたような醜悪な感情を心の底から嫌悪している。
これらを軽々しく外に出し、他人に迷惑をかけるような人間を軽蔑すらしている。

ただ悲しいかな
御多分に洩れず、僕もどうしょうもないくらいの醜い内面を持っているんだとうんざりするようなことがある。

ここで書けるレベルの話だと、常に真面目であろうとする反動なのか、ドラムを叩いている最中に破壊的な気持ちが頭をよぎる瞬間がある。要するにYOSHIKIがドラムセット壊してたみたいな、アレに対する考えが頭をよぎる。
(もちろん僕は164cm51kgヒョロガリかつ非力で馬鹿が付くほど真面目な一般男性、実際にそれが行動に移されることはまずない。万一移されたところでその行為が成功する見込みはなく、自分の体が反動のダメージを受けるのが関の山だ。この体に産んでくれた親に感謝。)

ただブレイクダウンを叩いている限りは
その凶暴さを中和させることが出来る。

僕の深層心理では醜い破壊衝動を持つことを、表に出すことを、受け入れてくれるブレイクダウンに救いを求めているのかもしれない。

だから僕はあんなドラムを叩きます。明日も明後日も体が続く限り。


さて、上にあげた4つの要素。
これらはメタルコアをはじめ現代ヘヴィミュージックにおいても核とされる要素ではないだろうか。(一つ目の要素、クリーンボーカルがないサブジャンルも多いが、ここでは割愛)

暴論を言うとこれらが揃いさえすれば、どんな音楽もヘヴィミュージックとなる、というのが持論だ。

YOASOBIのライブが今やそれを世界で証明している。

あれ、ヘヴィミュージックって案外メインストリームになれる要素、秘めてるんじゃ?
(少なくない数のプレイヤーやファンにとって、それは望ましくないことだろうけど)



今日のところは以上!

また次の記事でお会いしましょう。

"スローモーションで物をぶっ壊す絵面はかっこいいだろ?"

いいなと思ったら応援しよう!