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無意識は思っている以上に今の自分に影響を与えています
自分の努力で何でもできる
あるいは何でもしなきゃいけないと
思っているかもしれませんが、
自分の意識的な努力だけで変えていけることって
本当はとても少ないんじゃないでしょうか?
よく考えてみると、
日常のたくさんのというか、
ほとんどの動作は意識的な努力によって
行われているわけではありません。
立ったり座ったり、息をしたり、
自転車に乗るのでさえ、
どうやって乗るか意識しているわけでは
無いですよね?
専門競技の複雑な動きについても
習いたての最初は手や足の動きを
意識して動かしていたと思いますが
たくさん練習を積み重ねた後には
ほとんど意識せずにできるのでは?
自動化された無意識の努力によって
こうした動作が維持されていると考えると、
自分の意思(意識)で決定して
行動しているように思いますが、
必ずしもそうでないと言えます。
とても単純な例ですが
私がたまにする間違いに、
車を運転していて、
左に曲がらないといけない角で、
いつもは右に曲がることが多いために、
うっかりと右に曲がって、
「しまった!」と思うことです。
これは、"今"の行動が
過去の経験によって条件付けされた
無意識のパターンに邪魔されたために起こした
間違いと言えます。
だから、結果を出すために
本当はもっと練習しようとか
練習方法を変えた方がいいとか、
フォームを直したいとか
意識的に思っていても、
その行動が取れない理由が
実は無意識にあるわけです。
自動化された無意識の行動パターンを
意識的に変えていこうとするのは
実はそんなに簡単ではありません。
だから、変わる決心をしたのに
変われないからと自分を責めるのは
やめましょう!
では、どうしたらいいか?
そのアイデアを次回から少し書いていく
予定です。