NCT マーク 人生のゴールデンアワー /W KOREA 日本語訳/2023.04.21
ポロラルフローレンアンバサダー・NCTマークの初W KOREA表紙
どこかもわからない非現実的な空間に、不時着したNCTマークが姿を現した。ゴールデンアワーの魔法みたいなその瞬間に。
<W Korea>ポロラルフローレンを着たマークが、どこか未知の空間に不時着したようでとても素敵です。
MARK グラビア撮影しながらもう一度感じました、僕はポロラルフローレンがあまりにも似合ってるんだなって(笑)。冗談ではなく。小さい時から好きだったブランドなんですが、アンバサダーにまでなれて幸せです。撮影の衣装の中で家に持って帰りたいのが何着もありました。
最近はかなり忙しいでしょう?マークが韓国にいる時間があまりなくて、私たちの撮影もVOL.5制作時より少し早めに進めることになりましたよね。
ちょうど今日韓国に到着しました。明後日また出国します。明日は僕の新しい音源「ゴールデンアワー」のミュージックビデオ撮影をするんです。
海外ツアースケジュールを知って驚きました。NCT 127ツアー<Neo City-The Link>は約1年にわたって アジア、北米と南米を行き来し、今年1月に メキシコシティ公演を最後に幕を閉じました。昨年9月からはNCT Dreamツアー<The Dream Show>が始まって。最近のマークの状態は全体的にどうですか?
今この瞬間だけは良いです。あんまり忙しくなると今に忠実になるのに大変なんです。だから一瞬一瞬自分がどうなのか考えてはみたんですけど、<ダブルユー>グラビアを撮影してインタビュー中である今この瞬間の僕の状態は良いです。あと僕は大変でも根にもたないタイプなんです。ちょっと鈍いところがあるっていうか。ああ、大変だと思う時はもちろんあるんですけど、僕たちはメンバー数が多いじゃないですか。メンバーたちを見ると責任感が湧き出てくる時があります。メンバーから得る力も大きくて。
マークは数年前もNCT 127としてかなり大きなワールドツアーをやり遂げました。その時と変わった部分を体感してますか?
2019年にツアーバスに乗って移動しながら、初めて1ヶ月以上海外を回る経験をしました。その時と今回は会場規模も、公演自体も違いました。一通りの経験値があったからか、今回はホテルと会場だけを行き来するのではなく、残った時間を少しでも楽しもうと努力しました。例えば、テキサスに行ったらテキサスのバーベキューでも食べに時間を作って動くんです。撮影する目的がなくても、僕たちの間で都市の思い出をもっと重ねようと思って。ツアーを通じていろいろ成長した気がします。
ツアーをしながら個人的に新しい発見や挑戦してみたこともありますか?
NCT 127ツアーの時なんですが、ノートパソコンとかマイクみたいな自分の音楽装備を全部持ってったことがあります。余裕のある時間はあんまりないってわかってたんですけど、創作の種が思い浮かんだのに、装備がそばにあるのとないのとでは違うじゃないですか。不思議なことに、ツアー途中に宿舎でかなり色々やってました。そういうのは初めてですね。
本が出る前、4月7日に2回目のソロシングル 「ゴールデンアワー」が公開されますね。NCTメンバーのソロ曲、ユニット曲、自作曲など多様な音源発表プロジェクトである "Station:NCT Lab" を通じて。
はい。音源とMVだけ発表して、特に活動はしないです。まず、面白い曲です。歌詞が自分の気に入った形で出ました。1年くらい前にステーションプロジェクトで発表した「チャイルド」とは全く違います。内容、感情、雰囲気全部。もちろん作業は今回も僕のクルーたちとやりました。クルーと作業してると小さなアイデアひとつでも、「これいいね」と言いながら何やかんやかなり発展させられる部分が確実にあります。
今回の曲のモチーフは何でしょう?
僕、料理が本当にできないんです。バラエティ番組で目玉焼きを作ったことがあるんですけど、それが一つもうまくできなくて。でも、あるファンが目玉焼きの写真をTwitter上でゴードン・ラムゼイ(*ヨーロッパで有名なシェフ)に送ったんです。私の彼氏が作ったやつなんだけど、どう思うかって。それを見てゴードン・ラムゼイが「新しいデート相手を探しな」っていうふうに答えてツイートしてました(笑)。ファンは皆知っている話ですよね。その出来事をモチーフに今回の歌詞を書きました。
モチーフから面白みのある要素がありますね。
作業する過程でクルーのヒョンたちとすごく楽しみました。面白い歌詞とアイデアが絶えず出てくるんです。
ステーションプロジェクトとして初めて披露したソロ曲「チャイルド」ではボーカルが際立っていましたね。マークはラッパーですが、これまでボーカルパートを昇華した場合も数多くありました。後から知ったんですが、初めてオーディションを受けた時、ボーカルで合格したんですってね?
あらら…恥ずかしいですね。歌が上手くて合格したというより、当時はラップとか他のことができなくて、ただ歌を歌うことがより好きな子供でした。
私がK-POPアーティストインタビューの時に、いつも交わす話があるんです。一体どんな時間をどれだけかければ、原石が今のような宝石になるのかということです。
僕もわかりません。僕にもきつく胸が締め付けられる場面がありました。練習生とアーティスト生活という前と違う環境に置かれながら、徐々に僕も自分に新しい姿を見出してきました。自分には厳しい面があるってことを自分でも感じて、周りにもそう言ってます。
「チャイルド」を発表する頃、ビハインドストーリーを盛り込んだインタビュー映像も公開しました。マークという人物を理解する手がかりになって印象的だったんですが、こう話したテーマについて気になる部分がありました。「他人にとって自分は良い人だと思われるかもしれないけど、自分にとってはそこまで良い人間じゃないと思う。」
僕が練習生の頃厳しい人間だったことと関係してることなんですけど、自分に鞭打って追い込むタイプなんです。だからより成長できたとも言えるんですけどね。たまにお母さんがこんなことを言ってました。「あなたの身体は主人を間違えた」と(笑)。僕は僕をケアして愛してあげなきゃいけない、ということを考えてみたこともなかったみたいですね。自分をもっとよく知って、愛してあげる努力が必要です。
忙しい人が見逃しやすいのが、まさに自分自身を貴重に、大切にしてあげることだと思います。自分を大切にして愛そうとするなら、心の余裕と健康がなきゃですよね?逆に利己的な人だったら、どんな状況でも自分の身体と心一つは大事にするはずでしょう。
過去には「自分を大切にしないといけない」という考えが全くないまま生きてました。音楽をしながらそういう感覚に目覚めたみたいです。自分を冷静に見つめて認めてあげるということは、認めながら、他人と自分を比較せずに「僕はただ僕だ、こんな自分を愛そう」と言えるはずなんです。そのためには努力が必要だと思います。
まだ自分が子供みたいに感じてますか?
はい、完全に。僕もいつか大人になれそうですかね?
早く本当の大人になりたいですか?
「生」という意味では大人になりたいし、音楽の中では子どものままでいてもいいと思います。
子供のようだと感じる理由は何でしょう?
う〜ん。まだ僕は一人で世界を相手にするのは難しいと思います。世界について知らないことが多くて。
マーク一人で世界を相手にすることは、すぐにはないんじゃないでしょうか?
人生は、結局は一人で立つことが重要だと思います。僕が誰かに依存するのはあんまり好きじゃないんです。誰かが僕を頼りにするなら、良くしてあげる自信はあるんですけど、僕が誰かに頼ったり助けを求めるのはあんまり楽じゃなくて。そう考えると、全部の方面で一人で世界を相手にできるはずだと思います。
本当の子どもの時はどんな子でしたか?
中学生の時、韓国に来る前の自分を子供だったと記憶してるんですけど、その時の僕はちょっとバカだったなって。もう少し考えて生きるべきだった と。
いや、子供が何を考えるんですか? ただ生きてたってことでしょう。
特に何も考えずただ家に引きこもって生活してました。そうして時間過ごしたのがもったいないという気持ちが大きいです。アクティブに生きてたら何でももっと経験して学べたのに。僕が練習生生活から今まで、10年程が経ちました。10代の頃、その年代の時だけに体験できることをスキップしてきたんです。僕みたいな場合と同じようなミュージシャンが多くいますが、僕は音楽一つに人生全額ベットした感じです。人生の小さなカケラが不足してると、物足りなさは感じますね。まだカケラの満たない不完全な彫刻みたいな感じというか。
それでも、世界的なミュージシャンになってツアーを回っています。両親はそんなマークについて何とおっしゃられてますか?過去にマークが韓国でミュージシャンのトレーニングをしながら、カナダに住んでいた家族が韓国に戻ってきたことは知っているのですが。
両親はいつも僕を信じてくれました。家族がみんな韓国に来ることは、最初は簡単なことじゃなかったんですが、最終的にみんなで韓国に腰を据えられるようになったのは良かったと思っているみたいです。そのきっかけが僕だったと言って感謝してくれてます。
何かのインタビューで理想の男性賞としてお父さんを選んだことがあるでしょう?
どんどん父親の影響を受けてきてるみたいです。女性だったら理想の女性賞として母を挙げてました。最近NCT 127のドキュメンタリーを撮ってるんですけど、その撮影のために昔の家族写真を見ることがあったんです。僕と兄の幼い姿よりその時代のお母さん、お父さんが若く見えたのがもっと目を引いちゃって。二人とも本当に幼くて、きれいで、ハンサムで… 。泣きそうになりました。僕が韓国の年齢で今25なんですが、両親は26くらいにに結婚しました。今の自分と同じくらいの年齢で結婚して、移民として海外に行って、外国で息子二人を育てたんだなあって。歳をとるほど、両親に対するリスペクトが大きくなりますね。
SM YouTubeチャンネルにはアーティストたちが録音室でレコーディング中の過程を込めた映像がかなりあるんですね。その姿をずっと見ながら、マークは自分にクリティカルな人なんだと感じました。能力値の問題というより、性格と気質の問題なんだと思うんですけど。
そんな面があるように見えます?そうですね。僕はレコーディングも簡単 できたことないです。今はもう新人でもないしレコーディングはかなりやった方なんですけど。僕がそういう人間なのかなと思います。
2021年秋に出したNCT 127正規アルバム3集リパッケージアルバムに "Favorite(Vampire)"という曲がありますね。比較的最近の "Ay-Yo" や "Sticker"、"Cherry Bomb" みたいな強烈な印象を見せたのに比べて雰囲気が異なる曲ですが、レコーディングする時はどうでしたか?
僕たちの間でも少しは挑戦的な曲だという感じがあったんですが、また別の「神曲」と呼ばれてます!僕が好きすぎる作曲家、Kenzieさんが書いた曲です。レコーディングの時にKenzieヌナが僕をハードキャリーしてくれた記憶が残ってます。実はKenzieヌナと制作する時は毎回そんな感じなんです。
*ヌナ:〜さん、お姉さん、男性が親交のある歳上女性呼ぶ愛称
役者の演技も監督のディレクションによって違う結果が出るものです。マークもそんなふうに感じてますか?
はい。僕もそれなりにレコーディング経験が積み重ねてきて、音に対する「耳」が根付きました。複数のエンジニアやディレクターの方々とレコーディングしてみると、最終的に自分の意見が正しかったと思う場面があります。それで、最近は自分の意見に確信を持ってレコーディングすることが多くなってきたんですが、僕の耳よりはるかに信頼できる耳を持った方々がいます。Kenzieヌナをはじめ、何人かのレジェンド格のディレクターが僕の中心にいます。その方々はディテールが違うんです。僕の可能性を引き出してくれたりもします。だから、レコーディングし終えると授業を受けたような感じですね。
静かな夜に一人で音楽を聴いていると、アーティストの アドリブのような部分や微細な処理を新たに発見する時があります。そういう時はすごく楽しいですよね。
はい、世間に出されるすべての音楽はそんなディテールが合わさった結果です。実際、素晴らしくて良い音楽も、ディテール一つ一つがなかったら話が違っていたかもしれませんよね。
音楽以外に好きなものは何ですか?
いつか文章をちゃんと書いてみたいです。僕はSMオーディションを受けるまで、作家になりたいという夢を持っていました。もちろん歌うのが好きだったんですけど、趣味程度でしたね。文章は年齢に関係なくいつでも書くことができるので、これからゆっくり書く習慣をつければ、いつか作品が出せる可能性もありますかね?
たまに日記も書いていますか?
2020年は欠かさず書いてました。1年通して、途中でやめず、最後まで!でも2021年からは一度も書いていませんね。
パンデミックでスケジュールが前と異なる時に日記を書くのに集中していましたよね? そのとき書いた日記を、もう一度開いてみたことはありますか?
わぁー、一度もないですね。話してると、急にその日記を探したくなりました。一日一日の悩みや記憶しておきたいことがあれば記録してました。ファンにプレゼントしてもらったノートに書いてるので、より意味があるでしょう。
自分が自分を大切にするためには、まず自分についてよく知ってないとでしょう。音楽以外は書くことが好きなんですよね。そして、自分で考える自分の気に入っている特徴や気質があるとしたら何でしょう?
うーん… いずれにしても自分は悪い人間じゃないと思います(笑)。誰もが生まれ持つその人の「コア」があるじゃないですか。まだ僕のコアには「いい人」の部分があってよかったと思います。もう一つは、最近言われて感じた部分です。僕は、「できる」と信じればやり遂げられる人間みたいです。何かを初めてやる時はやっぱり難しくて、器用にセンスがあるようにすぐこなせるタイプにはなれません。でも「やらなくちゃ」と心を決めたら、それが何であっても最終的にはやり遂げました。そのためには時間がかかっても最後まで行くんだっていう忍耐が必要なんですが、僕にはそれがあります。忍耐以前に必要なのは、ひとまずはやると覚悟を決めることですね。
心を決めればやり遂げられる人。まだ自分は子供みたいだと感じていても、自分を客観的に見つめられるマークがそう言う時は、本当にそうだと感じますね?NCTの一員として、マークは今どんなことに覚悟を決めてますか?
NCT 127であれNCT DREAMであれ、僕たち全員がアーティストとして活動した歳月がかなり積み重ねられました。僕はこれからももっと上手にやることが大事だと思ってます。結局は音楽が大事なんです。音楽で僕たちの地盤をもっと固くして、証明しないといけないいう誓いを立ててます。僕の個人的な目標があるとすれば、もっと大胆に遊びたいです。たとえば、もっと大きい規模で、もっと多くの観客とコミュニケーションしたいと思ってます。これもチームメンバーとしての目標でもありますね。結論はこれです。僕たちはどの8年目のグループよりも一生懸命やるつもりです。
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