【配信】ホテル・ムンバイ
2008年に実際にあった、195人の命を奪ったムンバイ同時多発テロをベースに作られた映画『ホテル・ムンバイ』を観ました
同時多発テロなので現場は何ヶ所かあったようですが、この映画の舞台はタージマハル・ホテルという高級ホテルです
ホテルでの死傷者が36名、うち半数がホテルの従業員だったそうです
お客様のために命を投げ売る姿勢は凄いといえますが、何とも虚しい気持ちにさせられます
ロビーを開放した中にテロリストが紛れていて、有無をいわさず機関銃での一斉射撃なので、映画中のホテルロビーでは、もっと多くの方が亡くなってるように感じました
掃射後も、一人一人の生死を確認して、必ず息の根を止めに来る所などは、本当に恐ろしく息が詰まります
しかし、かなりの人数がチェンバーズ・ラウンジに逃げ込んで、ホテル従業員のおかげで九死に一生を得ています
それにしても、ベビーシッターのサリーが、どうも苛つかせる性格だったのは残念です
タージマハル・ホテルの従業員、アルジュンの好意を無にするブリーも最悪でした
どうして愚かな行動をするのは、いつも女性なんでしょう
ただ、対岸の火事のような気持ちで観ていると、このムンバイ同時多発テロでは、実際に日本人も巻き込まれ1人が亡くなっています
いつ何時、このような事件に巻き込まれるか分からない時代に生まれてしまった事を、よく肝に命じておくべき内容だったと思います
また、テロリスト達が、神に代わって無抵抗な人に銃を向けて裁き行う姿を見ると、その人達の神が気の毒になってしまいます
どう考えても、主謀者は神を冒涜している狂人だと思います
神様も、いい迷惑でしょう
ジハードと名が付けば何でも許されると洗脳された子供たちも、ある意味、被害者の一人なのかもしれません
この映画には、少しだけテロ側の様子も描かれています
貧困が無く教育が行き渡っていれば、彼らにも違った未来があったかもしれません
最後に、電話で声しか登場しませんが、危険から遠い場所でジハードを叫びながら指令する金持ちで狂人の主謀者は、未だぬくぬくと生きているというのが事実が一番救いのないラストだったと思います
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