相手の立場に立てなかった
こんにちは、えみです!
本業で理事長秘書を11年
複業でオンライン秘書をしています。
今回は「理事長秘書2年目」
29歳の私についてお話します。
【1】「なんでできないの?」
29歳の時の私は、
「自分ができることは、相手もできる」と
考えやすい傾向にありました。
そのため、
経営者である「会員」さんに
仕事を通して質問・確認をした時に
見当違いの内容が飛んでくると
「なんで(経営者のくせに)分からないんだろう」
「なんで(経営者のくせに)できないんだろう」
という思いをいつも感じていました。
そんな時「理事長面談」という
理事長と全国で選ばれたエリアを統括する
「会長」13人が目標に対してどれだけできているか
成果を確認する面談がありました。
私は議事録役として同席し
理事長・会長・私の3名で
面談を行いました。
その面談の中で
中々結果を出せていない会長に対して
理事長が伝えたアドバイスが
私が常に感じていた疑問の答えをくれました。
「適材適所の人材配置をできていない
からじゃないかな。
人にはそれぞれ得意分野・不得意分野がある。
君ができることがメンバーもできるとは限らない。
だからもっとメンバーの得意分野を活かした
人材配置をしてみたら。」
このアドバイスを聞いて
私がはっとしました。
今まで会員さんに感じていたことの
答えがこれだったのです。
これに気がづいてから
私の考え方も変わりました。
私の得意分野で
会員さんの不得意な部分をサポートしよう。
そして会員さんの得意分野を活かして
組織活動をがんばってもらおう。
そう考えられるようになると
会員さんに対しても寛容に対応できる
ようになりました。
【2】色々な考え方があるから良い
「自分ができること」が相手ができるとは限らない
これに気が付いて自分の考えと違う会員さんを
本当の意味でサポートできるようになるまでも
4年以上かかりました。
理由は
自分に余裕がある時は受け入れられるが
余裕がない時にこの事象が起こると
受け入れきれずにイライラしてその感情に
引っ張られてしまっていたから
です。
ではどうやってこの事象と自分の感情を
受け入れて寛容に対応できるようになったのか。
それはある出来事がきっかけでした。
私が仕事が重なって余裕がない時に
ある会員さんがとてもタイトなスケジュールで
仕事を依頼をしてきたことがありました。
その会員さんにとっては
ボリュームがそんなにある案件だとは
思わなかったのでしょう。
しかし実際に業務を行う私からみると
かなり厳しいスケジュールでした。
しかしその会員さんは今までも
ご自身で設定したスケジュールを
調整してくれるタイプの人ではなかったので
渋々受けることにしました。
(この時あからまさに態度に出ていたと思います)
そしてその案件の資料を仕上げて
会員さんが会議で発表しているとき
資料内にミスがあることに
私が気が付きました。
会議で発表している最中のため
謝ることもできず
会員さんに恥をかかせてしまうと
焦っていた私とは裏腹に
その会員さんは私のミスの部分をさらりと
謝罪しその場を収めてくれました。
会議の後、私がすぐに謝罪に行くと
にこにこと笑いながら
「大丈夫だよ。
これくらいのことで謝ることは気にもならないし、
こんな資料は僕じゃ作れないから。
最終確認をしてOKを出したのは僕だし、
君がそんなに謝る必要はないよ。
組織には色んな人がいて、色んな考え方がある。
それが組織だし、それがいいんだよ。
資料のミス1つにそんな気に病まないで。」
と言ってくださり、
ほっとした気持ちと自分の不甲斐なさに
反省したのを覚えています。
この出来事をきっかけに
自分の立場からみた視野だけの感情に
流されてはいけない
と思い、依頼してくる会員さんの背景を汲むために
依頼時に依頼の背景をしっかり聞くようになりました。
そうすることで会員さんの気持ちも理解できますし
依頼されたお仕事に対しても真摯に向き合える
ようになりました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!