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こころとからだのズレ ② 疲労と疲労感
NHKの番組「ヒューマニエンス」で
「疲労」をテーマにしていました。
“疲労”と“疲労感”にズレがおきるために
過労死がおきるということでした。
「疲労」の正体は、オーバーワークによる細胞の炎症で、放置すると細胞死に至る。
この細胞死が心臓や脳で起きると
心筋梗塞や脳卒中となり
過労死が起きるようなのです。
疲労: 身体の細胞がダメージを受けた状態
疲労感:細胞が回復する時間を作るために
脳が感じる休めと言うサイン
疲労と疲労感は別物ですが、
本来はほぼ同時に起きているはずなのに
人間はこの休めと言うサインを
無視してしまいズレが生じます。
からだ的には本当はとても疲れているのに
やらないといけないことや
やりたいことを優先してしまい
疲労を感じにくくなってしまう。
このように人間は
疲労を自分で“マスキング*”できる
唯一の動物らしいのです。
*マスク(mask)は“覆う”、“目隠し”という意味
細胞レベルの研究では
心理的な疲労と肉体的な疲労は
同じメカニズムで起きる
ただ、体を動かすことで
リン酸(細胞死を起こす元)*を外す酵素が出てくるので
肉体的な疲労の方が回復が速く、
心理的な疲労は回復が遅くなる
そのため、心理的な疲れは
ダラダラ長引くように感じる
起きるメカニズムは同じでも
受ける印象がだいぶ違う
と言うことでした。
やっぱり“こころ”と“からだ”は1つのもの
なんだなぁ
*次回は疲労のメカニズムをまとめた
パワポです。