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高次の存在との通信についてのお話

スピリチュアル系の方々の中で、よくチャネリング等で大天使や神様、観音様や仏様等からメッセージをいただいているという方が結構いらっしゃいます。
そのメカニズムについて、霊界と現実世界の媒介役、ミディアムの立場から少し考えてみました。

結論から申し上げると、実際にはこのようなことは、人間にはなかなか起こりにくいのではないかと思います。
冒頭に掲げたレオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知の絵では、
大天使ガブリエルがマリアにメッセージを直接伝えていますが、これはキリストの母親のマリアだからこのようなことが可能だったのかもしれませんね。

なぜなら、人間といわゆる高級霊は波長が違い過ぎて、直接話をすることは難しいからです。
私たちミディアムが行う、霊界通信において、
肉体を持つ現世の私達と、肉体を持たない元人間であったスピリットの間でのコミュニケーションでさえ、なかなか直接できないことが多いのです。
人間側はできるだけ浄化し、波長をあげる必要がありますし、またスピリットの側は波長を下げて人間側に歩み寄る必要があります。
元々は同じような波長のもの同士でさえ、そのような歩み寄りが必要なのですから、肉体という重たい衣を持っている私たちが、高級霊と直接コンタクトをとるということは、至難の業であることは直感的にも理解出来るのではないでしょうか?
スピリットは私たちミディアムの潜在意識に働きかけるといわれていますので、あまりにも波長に差があると、働きかけることが難しくなるのです。

一つ例を挙げると、霊媒を通して高級霊が地上界に伝えたとされる、シルバーバーチの霊訓があります。
モーリス・バーバーネルという霊媒を通し、シルバーバーチと名乗る霊からのメッセージを記したものなのですが、直接高級霊が霊媒に語り掛けているのではなく、シルバーバーチ側も約3000年前のネイティブアメリカンのスピリットを霊界側の霊媒としています。
そのさらに上にも高級霊が存在し、いくつか経由してやっと私たちにメッセージが届けられているともいわれています。


それでも、もしご自身が、直接高次の存在とコンタクトを取れているとお考えなのであれば、
本当にそれは高次の存在なのか?
ということを考えてみてください。
大抵は、あなたのスピリットガイドが間に入り、コミュニケーションを助けてくれているのではないかと思います。
あなた自身が大天使が自分についていてくれるんだ!絶対大天使がいい!などと思っていると、あなたのスピリットガイドがその姿になって表れてくれている場合もあります。
人間が望んだ姿で現れてくれるなんて、スピリットガイドは付き合いがいいですよね。

また、それ以外の存在、邪な存在があなたにメッセージを伝えているかもしれません。
例えば美しい大天使の姿をしているかもしれませんが、
その本質はそうではない場合もあります。
こちらの次元で見ることができない分、私たち人間はすぐに惑わされます。

このように、高次の存在が直接自分に話しかけている、だとか、
私の中に高次のスピリットが居て、私に指示をしてくれる、などは、ちょっと要注意です。
自分は選ばれし者と思いたい気持ちもわかりますが、一旦冷静になって考えてみましょう。

一昔前の霊能者は、能力さえあれば無知でも構わないと言われていましたが、現代の霊能者はそれがベストとは思えません。
また、霊能者が無知が故、誤解を世の中に広めてしまうことになりかねません。
自分自身の魂の向上のため、また、自分自身が、その霊の本質を見極めるいわゆる審神者(さにわ)の役割を務めるようなバランスを求められるのではないかと思うのです。


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