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【NOCAPMATE Vol.01】を振り返る - AOGURO編 -
開演の狼煙はBrodinski & Modulawのぶっといビートで上がった。呪術的なフローを持ち味とした「火」は個人的に彼の中で一番ブチ上がる楽曲であり、この企画のコンセプトである「Dance/Alternative」を表現するのにめちゃくちゃハマっていた。
AOGUROの顔はメッシュの布をSki Maskのように顔全体に纏っていて、人のような「何か」のように見えた。DJのSireveもゴスな装いでとてもクールだ。開演前までパーティのような装いのあったこの企画の色を一瞬で塗り替える様は、さながら「水を得た魚」のようだった。
"薪をくべて燃え盛り まるで水を得た魚"
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彼との出会いはかれこれ2年前に遡る。たしか裸繪札を観にTRIANGLEに遊びに行った夜、「俺、陛下とムラ村隆一のツイート見て育ってるんで」と真面目な顔して言ってきて爆笑した思い出がある。
実際に音源聴いて「こんなカッコ良い音楽やってる子が自分のツイート見て影響受けたりしてくれてたんだな」って思った。話しててもめちゃくちゃ良い子だし、自分のできる形で彼の活動をサポートしたいって思ってた。2/11、遂に念願のサポートが叶ったってわけ。やったぜ。
楽しい夜に楽しい人と友達になりました🤝 pic.twitter.com/vHffagWB6o
— 何やっ天皇陛下 (@emmo_takenawada) February 25, 2022
彼はステージ上では"AOGURO"と"SiX FXXT UNDXR"のふたつの顔を持っている。僕は今回彼に「SiX FXXT UNDXRの楽曲も演って良いですか?」という質問に「是非お願いしたい」と快諾した。AOGUROでは幻想的・ノスタルジックでオルタナティヴな側面を強く押し出しているが、SiX FXXT UNDXRではPhonkという音楽ジャンルで彼の衝動的・攻撃的な側面をバチバチに押し出している。
SiX FXXT UNDXRとしてステージに立ってもらいたかった理由はアルバムリリースを目前にしたプロモーションというのも勿論そうだが、彼自身の魅力は"AOGURO"だけにとどまらないものがあるということを皆に理解してほしかったからでもある。
そしてその選択は、フロアのボルテージを更に一段上に上げる結果となった。
「この中でDIR EN GREY好きな人、どんだけいますか?」
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彼の未公開の新曲は、DIR EN GREY「RED SOIL」の特徴的なギターリフを大胆にサンプリングしたPhonkチューン。リハーサルの時僕はSiX君に「僕もガヤで参加していい?」と訊いて、快くOKしてもらった。
何もこれはお互いDIRが大好きだからというだけではなく、この楽曲のもう一人の参加者に対する想いからでもある。
EMPTYBOYというアーティストがいた。彼は若くしてこの世界からいなくなってしまった。僕もSiX君も彼の友達で、彼もまたDIR EN GREYを愛していた。僕の企画で彼の声の入った楽曲を演ることに、僕はとっても大きな意義を感じていた。
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個人的にもステージに立って歌うこと自体が3年とか4年ぶり。ガヤながら久しぶりにステージに立って、とっても楽しかった。その機会を作ってくれたSiX君、本当にありがとう。フロアにもステージにも愛が溢れた空間で本当に良いスタートだった。
あとこれは打ち上げで聞いた話なんだけど、彼は高校の卒業アルバムの写真の一言コメントみたいなとこの欄に「NO CAP」と書き記していたらしい。
当然その時には「NOCAPMATE」の案などひとつも無かったし、彼との接点も無かった。最初からもうお互いのスタンスが一緒だったっていう何よりの証拠だなって思って、とても嬉しかった。そりゃ一緒にイベントやるよな。
次の出演は是非Middle Indexで。より一層お互いに大きくなって、もっと愛に溢れたステージを作れたらと思っています。改めて君をO.A.として迷い無く指名してよかったと思っています。今後とも宜しくね。