マルケサスの旅・本命の目的地・島内観光・1
昨日到着してから、濃い出会いをして、儀式の如く海でデトックスを終え、更に長旅の疲れも加わって、よく眠れました。
ディープブルーの空から星が消え始める頃、方々から鶏が鳴き始め、鳥たちの声で目覚める朝。その状況はハワイ島と変わりませんが、少し空気感が違います。テラスでボーっとしながら流れる雲と空の色が次々に変わっていく様子を眺めていました。時おり、ふわっと風が吹いて、瞬間、瞬間の色が美しくどんどん感性が満たされていきます。まるで別次元にいるみたい。
南緯9度、西経140度。(9° 24′ 0″ S, 140° 4′ 0.12″ W)ハワイとの時差30分。
今、南半球は夏、島は乾期ということもあるのかもしれませんが、澄みきった朝の空気、寒いと感じる事はありませんでした。ここへ来るまでは東南アジアのように、ハワイよりもっと湿気が強いのかと思っていましたが、そんなことはなく、風が爽やかです。
朝食の時間を伺うのを忘れて7時頃ダイニングへ行くと、すでに食事を終えた息子さんが、バックパックを背負い学校へ行くところでした。日本語で「おはようございます。」と声をかけると、「おはよう。」と返事が⁉
嬉しいですね。これは日本のアニメ産業のおかげです。子供たちはYouTube等でアップされた動画のアニメから日本語を聞いているみたい。確かハワイでもONE PIECE(ワンピース)は人気のアニメで。すぐに「おはよう。」と「おはようございます。」の違いについて聞かれました。世界が一つになっていくツールだと考えたら、世界中の人たちが共通で見れるのって素晴らしいですね。純粋に「伝えたい!」という思いで描いたり制作しても、そこに利益と利害関係が関わって、違うものになって届かなくなってしまう。いつの日かそういう「枠」がなくなるといいなあ。なんて思いを馳せながら簡単な朝食をいただきました。庭で写真を撮っていると、ジェロームさんから30分後に南の方へ観光出かけると知らせてくれました。嬉しい、楽しみ~❣
ペンションを出発し、ハカハウ・タウンを離れて、しばらく坂道をクネクネと上がり、そしてクネクネと坂を下ります。昨日、到着した時には見えなかった島のシンボルの玄武岩の柱が見えてきました。遠くから見ても存在感と迫力があります。お天気も良さそうです。山を上がったところから見えた景色(タイトルの上の写真)は隣村のHAKAMOUI(ハカモウイ)です。その昔この村にはすべてのマルケサスで最も尊敬されている首長の一人であるテアト王がおりました。王の死後、多くのタブーがこの谷に影響を及ぼし、住民は1845年頃からハカハウに向かって移動するようになったとのことです。かつて人口が非常に少なかったハカハウ(宿泊してる村)が今では島の首都になっています。今回、滞在の半分をハカモウイに宿泊したかったのですが、観光客が少ないのか宿泊先は見つかりませんでした。
ここから先はしばらく個人所有の土地が続いていきます。道路脇で水がこんこんと湧き出しているところがありました。なんて豊かなの~。感激です。
あら~こんな素敵なところに何故廃棄物?と不思議に思っていると、ジェロームさんから「野生の山羊ための餌と水飲み場所で餌や水を与えることで、必要なとき捕まえやすい。」と伺いました。マルケサスではヤギは貴重な食料です。普段の食事ではなく、何かのお祝や特別な行事でお料理するということでした。確かに毎日食べてたら絶滅してしまいますね。この餌場の右側に谷を見下ろせる絶景ポイントです。
すごい絶景。風が気持ち~。怖くて先端まで行けないので代わりにジェロームさんにモデルになっていただきました。ジェロームさん、ありがとうございます。
絶景の後、更に南に向かって進んでいきます。フランス語の会話ができれば、もっと色々と島の知識が増えて、皆様にもっと詳しく説明できるのですが、カタコトの会話、伝えたいけど言葉にするのは難しい、けどストレスなく楽しい。とにかく最高に楽しいんです。しかもどこにいっても、高波動。
言葉少ない分、エネルギーを感じる事に集中できました。当然、wifiの電波はありません。
道が細くなり、すれ違うのが大変そうです。ほとんど車は走っていません。時々、野生の馬を見かけます。人が暮らしている村を走ると道沿いにウル、オレンジ、ザボン、マンゴー、ライムなどフルーツの木が目立ちます。実をつけている椰子がどこにでもあります。ハワイは人口の多いオアフ島の椰子の木には実がありません。ハワイはアメリカですから、実が落ちて人を怪我させてしまうと裁判になり、被害者から莫大な費用を請求されるからです。最近、ハワイ島の椰子の木もそうなりつつあります。しかし、フレンチポリネシアの人たちにとってコプラ(ココナッツの実)は大切な財産、収入源です。誰もが口を揃えて「ココナッツの木の下に行くと実が落ちてきたとき怪我するから絶対に行くな。」と言います。タヒチの都会にも沢山実をつけたココナッツが豊富で、南国の理にかなっています。財源もですが大切な食料でもあります。ココナッツに対する考え方、扱い方が全く違うのです。
クネクネ坂道を降りながら、小さな村を通り過ぎて海岸に着きました。
HOHOIに来たくて、UA POU島に来ました。その理由は「石」なのです。
HOHOIはPierre fleurie(フラワーストーン)の産地です。HOHOIには大変珍しい石があります。タヒチでフラワーストーンに出会い、どうしても自分自身の手でフラワーストーンを探したくて、ここまで来てしまいました。山から石が水で流されて海まで降りてくる。ここでしばらく時間をいただきました。普段からビーチで貝やウニ殻を探すのが好き、珍し石を集めるのが好き。この場所に来て朝から日が暮れるまでここにいてもいい。見つかるまで帰りたくない。と。思いました。(^^; そう思う反面、ここには何か物悲しげな複雑なエネルギーがあるようにも思えますが、まずはフラワーストンの欠片探しにチャレンジです。
ハワイ島のポロル渓谷に大変良く似ています。波が寄せては引くたびに、石がゴロゴロ、ゴロゴロと音を立てています。この音を聞くのが好きです。ポロル渓谷でも同じような音がします。大きな石から小さな石まで、沢山の石があります。海岸を端から端まで石をさがしながら歩いてみます。(続く)
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