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【映画】欲望という名の電車 @ Amazon Prime Video
【欲望という名の電車】
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監督:エリア・カザン
脚本:テネシー・ウィリアムズ、オスカー・ソウル
原作:テネシー・ウィリアムズ
音楽:アレックス・ノース
上映時間︰122分
ブランチ・デュボア︰ヴィヴィアン・リー
スタンリー・コワルスキー︰マーロン・ブランド
ステラ・コワルスキー︰キム・ハンター
ハロルド・ミッチェル/ミッチ︰カール・マルデン
製作年度:1951年
製作国:アメリカ
原題:A Streetcar Named Desire
2023/01/21
※ネタバレ注意※
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ヴィヴィアン・リーは、映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの印象が強いですが、この『欲望という名の電車』のブランチ・デュボアでもアカデミー主演女優賞を受賞しています。
改めて、プライドの高い役をさせると、ビビアン・リーのハマることといったらありません。
このブランチ・デュボアは、スカーレット・オハラとはまた違うプライドの高さがあって、更に情緒不安定という難しい役です。
ニューオーリンズを舞台に「欲望という名の電車」に乗り、落ちぶれた名家出身のブランチは、妹ステラ夫婦の狭いアパートに身を寄せます。しかし、ステラの夫スタンリーとは反りが合わず、せっかく結婚が決まりかけたミッチに隠していた過去を暴かれ、精神病院へと送り込まれてしまいます。
映画では上手くぼかしていますが、原作には、同性愛、少年愛、レイプといったきわめて衝撃的な内容が含まれているようです。
全ての不幸が一気にブランチに降り注いでくるのですが、プライドの高さ故か彼女は泥沼から這い上がることが出来ず、結果、最も嫌っていたスタンリーに精神病院送りにされてしまいます。
その情緒不安定なビビアン・リーの演技は、何度観ても圧倒されてしまいます。
元々、舞台戯曲が始まりで、内容が内容なので余り大道な作品では無いかもしれませんが、舞台から映画へもキャストされたマーロン・ブランドの映画デビュー作でもあります。