2024年 3月 転院先での初診

転院について

肺がんステージⅣ との診断を受け、その時点でまだ遺伝子検査の結果待ち という状態であった。転移があるので手術ではなく化学療法、通常の抗がん剤治療の場合、検査を受けた最寄りの総合病院では すぐに治療始められますよ ということを言われたが、遺伝子検査の結果次第では分子標的薬の可能性もあるので結果を待つことにする。
はじめは小さい子供のことが気にかかって、家からのアクセスの良さからこの病院で治療することを考えていたが、10年以上前に母に胃がんが見つかった際に利用した専門病院(自宅から1時間強くらいかかる場所)にすることを強く父に勧められ考え直す。
自分の年齢(41歳)を考えると、進行の早さが気がかりで、当初は何はともあれ速く治療を開始するのがいいと思っていた。が、総合病院の主治医の様子を思い浮かべ、私へのコミュニケーションの取り方や分野への専門性の高さなどを考慮し、転院することを決めた。

追記:
入院先の選定理由として、自宅からの距離を考慮していた。が、コロナ禍を経た今現在、病院にもよるが入院にはほとんど「お見舞い」という概念は無くなっていた。
入院中は家族(幼い子供)との面会はもちろんのこと、日々の着替えと洗濯物の受け渡しなどのことを気にしていたのだが、面会できても30分以内で基本病室には一般人は入れない。
私が入院した専門病院では面会は基本なし、荷物の受け渡しなどは限定1人で受け渡しのために一瞬会うだけ というのが基本で、そのためパジャマやタオルなどは1日500円ほどでレンタルサービスがあった。結局面会はせずとも毎日寝る前にビデオ通話をして、パジャマ類はレンタル、下着類は多めに持って行って調子の良い日に2回ほど院内にて自分で洗濯した。これで充分。実際会うよりも快適であったように思う。

転院手続き

転院予定先への手続きとしては、紹介状を取得してからの予約 が原則だったが、元の病院をかなり急かして取得予定日を事前に特定、その日付を持ってして先行して予約を取る。病院のウェブサイトをしっかり見た父よりおすすめの医師をきちんと指名して、一番早い日程で電話予約完了。

転院先での初診

子どもたちをいつもより少し早く園に送り届け、私、夫、父の三人で転院先へ。
受診。
紹介状や検査結果を踏まえて今までの経緯を話し、現状についての解説と今後の話を主治医より受ける。

・あらためてステージⅣというものについての解説
・残念ながら治療をしても寛解とはならず、一生付き合っていく病気であること
・治療方法としては5種類ほどあること
・現在結果待ちの遺伝子検査次第で治験プログラムが受けられる可能性もあること

を伝えられる。
約1時間ほどの初診を終えて、診察室を出て真っ先に迷わず転院をすすめてくれた父に感謝した。転院してよかった。ここで頑張ろうと思えた。
この先生、話す速さはゆっくりと、そして話と話の間にしっかり時間をとってくれてこちらの考える余白を作ってくれる。話は分かりやすくしっかりと患者(私)とその家族(夫や父)の顔を見て話してくれる態度が非常に信頼できた。(精密検査をした時の医師は悪い医師ではなさそうだったが、このような態度が感じられなかった)

初診後

・まずは遺伝子検査を待つこと、遺伝子変異が出てくれることを祈る。
・痛み止めは我慢しないで飲むこと。
・骨転移があるので、背骨に負担のかからないように過ごすこと。

治療方針が決まるまで、まずはこんな感じ。

診察後、病院近くでお寿司を父にご馳走してもらい、帰る。
疲れたけどとても前向きな気持ちになれた1日だった。
まずは転院前の病院に検査結果データの催促をすることにする。

父と食事をしながら話していたのだが、以前母に胃がんを見つけた1年後くらいに母の双子(二卵性)の姉にも胃がんが見つかったという詳細を知った。私の子供は双子かつ一卵性なので、2人の片方にもし異変が出た時は気をつけないといけないなと思った。忘れないように、大きくなったら伝えようと思う。大きくなったら。

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