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【29】窓と地面について

ここのところ、ずっと暑い日が続いている。灼熱の中移動するのはとても大変だ。大変な中、それでもイベントに足を運んでくださるのは本当にありがたいことだ。本番前に疲れるまいと、できるだけ汗をかかずに移動できる方法を模索しながら会場に向かった。

今回は高層ビルの一室での本番。もちろん会場は涼しい。寒いくらいだ。しかし、廊下は蒸し暑かった。ロビーで待たせるのが申し訳なくなった。景色はよいが窓がない。

本番が人集まって動くと熱気が生まれる。人間は呼吸をしている。
部屋に熱が籠る。それは盛り上がったからよいことなのだと思う。
でも高層ビルだから窓はないし、風通しが悪い。ちょっと窒息しそうになった。本番が終わって、一度地上に降りた。アスファルトからの照り返しがすごい、鉄板のようだ。アスファルトが憎い。

なんて表現してよいかわからないが、電流を逃すようなアースがないような感じで、呼吸ができないと思った。もっと呼吸してるものに囲まれた方がよいと思った。高層階の一室は、呼吸しているものから隔離された感じがした。窓がないだけで、窮屈だ。こんなことを言っては何も言えないのだけど、東京って本当に高い建物が多いと思うし、カッコよいのだが、どこかふわふわした気分になる。地に足をつけたい。それは居住に関してもそうかもしれない。

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