SNPITでセルフタイマー、遠隔シャッターを実現する方法
注意)こちらはiPhone向け記事です。Androidで遠隔シャッター切りたい人は、もう一台スマホなど持ってきてTeamViewer使ってください。
前置き
SNPITの詳細な紹介は他の方にお任せしますが、「他の人が撮っていないような写真を撮りたい」という発想から、シャッターをタイマーや遠隔で切る方法を考えました。
※「人気の画像の真似をしたい」という気持ちもよくわかります。
iPhoneの「スイッチコントロール」を使うとそれっぽいことができたので、手順とともに知見を共有します。
何ができるようになるのか
タイマーや遠隔でのシャッターが使えるとどんなことができるようになるでしょうか。他にもあるでしょうが、考えられるのは次のようなことです。
セルフタイマーによる自撮り
自撮り棒の先につけて通常では撮れないハイアングルでの撮影
水中にスマホ突っ込んでの水中撮影
これらは一例に過ぎません。ぜひ自分なりの活用方法を見つけてください。
本題
スイッチコントロールとは
もともとは操作補助用の機能ではありますが、この機能を使うと、「スイッチ」をトリガーに、「レシピ」というiPhoneの操作を実行することができます。
スイッチには画面タップや背面タップ、音声、外部機器、カメラの前で頭を振る、などを割り当てることができます。
レシピには画面上の特定の位置タップ、スワイプなどを設定することができます。何度かタップする場合、その間隔も記録することができます。
タイマーでシャッターを切る
では、スイッチコントロールを使ってSNPITのシャッターを切ってみましょう。
今回のスイッチとレシピは以下のとおりです。
スイッチ:画面タップ
レシピ:画面タップ後、3秒ほどしてシャッターボタンを押す
まずはスイッチを作成します
1.「設定」→「アクセシビリティ」を選択します。
2.「スイッチコントロール」を選択します。
3.「スイッチ」を選択します。
4.「新しいスイッチを追加」を選択します。
5.ソースとして「画面」を選択します。
6.「フルスクリーン」を選択します。
7.アクションとして「タップ」を選択します。
8.これで「画面のどこかをタップする」ことをトリガーとするスイッチを作れました。
次にレシピを作成します。
準備として一度SNPITのカメラ起動して、シャッターの位置に付箋を貼るなど分かりすい目印つけておきましょう。
1.「設定」→「アクセシビリティ」→「スイッチコントロール」を選択します。
2.「レシピ」を選択します。
3.「新規レシピを作成」を選択します。
4.「名前」を決めて「スイッチを割り当てる」を選択します。今回は「snpit3sec」(SNPITで使う3秒タイマーの意味)という名前にしてみました。
5.スイッチとして「フルスクリーン」を選択します。
6.「カスタムジェスチャ」を選択します。
7.新規ジェスチャの入力画面になります。
ここで「画面の真ん中(シャッターじゃないところ)をタップする」→「3秒待つ」→「SNPITのシャッターの位置タップする」といった操作をし、右下の「中止」を選択します。
最初にタップした時点から記録が開始されるので、このようにして3秒タイマーを作成します。
7.「保存」を選択します。
8.これで「画面のどこかをタップすること」をトリガーとして、「最初に画面の真ん中をタップして3秒後にSNPITのシャッター位置をタップする」レシピを作成できました。
ここまでできたら、左上の「レシピ」をタップして戻っていいです。
続いて起動するレシピを登録します
スイッチコントロールを有効にしたときに、実行するレシピを登録します。
1.「設定」→「アクセシビリティ」→「スイッチコントロール」を選択します。
2.「レシピ」を選択します。
3.「レシピを起動」を選択します。
4.実行したいレシピを選択します。
続いて、スイッチコントロールをオンにするためのショートカットを設定します。
ここまでの設定で、スイッチコントロールをオンにすると画面タップ待ち状態になってしまうので、その後の画面操作ができなくなってしまいます。
そこで、SNPITを起動した状態のまま、スイッチコントロールをオンにできるよう設定します。
1.「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」を選択します。
2.「スイッチコントロール」を選択します。
これでサイドボタンをトリプルクリック(ホームボタンがある機種ではホームボタントリプルクリック)することで、スイッチコントロールのオン/オフが可能となりました。
では実際に動かしてみましょう。
SNPITを起動し、カメラ画面にします。
ショートカット(サイドボタントリプルクリック等)でスイッチコントロールオンにします。
画面のどこかをタップします。
約3秒後にシャッターが押されることを確認します。
※画面を複数回タップするとその回数だけ実行されるので注意確認できたら、ショートカット(サイドボタントリプルクリック等)でスイッチコントロールオフにします。
以上、スイッチコントロールを利用して、SNPITでセルフタイマーを実現する方法でした。
遠隔でシャッターを切る
次にやってみようと思ったのが遠隔でシャッターを切ることです。
タイマー式もいいけど、タイミングを合わせるの難しいこともあるので、任意のタイミングで遠隔シャッターを切ってみました。
スイッチコントロールを使うのは一緒ですが、今回のスイッチとレシピはこうです。
スイッチ:外部機器
レシピ:画面タップ後、すぐにシャッターボタンを押す
ここでの外部機器は、SwitchのJoy-Con使っています。
おそらくBluetoothマウスなどでもいけるとは思いますが、100均で売ってるスマホカメラ用のBluetoothリモコンシャッターではうまくいきませんでした。
今回もまずはスイッチを作成します
準備として、Bluetooth設定からJoy-Con接続しておきます。
iPhoneとJoy-Conのペアリングができない方はこのあたりを参照で。
1.「設定」→「アクセシビリティ」を選択します。
2.「スイッチコントロール」を選択します。
3.「スイッチ」を選択します。
4.「新しいスイッチを追加」を選択します。
5.ソースとして「外部」を選択します。
6.外部スイッチ入力待ちになります。「スイッチ」として使用したい外部機器のボタンを押します。ここでは、Joy-Conの「Aボタン」を使うことにしました。
7.ボタン入力を受け付けると「新しいスイッチ」ダイアログが表示され、先程のスイッチ操作に名前をつけることができます。今回は「ジョイコンA」として、「保存」を選択します。
8.アクションとして「タップ」を選択します。
9.これで、スイッチとして追加されました。
続いて、レシピを作成します
1.「設定」→「アクセシビリティ」→「スイッチコントロール」を選択する。
2.「レシピ」を選択します。
3.「新規レシピを作成」を選択します。
4.「名前」を決めて「スイッチを割り当てる」を選択します。今回は「リモートシャッター」という名前にしてみました。
5.スイッチとして「ジョイコンA」を選択します。
6.「カスタムジェスチャ」を選択します。
7.新規ジェスチャの入力画面になります。ここで「SNPITのシャッターの位置タップする」といった操作をし、右下の「中止」を選択します。
8.「保存」を選択する。
9.これで「ジョイコンのAボタンを押すこと」をトリガーとして、「SNPITのシャッター位置をタップする」レシピを作成できました。
では実際に動かしてみましょう。
「スイッチコントロール」→「レシピ」→「レシピを起動」を「リモートシャッター」にしておきます。
SNPITを起動し、カメラ画面にします。
※実は、「スイッチ」を「外部」にしていると、スイッチコントロールをオンにしても画面操作可能なので、1と2の順番は逆でも問題ないです。ショートカット(サイドボタントリプルクリック等)でスイッチコントロールオンにします。
ジョイコンのAボタンを押します。
シャッターが押されることを確認します。
確認できたら、ショートカット(サイドボタントリプルクリック等)でスイッチコントロールオフにします。
実際に試してみた様子
今回はすぐにシャッターを押すようなレシピを実行していますが、遠隔で自撮りしたい人であれば、コントローラー隠す時間を確保するのに、数秒遅らせてシャッターを押すレシピを使ってもいいと思います。
おまけ:スイッチコントロール実行時の警告画面を消す
スイッチコントロールを初めてオンにすると、警告がでることがあります。
ただし、スイッチコントロールのスイッチの種類によっては画面操作を受け付けなくなります。
スイッチコントロール解除後に「OK」ボタンを押しても再度警告表示されてしまいます。
そんなときは「警告のOKボタンを押すレシピ」を作って実行しましょう。
おまけ:遠隔でプレビュー確認する
ここまでの設定で、手元から離れた状態でもSNPITのシャッターを切れるようになりました。
ただし、手元から離れているとプレビューが見れないため、タイミングや画角が合わせにくいことがあります。
そんな時は、スマホが2台あればTeamViewerを使いましょう。1台はテザリングでも大丈夫です。
なお、画面共有される側がiPhoneの場合、画面共有のみ可能で操作はできません。シャッターを切るのは、これまでに出たタイマーかリモコンシャッターで行いましょう。
簡単に手順を書いておきます。
画面共有のためのアプリをいれましょう。
手元でプレビューを確認する方にはこちらを入れます。
画面共有される側(SNPITが入っている方)はこちらを入れます。
2. SNPITが入っているスマホで「TeamViewer QuickSupport」を起動します。
3. 表示されるパートナーIDを、プレビュー確認側スマホのTeamViewerで入力します。
4. SNPITが入っているスマホでSNPIT起動し、スイッチコントロールをオンにします。
5. スイッチコントロールの機能でSNPITでシャッターを切ります。
参考:https://note.com/oyaji_no_1102510/n/n8b29c670fb01