季節が変わるので購入品を振り返る(服飾 2020/21 AW)
今季もたくさんの服との出会いがあった。
そして欲しいものは全て買った自分、最高。
ただ、「全て買った」とは言っても、ちょっとやそっと気に入ったくらいでは購入のgoは出さない。
「これが無いと私の人生は萎む」と思わせてくれものだけを厳選するようにしている。
今回は、そんな服好きという十字架を背負った者の、自戒のための購入品(秋冬)振り返りを記録してみようと思う。
スペック
身長 173cm 普通体系
PC: ブルベ夏冬のちょうど中間
骨格: ウェーブ
今季の購入衣料品一覧
コート x 1
レザージャケット x 1
カーディガン x 1
セーター x 1
ブラウス x 2
ロンT x 1
デニム x 1
バックパック x 1
計 8着 + 1個
1 Rag & Bone ラップコート
今季買ってよかったもの堂々の第一位がこちら、ラグボンのラップコートである。
ウール100%でずっしりしっかりした真冬用コートはウェーブ体型の鬼門ではあるものの、こちらのコートは上半身がかなり細身な上に、ハイウエストでキュッと絞るベルトがついているためバッチリ着こなすことができた。
また、黒に限りなく近い濃紺も夏スモ冬ダークの筆者にとってはど真ん中なカラーであった。
一眼見た時から「似合わないわけがない」「試着など不要」と強く確信していた一着である。
真冬は、これにダークグレーの大判ストールをたっぷりと巻き、スキニーパンツ、ショートブーツと合わせていた。
2 HELMUT LANG レザージャケット
ライトグレーのラングのラムレザージャケットは、初めて触った時に、そのあまりにも柔らかく上質な肌触りについうっかり「うぐぅ・・・」と変な声を出させられた。良いものは、良い。
本来、ウェーブ体型はレザージャケットは鬼門と言われるが、夏スモが大得意とするくすみにくすみまくったライトグレーとコンパクトなシルエットのため問題なく着用することができた。
かなりタイトな作りなのでインナーにニットなどを着込むことはできず、秋口から冬の初め頃までと着用時期は限られたが、我が家においでいただくことが出来て心から誇らしく思える逸品である。
ふわっとしたAラインの膝丈スカートやミモレ丈の黒レースプリーツスカートにショートブーツを合わせて着用していた。
3 ARC' TERYX フリースカーディガン
言わずと知れたカナダのアウトドアブランド ARC'TERYXのフリース製カーディガン、これもまた「絶対に似合わないわけがない」と言う謎の自信とともに直営店を訪れ、即購入に至った。
移動中や作業中にサクッと羽織れ、持ち運びの際も非常に軽量で皺にならない、雨に濡れたり汚れてもガンガン洗濯できるという非常に優秀な逸品である。
腰骨がすっぽりと隠れる程度の丈なのでパンツとの相性が非常に良く、スキニーデニムやゆるりとしたさらわらとした落ち感のある柔らかい素材の黒パンツなどと合わせていた。
逆に言うと、スカートを合わせると果てしなくダサくなるので絶対に合わせてはいけない。
4 ヴィンテージ ニットセーター
実はこのニットは、先述のラグボン ラップコートとともに今季の買ってよかったもの同率1位である。今季本当にたくさん着た。
(パーソナルカラー的な)夏冬を問わずブルベは緑に苦手意識を抱きがちだが、私のような夏スモ冬ダークのようにくすみ色やダークな色が得意な方には、このニットのようなモスグリーンを強くお勧めしたい。
メンズのXLでかなり大きいものの、カシミア素材のため非常に柔らかくオチ感が綺麗。長身の筆者が着てもおしりがすっぽり隠れるほどの丈感である。
Vネックのレースインナーを合わせることで、メンズのニットが一気にフェミニン名雰囲気を帯び、ウェーブ体型にピッタリ合ってくれる。
ボトムはスキニーパンツかやタイトなミモレ丈黒プリーツスカート、そしてTPOが許すときはヒラヒラしたミニスカートを合わせるとめちゃくちゃ可愛い。
5 ヴィンテージ 透けプリーツブラウス
なんとなく立ち寄った古着屋で一目惚れした、すごく変なスケスケブラウスである。
まず、シルエットがとてつもなく変。とても四角い。形の位置も、袖が生えている位置もなんか変。しかもスケスケ。
第一印象は「胸毛モジャモジャのラテン系のダンサーが着てそうな服」だった。
店の人も何用の服なのかは不明だと言っていた。
しかし、試着してみたらこの世の終わりかってくらい似合ってしまったので即購入。
こちらが可哀想になるくらい低価格で叩き売られていた。
元々は襟がついていたのだが、気に食わなかったので取り外し、マオカラーに仕立て直した。
もう少し暖かくなったら黒タンクトップに合わせて着用したい。ボトムは、古着デニム、スキニーパンツ、綺麗めスカートとなんでも合いそう。
6 UNIQLO コットンロングテールT
ユニクロのとってもシンプルな真っ白のコットンのロンTである。
本来、ウェーブど真ん中の私にとって、こういったコットン素材のシンプルなTシャツは半袖、長袖にかかわらず鬼門中の鬼門でる。
どんな風に鬼門なのかというと、どんなに素敵なブランドのものであったとしても筆者が着るとどうしようもなくダサい部屋着に見えてしまう、と言った具合だ。
なので普段は避けていたのだが、どうしても首元が詰まったシンプルでカジュアルなコットン白ロンTが着たくて着たくてたまらなくなり、ダメもとで試着してみたところSサイズがクリティカルヒットだった。
長身のため普段Sサイズを着ることはほとんどなく、この時も当然Mサイズを狙っていたのでこれには正直驚きだった。
Mサイズだといつも通り非常にやぼったくなってしまったのだが、Sサイズだとスッキリと華奢に見えたのだ。
どうやらこのロンTは骨格タイプによって似合うサイズが異なるようなので、ぜひマイサイズ以外のサイズの試着もしてみることを勧めする。
7 Swingle 白ブラウス
たっぷりドレープが入ったオフホワイトのブラウスである。
実はこれ、ネットでどなたかが着用されているのを拝見し一目惚れ。しかし、そこには着用衣服の詳細キャッシュなどはなく、その画像だけを元に調べに調べ上げて見つけた奇跡の一着である。
我ながらちょっと正気の沙汰とは思えないと思った。
見ての通り、明らかに春夏物なので今の所まだ着用していないが、これから暖かくなったら古着のデニムと合わせて着用したいと思っている。
8 GU コクーンシルエットジーンズ
このホワイトデニムだけは「大満足!」と心から思えない購入品だった。
ものは決して悪く無い。理由は完璧に私にある。
骨格ウェーブの筆者には太めでハリがあるデニムパンツはやはりどうしても似合わない。しかも、コクーンシルエット、足首丈!
悪くは無いけど、絶対に良くは無い。そうなるとどうしても手が伸びない。
思い切って履いてみても、合わせるアウターがない。
ただでさえ冬の重めコートは着膨れて見えるのに、ボトムにまでボリュームを持たせてしまうと野暮の極み。
買う前からなんとなく分かっていたのだが、己を止めることができなかった。
猛省して、このデニムは骨格ナチュラルさんに譲りたい。
9 ARC' TERYX グランヴィル 16ジップ バックパック
フリースカーディガンに続き、こちらもアークテリクスからの16Lバックパックである。
これは完全にタウンユース目的で作られているため、大きすぎないサイズ感とラップトップやタブレットを入れるスリーブがついていることが特徴である。
また、山岳地帯などで働くメッセンジャー用に開発されたバッグをもとに作られているので、ジップ部分も含めて完全防水なので非常に心強い。
バッグ自体が非常に軽量なのでラップトップやその他資料を詰め込んで背負ってもそんなに苦痛なく移動できる。
購入の決め手は、なんと言ってもこの無骨でシンプルな見た目である。
おまけ: 江戸家の洋服ブラシ(カシミヤ用)
以前、「毛玉はガムテープでペタペタして除去してる」と、ついうっかり服屋の店員さんの前で漏らしてしまったために超絶説教を食らい、猛省の証としてその場でこの江戸屋の洋服ブラシ(カシミヤ用)の購入するに至った。
店員さん曰く、毛玉取りにガムテープなどを使用すると、その粘着剤が服の繊維に残り、結果として服を痛めつけることになるそうだ。
愛する我が先鋭部隊(服)が自らの手で痛めつけられていたとは・・・
自らの愚行を猛省し、現在では脱衣後すぐにこのブラシをかけるようにしている。
誰にでも「なんだかよくわからないけど、これがすごく好きなんだよね」と言う事物があると思う。
私にとってのそれは服飾を含めた粧すこと全般である。
こんなに好きが過ぎるなんて、もしかしたら前世では服飾と生き別れた恋人同士か何かだんじゃないのと思うほどである。
そんな私だからこそ、2020/21AWに引き続き、2021SSも服飾品に対して一切の妥協を許さず運命の逸品達と出会い、恋に落ち、そして謹んで我が家へと連行しようと思っている。
次回はまた春夏シーズンが終わった頃に購入品振り返りを行う予定である。