#えもらじ vol.1〖 えもえぴ・えもそん 〗
✑ WWH さん
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春がとうに過ぎ、梅雨も明けて夏が来ました。日焼け止めを塗るのもそこそこに、暑い中を駆け回る日々です。
「ひとりぼっち」を強いられる時代が到来し、毎日「さびしい」と、「あいたい」が募っていきます。
昭和の遺物のようなおじさんには叱責され、人間の泥臭い毎日を仕事で目の当たりにし、玄関を開ければ真っ暗でひとりの部屋。
もうとっくに春は過ぎ去ったのに、心の中の季節はいつまでも冬のままに感じています。
苦しい毎日が続きます。みなさんの心は、季節は、今どこですか。
私は今もいつまでも、ぽかぽかとした春の陽気を待ち続けています。あいたいです。
☢︎ BTS
〖 Spring Day 〗
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✑ 米津ガンナー さん
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私は高校生の頃、音楽を仕事にしていくのが夢でした。当時は本気で弾き語りをしていて、TVやラジオのオーディションを受けたり、地元のライブハウスやライブができるカフェやバーなどで活動をしておりました。当時は今ほどSNSもなく、広報活動といえば、駅前での路上ライブをしたり、自作したCDを手売りしていたり、今思えば小さな活動ですが夢に向かってがむしゃらに走っていました。
そのうち受験となり、最後に受けた閃光ライオット(ラジオ番組主催の10代限定フェス)でも結果を残さず、緩やかに引退、大学も普通の四年生大学へ進み、趣味で音楽を続けながらも今は普通の社会人をしております。
今の生活も、まぁ、、わるくはありません。でも時々思うのです。
あの頃の一緒に組んで弾き語りをしていたあの子は夢を叶えて歌って踊る声優になりました。一緒のバイト先で夢を語ったあいつは有名アイドル、タレントになりました。そして、あの時一緒に閃光ライオットに出た彼は今でもバンドを続けていて地元、マイナーシーンでは人気のバンドになっています。
もし今も自分が音楽を続けていたら___。なんて、空想をしてみたりして。
現在はそんな夢を追いかけているアーティストを応援する活動、仕事をしています。趣味で音楽紹介のラジオ配信なんかもしたりしています。この生活も悪くはないけれど、あの頃を思い出して1人エモくなっております。
☢︎ 知る権利
〖 ステンレスワールド 〗
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✑ スタミナ太郎のわたがしって
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なんか美味しくないですよね、分かります さん
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お互い受験勉強があったため、高校最後のデートになった花火大会。普段とは違う浴衣姿の君、わたがしを笑顔で頬張る君、花火を見て感動する君、たくさんの君の写真を撮り心を奪われました。今ではその写真も消し連絡先もなくなり連絡は取れませんが、どうか他の誰かと幸せに過ごしてください。
☢︎ backnumber
〖 わたがし 〗
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✑ アンパンマンは君だったよ さん
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告白してくれたのは梅雨のあの日。お互いまだ子供だったから、デートもぎこちなくて、公園で遊んだり、海で泳いだり、手を繋いでくれたことくらいしかなかったけど、あなたがわたしを大切にしてくれていたことはすごく感じていました。一緒に音楽を始めた時も、わたしに自信と勇気をくれました。
あなたはわたしにくれるばかりで、何も頼ってくれなかったのに、高3の終わり、人生を決めるタイミングであなたがわたしに連絡をくれたことが本当に嬉しかった。
高校を卒業した後、社会人になったあなたはとても大人に見えました。大学生だったわたしをもてなしてくれて、お泊まりした夜のことは忘れられない思い出です。
今はお互い離れてしまったけれど、思い出はあたたかく、今でも心は繋がっていると思っています。あなたが最初の彼氏でよかった。結ばれなかったけれど、あの夜のあなたはかっこよかったよ。心からありがとう。
今もこれからも大切な君へ。
☢︎ 椎名林檎
〖 ここでキスして。 〗
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✑ すこっと鉄太郎 さん
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私は12年ほど前、ほの暗い学生生活を送っていました。
スクールカーストの下位にすら位置づけられないような透明人間。
冬のある日、校内放送で職員室に呼ばれました。不登校気味で出席日数はぎりぎり、成績も当然悪く職員室に呼ばれることなど珍しくなかった私はため息まじりに職員室に向かいました。
職員室に入ると先生たちが総立ちでこちらを見ており、私はまったく予期していなかった目の前の光景に面食らっていると、担任の先生が一言「誕生日おめでとう!」と発し周りの先生たちも続いて拍手をして迎え入れてくれました。
その日は私の誕生日でした。
担任に話を聴くと、当時のクラスメイトの女の子がこっそり担任に私の誕生日を伝えて何とか私を元気づけられないか考えた結果の出来事だったようです。その子は女子グループから無視されており、不登校気味で私たちはよくメールで、解決もしないお互いの話を聴きあっていました。
何か続きそうなこの物語はここでおしまい。高校を卒業してから10年、特に連絡をとることもなくこれからの人生でもおそらく交わることはないでしょう。
それでも毎年自分の誕生日になるとほんのり心が温かくなります。
思い出したくないことばかりで記憶に蓋をしており、当時のことも細かいことまで思い出すことはなかったのですが、お二人のおかげで鮮明に思い出しました。
誕生日に表れる温かさの正体はこれなんだと。
ありがとうございます。
僕はきっと彼女に何も返せなかったですが、彼女に返せなかったものを誰かに与えられるようにこれからも生きていきます。それでは、またどこかで。
☢︎ UVERworld
〖 哀しみはきっと 〗
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