note のススメ:書くことの効用 〜フランスでの体験から
最近 note デビューしました。
始めてみると、たくさんのメリットがあることがわかってきました。
まず人は、ある程度長い文を邪魔されずに書くと落ち着けるのです。
これは、若いときにフランス一人旅ですでに体験していたことで、この度再認識しました。私のフランスでの体験をまず以下にご紹介します。
私はあるとき、パリから郊外にメトロ(地下鉄)+在来線で行こうとしていたのですが、切符の買い方を間違えて、気づいたらキセルをしてしまっていて、社内検札でひっかかりました。
で、もう何倍もの金額を請求されるわけですが、私がなんだかんだと食い下がったので(お金は払いましたが)、
「だったら苦情受け付けノートがあるからそこに書きなさい」とノートのある場所に案内されました。
そこで、私はフランス語でツラツラ文句を書き並べました。もちろん、ネイティブ並みに書けるわけではありませんが、知識を総動員して、数ページ書いた記憶があります(多いですよね。怒りというか、逆切れの力はすごいです。怒りで字が乱れすぎて誰も読まないか、読んでも決して改善には役立てられないのにね)。
そうしたら、書き終わる頃には、気持ちがおさまってしまっていたのです。
私は、フランス人は心理学を応用してこのクレーム対応システムを作ったのかと感心で終わった、というのが、この旅の思い出です。
書くことで、自分の論点の矛盾に気づいたり、考えの整理もできます。
さて、書くといっても、note はプライベートな日記等とは異なり、人に読んでもらうこと前提に書くものです。
人様に読んでもらうには、まず間違ったことを書いてないか、そして、わかりやすくなっているか、チェックしながら書きますよね?
それが、自分の考え直しや整理につながります。大変ありがたい話です。
キャリアを積んできた、あるいは経験豊富な方なら、自分のセールスポイントの棚卸しもできるしょう。
note で書くことの効用もう一つ。
まず、ビジネス目的で note を使用されている場合のお話をします。
現在、コロナ禍で、たとえば「オンライン〇〇」は飽和状態です。ネット記事も有り余るほどあります。
集客でも読者獲得でも、既存のお客様がたくさんいて、そこからさらに口コミで広がるくらいの地盤+実力があるなら、それほど「雨後の筍」状態を気にしなくてもいいでしょう。
しかし、これからオンラインで集客したいとか読者を獲得したいとなると、自分の存在価値を見直して、他と差別化しないと生き残れません。
これは、ビジネスだけではなく、プライベートで文章を読んでもらいたい場合も同じだと思いますが、
人は、ありきたりの体験をつづった記事は、もう読みません(よっぽど読み手が同じ種類の記事を探している時でなければ)。
そして、キャッチーな広告で釣れたとしても、中身のほどはバレます。
逆に、差別化さえできれば、うわべだけでない貴重な体験・能力を効果的に宣伝できれば、
読んでもらえたり、ビジネスの場合は価格競争にはまってしまわずに適正な金額を払って頂けることになるでしょう(これはとても重要です)。
note (書くこと)の準備段階で、体験や能力を整理していくうちに、何を売り物にしたらいいのかもわかってくるのです。