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お気に入りのプラグインとかのお話

EMΦkurageです。最近制作の方が完全にスランプで進捗が良くなくて落ち込んでいます。初のRemixで脳のリソースを使い果たしてしまったのかも…
とりあえず何か活動はしようということで、よく使うお気に入りのDAW標準エフェクトやプラグインなどをまとめてみました。特に厳選したわけではないので量が多い上、かなり説明が雑です。また、好みの話を多く含むこと、あらかじめご了承ください。


1. DAW標準のもの

私はLogic Pro X Abletonの2つを主力DAWとして使用しています。ここではそれぞれのDAWのお気に入り標準エフェクト, 音源を紹介します。ただ、Abletonについては導入してからまだ半年経ってないくらいなのでかなり理解が浅いです🙇。

【Logic Pro X】

・Bitcrusher

めちゃくちゃお気に入り

個人的にLogic標準エフェクトで最強だと思っています。ビットクラッシャー系のプラグインはいくつか所持していますが、これがぶっちぎりで好きです。LogicからAbletonへの完全移行ができていない理由のひとつに”Bitcrusherがあるから”というのは間違いなくあります。LogicからひとつAbletonへ持っていけるなら間違いなくこれを選ぶでしょう(AbletonのReduxとかRoarとか試したりしましたが、イマイチ同じ感じになりませんでした…)。kiloheartsのBitcrushとかも悪くないですが、こっちの方がツマミも少なくて直感的だし音も好みでした。

ビットクラッシュ系のエフェクトは過剰なかかり方をしたり、癖が強かったりすることが結構多いと感じているのですが、このBitcrusherはかなり癖がなく綺麗にシュワシュワさせてくれます。ドラムの金物系とかフォーリーサウンド、パーカッションなどにはかなりの割合でかけています。「過剰な音の変化はいらないけどビットクラッシャーの美味しい部分だけ欲しい」という方にはかなりハマるエフェクトだと思います。

個人的に、これに匹敵しそうなビットクラッシャーはデモを聴く感じwaveTracingのSP950とかかな思っています。しかもまあまあ安い

めちゃ良さそう

・Vintage EQ

デザイン厨のApple君、流石のUI。

UIを見ればわかるように有名な実機のモデリングエフェクトです。UADのしっかりしたものとかと比較すると流石に劣りますが、標準搭載でこういったモデリングエフェクトがあるのは嬉しいです。(ただ、UADは最近とんでもセールをするようになって入手難易度がかなり下がったため、必要なくなることも多いかも)

プリセットから微調整するくらいでいい感じになるのも嬉しいポイント。ボーカルやドラムのハイ上げとかに使うことが多いです。

・ Studio系の音源 & Samplerのプリセット

Logic Pro 三種の神器

Logic標準搭載の音源はかなりクオリティ高いと思っています。その中でもStudio系がお気に入りで、StringsとHornsはよく使います。Samplerは琴やFlute、Piccoloのプリセットをよく使います。Irish Fiddleとかもそれっぽい音が出せて好きです。(ケルト音源欲しい…)

【Ableton】

・Glue Compressor

正直これ使いたくてAbleton欲しいなと思った

いろんな所で良いと言われてるやつです。自分もAbleton買ってすぐ試してみましたがめちゃよかった。ベースのレイヤーをまとめたり、ドラムバス挿したりするのに重宝してます。Abletonの標準エフェクトで1, 2を争うくらいには良いエフェクトだと思います。本当にいろんな所で言われているので詳細は割愛。

・Roar

Ableton 12へのバージョンアップは是非やろう

Ableton 12からの新機能として追加されたエフェクトですが、Abletonをまだ使いこなせてない自分でも分かるレベルで本当にすごい。まじで余程のことがない限り歪み系のプラグインの購入はしなくなるかも。

Routingも変えられるし帯域で歪みの種類を分けられるし本当に便利。用途がかなり広いです。これも本当にいろんな所で絶賛されているので詳細は割愛。

2. 外部プラグイン

【エフェクト, モニター系プラグイン】

・ fabfilter 全般

シンプルなのが良い

fabfilterは学割でバンドルを購入したので大体のやつは持っていますが、全般使ってます。UIも見やすいし癖もないし何より使いやすいです。自分はPro Q3Pro R2を頻繁に使ってます。Pro Q3に関しては息をするように色んな所に挿してます。Dynamic EQとしてもかなり使えるし割と万能です。

・ Output  -  Portal

自分で一からマクロ組むのはマジで難しい…

神プラグインです。プリセットから選ぶだけで色んな音作りができます。
自分はキラキラした曲が好きなので、プリセットの中だと

  • ARP O MATIC(特にオススメ)

  • ANGEL SPARK(特にオススメ)

  • RAIN AND CHILL

  • EASY ANGEL(特にオススメ)

  • DIRTY GRAINS

  • MANGLE SMEAR

  • BACKSLIDING

あたりをかなり好んで使ってます。

お気に入りの使い方は、パッドやアルペジオ、オブリガードとかをBus(Return) トラックに送ってそこにPortalをインサート。高域のキラキラ感をかなり足せます。

価格は結構しますが、十分買う価値のあるプラグインだと思います。セールもあるのでそこを狙っていきましょう。

・ Looptrotter  -  SA2RATE2

見た目が結構好き

アナログ歪み系のプラグインで主にキックやスネアを始めとしたドラムの音に使うことが多いです。たまにベースとかにも使ったりします。プリセットもGlue系のものから過剰に歪ませるものまでと結構守備範囲が広くて使いやすいです。DRIVEつまみとMIXつまみをいじるだけでも結構分かりやすく音が変わってくれるので見た目よりも取っ付きやすいかも。

価格は結構しますが、PluginAllianceはセールをよくやってるのでそこを狙いましょう。かなり安く買えます。

・ Sixth Samples  -  Cramit

MK / Shadw氏もオススメしてた

プリセットにSubtle OTTっていうのがあることから予想できると思いますが、かなり音作りに使えるマルチバンドコンプです。自分はXfer RecordsのOTTよりもこっちを使うことのほうが多いです。

OTTと同じく無料なので、ぜひ使ってみてください。

・ Techivation  -  AI-Clarity

diffやdelta機能があるプラグインは素晴らしい

インサートして再生するだけで不要なレゾナンスとかを取ってくれるプラグインです。めちゃめちゃ簡易的なSoothe 2みたいな感じなのかな。diffボタンを押すと差分のみを聴けるので、元音のレゾナンス部分をフォーカスして聴けるようになり耳も鍛えられるんじゃないかと思ったり。ミックスの上達にもつながりそうで嬉しいポイントです。diff(delta)機能はすべてのプラグインに実装してほしい…

TechivationにはM-ClarityというAIではなく手動で細かく調整できるものもあるのでどっちでもいいと思いますが、AIのほうが時短できるので自分はこっちを選びました。(エンジニアさんたちの意見を見てる感じ効き方がちょっと違う?らしい)

・kiloheatrs  -  Haas

パラメータが本当に分かりやすい

音を広げてくれるプラグインです。ハイハットやクラップ、その他パーカッション系の音とかに挿せばそれだけでいい感じになります。自分は四つ打ち系の曲とかでは重宝します。

これも無料なのでみんなダウンロードしましょう。

・ WAVES  -  Smack Attack

トランジェントは積極的に弄ろう

TAKU INOUE 氏も愛用しているでお馴染みのトランジェント調節プラグインです。同じ用途でizotopeのNeutron 3 - Transient Shaper とかも使いますが、こっちのほうが登場回数は多いかな。「この音アタック強いな」と思ったトラックにはとりあえず挿してAttackを下げてます。Sustainの方は過剰に変化させると音がちょっと変になるのでそこは注意。過剰な調整が必要になる場合は音源やサンプルの方を見直しましょう。

イノタク氏が「Clipの音が良い」とおっしゃっていたので自分も試してみましたが確かにいい感じのクリッパーだなと感じました。最近作った曲とかだと、トランジェント調節機能は一切使わずにクリッパーだけ使ってドラムフィルをゴリゴリに潰したりしました。

価格はそんなに高くないし、WAVESは頻繁にセールをやるので入手難易度は低めだと思います。

・ WAVES  -  J37

アナログ歪み系のプラグインはいつだって最高

WAVESのテープサチュレーションプラグインです。自分はUADのテープサチュレーションを持っていないのでこれを主戦力にしています。バスやマスターなどに挿したりすることが多いです。過剰にかけることはせずに薄〜くかけてます。ドラムトラックに挿すときは過剰にかけたりもします。

価格は高く設定されていますが、WAVES君は平気で50〜60%Offとかやるので結構安く手に入ります。

・ XLN Audio  -  RC 20 Retro Color

これも最早定番

お馴染みのLo-Fi系のマルチエフェクトプラグインです。自分はアンビ系の音とかにNOISEやWOBBLE、ドラム系の音にDISTORTやDIGITALをかけることが多いです。注意点としてはNOISE機能を使うと設定によってはずっとノイズが鳴り続けるので曲のイントロ・アウトロをはじめとする音が無くなる部分ではしっかりミュートしてないと普通にノイズが乗ります。

ちょっとお値段しますがセールもあるのでそこを狙いましょう。

・ Plugin Alliance  -  Shadow Hills Class A Mastering Compressor

アナログ系のコンプなんてあればあるだけ良い

言わずと知れた有名コンプのプラグイン版です。ドラムバスやマスターにさうとかなりパンチが増したり音がまとまってくれます。安心感がある。MONOMAKER、STEREO WIDTH、PARALLEL MIXノブがついている点もポイントが高いです。ツマミは癖があるのでマニュアル等を見ることをお勧めします。

価格は結構しますが、こちらもセールでかなり安くなったりバンドルに入っていたりと、入手難易度は低いのでオススメです。

・ Neural DSP  -  Archetype Cory Wong X

金属的で芯のある音が大好き

Hylen氏の記事でオススメされていたので購入しましたが、非常にクオリティの高いアンプシュミレーターです。Neural DSPのアンプは基本的に物凄くレベルが高いのでハズレはほとんどないですが、これは特にオススメです。自分がストラト使いということもありますが、かなりエッチな音が出せます。コーラスやシマーリバーブもついてて最高です。XにアップデートされてTRANSPOSEとDOUBLERつまみがついてさらに神プラグインになりました。ギター弾きはぜひ買ってください。ギターを弾かずに音源で打ち込むという人もこれを挿せばより良い感じになると思います。

Neural DSPはトライアルもあるし50%Offのセールもやったりしてるので、そこを狙いましょう。

・ Newfangled Audio  -  Saturate

True Peak Limitingは無いので気を付けよう

マジで音がデカくなるプラグインです。Newfangled Audioの製品は最近かなり注目されてきているので他の方の記事でも多く取り上げられていると思います。Auto GainとDeltaがついているのもかなりポイント高いです。

細かい使い方、レビューはNaruki氏の記事を参考に

同じメーカーのElevateのSaturate部分を取り出したプラグインになっているので、「他の機能も欲しい」という方はそちらを買っても良いと思います。

価格は結構安め。セールを狙えばかなり安く手に入ります。

・ LetiMix  -  Gain Match

時短系のプラグインはあると便利

プラグイン使うことで変化してしまった音量を何も掛けなかった状態と同じ音量に揃えてくれるAuto Gain系のプラグインです。自分の使い方としてはRemix, Bootleg制作でよく使います。Remix, Bootleg制作用にボーカルを抜くとかなりの確率で高域が失われます。それを回復しようとしてせこせこEQとかいじっていると、音量が上がっちゃって最終的な音量調節が面倒ですが、これを使ってゲインを揃えれば安心してミックスできます。その他音量がデカくなった=音が良くなったと認知してしまう現象をなくせます。

価格はかなり安いので、一家に一台持ちましょう。

・ Plugin Alliance  -  ADPTR Metric AB

定番中の定番

かなり有名なモニタリングプラグインです。リファレンスと簡単に比較できるのが大きな強みです。Filter機能もあって低域に集中して聴くみたいな使い方もできるし、リファレンスとのGain Matchもあるのでミックス・マスタリングのお助けプラグインとしてはかなり優秀だと思います。

価格は結構しますが、セールでそこそこ安くなるのでそこを狙いましょう。

【インスト, 音源系プラグイン】

・Xfer Records  -  Serum

説明不要!

みんな大好き”僕らの”Serum。これがあればシンセの音は大体困らないです。物凄く普及しているプラグインなのでTips・how toもPresetも多いし良いところしかありません。必ずと言って良いほど使います。

・Vital

リッチな光り方をするスキンがお気に入り

無料なのが意味わからないシンセです。ぶっちゃけこれがあればSerumもなくて良いのでは?と思ったり。特にEffectsのマルチバンドコンプの音がいいです。デザインも有志の方々が色々制作してくれているのでテンションも上がります。

注意点は重いことと、Abletonでたまにクラッシュすることです。

自分もLogicで1回、Abletonで2、3回クラッシュ(というかパソコンが完全停止)して強制終了する羽目になったことがあります😭。自分のPCのスペックの問題なのかもしれませんが、気をつけましょう。プロジェクトの再生中にツマミをいじったりしてたら発生しました。

・ Native Instruments  -  Kontakt
・ Woodland Grand Piano

これも定番中の定番

Kontaktも使用頻度がかなり高いです。ていぬ氏がオススメしていたWoodland Grand Pianoがかなりお気に入りで、ソフトな音からナチュラルなピアノの音まで出せます。前述のCramitとかでちょっと持ち上げてあげればかなり良い音が出せます。

ちょっと機能は少なくなりますが、無料版のWoodland Pianoもあるのでそっちをまず試してから購入を検討するのもアリです。

・ Future Audio Workshop  -  Sublab XL

デフォルトの音量デカすぎない?

凄く太いサブベースが出せるプラグインです。ポップスとかで使うには音が太すぎるので音量は注意しましょう。

無印Sublabに比べてUIも機能も変わっていて自由度が高いのでアップグレードしていないという方はぜひしてみてください。

・ BFD 3

ピッチとかマイク被りとか調整できて嬉しい

高品質のドラム音源です。Addictive Drums 2も持っていますが、こっちのほうが使用頻度は高いです。特に金物系とタムの音が良いと思ってます。拡張音源もあるので物足りないという人は購入を検討してみるのもアリだと思います(自分はセールでOblivionを買った)。ただちょっと重いかも。

Superior Drummer 3 を価格や容量の問題で買えない私のような人にはオススメです。最近セールで一万円を切っていたのでそこを狙っていきましょう。

・ Synthesizer V

家が歌える環境ではないので助かる

文明の進化が生んだモンスターソフト。仮歌で使うという方を多く散見しますが、私のように一人で完結させることが多い制作スタイルの方には非常に重宝できるボーカルさんです。歌詞の入力もかなり直感的だし、テイク機能があるのでダブリングとかも手軽にできます。

ただ、自分が十分に使いこなせてないからかもしれませんが、S、Shの音が弱いと感じることや、オケと混ぜた時にイマイチパンチが足りなくて埋もれ気味になることがあるので、そこは工夫をしましょう(ブレス部分だけ別で書き出ししてそれをブーストするとか)。

最近だと重音テトさんとかが人気があるのかな。個人的にはLowMidがしっかり出るハスキーなボーカルとかが今後出てくれると嬉しい。

終わりに

かなり量が多くなってしまいましたが、かなり使用頻度の高いものばかりなのでオススメです!!。今回取り上げたものはセールで買ったものがほとんどなので欲しいプラグインがあるならこまめにチェックしましょう。

プラグイン買ったからといって手を動かさねば曲はできんぞ!!(自戒)
ではまた、よきDTM Lifeを。


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