リモートで移住するのなら いっそ フランス短期留学→仏検2級合格 もありかも
こんにちは。30余年のフランス語経験を基に、効果的なフランス語学習法、フランス・企業・移住に関連すること、その他をお伝えさせていただいております。
はじめに(今回のおすすめの背景)
今回は、私の経験のうち、「大学2年で1カ月フランス留学→同年(仏語習い始めて二年目)秋の仏検2級合格」 のところから、効果的なフランス語学習方法をご紹介・ご提案したいと思います。
なぜなら…
このコロナ禍、リモートワークになって、地方に移住する人も増えてきましたよね。
フランス語をマスターしたい方で、許す環境にある方なら、いっそ、フランスに1カ月でも(またはそれ以上?)語学留学してしまうのもありなのでは?と、この時の経験から思うに至ったからです。
留学はやはり大変効果的だからです。
*ちなみに、私はコロナに関係なく地方(東京から1時間ちょっとのところ)に移住してもう10年になりますが、地方で働くことについては、また別の機会にお話しさせて頂きます
1カ月といっても、時期を選ばないと、検疫だけで相当かかってしまう事態にもなりかねません。また、現地の学校自体がリモートとか、街でも皆マスクをしているので聞き取りにくい、ということもあるかもしれません。もちろん、安全かどうか不安です。
今回は、まずは現在の感染状況が落ち着いて、全世界がコロナと共生社会になり、検疫期間もせいぜい数日で終わる・現地での通学が再開して軌道に乗った段階になったら、という前提でお話させて頂きます。
マスクについては、このままデフォルトで皆さんしていくことになると、もう聞き取りに慣れるしかないかもしれませんね。
ちなみに、大事なことですが、1カ月「住む」だけだと、語学力アップは望めないと思います。
事実、何年もフランス(特にパリ)に住んでいるのに一向にフランス語をしゃべれない人もたくさんいます。パリなどからブログなどで情報を発信されている方々の皆がフランス語ができるわけではない、のは皆さんご存知ですよね。
(少なくともパリには日本人社会ができているので、その中で得られる情報に頼るだけでよいのなら、しゃべれなくても生きていけるようです)
そうするのではなく、短期間、きちんと学校に通ってフランス語を学ぶ、のみならず、生活からフランス語漬けにして、フランス語を短い期間で効果的にマスターしてしまう、ということです。
やっぱり留学は、真面目にやれば効果的です。
以下、私が実際に1カ月の留学でとった効果的な方法をご紹介します。
まず、出発前の準備もとても大事です(コロナの行く末を見守る今はココ?)
!日本で、日本語で文法を一通り習っておく
単元名で言うと、
少なくとも、現在第二外国語の1年次の範囲である「複合過去」・「単純未来」くらいまで。
できたら2年次・フランス文学科だと1年で習う「接続法」まで
(仏検でいうと前者は4級、後者は3級の範囲です)
これを現地でフランス語で始めるのは、短期決戦の場合、効率が悪すぎます
(そもそも、特に外国人の大人は、「子供のように聞いて自然と覚えていく」は効率が悪すぎます。
「こういう時はこう言う」ばかりを積み重ねていくだけでなく、組み立て方を先に学んで、単語や構文をあてはめながら話すことも必要だし、応用がききます)
!文法と同時にフランス人と会話(フランス語のみ)のレッスンを受けておく(文法との割合は半々くらい)
「複合過去」・「単純未来」くらいまで(仏検で言うと4級の範囲)まで終わったら、会話のレッスンをぜひ受けておきましょう。現地で素早く慣れるためです。
!日本での移動中はそのとき使用しているテキストの音源を流しっぱなしにする(完全に覚えてしまいストックを増やすため)
(以上 ↑ は、私が短期留学前に日本で受けていた授業のあらましです)
さて、現地では
!現地の語学学校に午前中だけ(午後は観光や買い物などで実践)、または夕方まだ入ってフランス語漬けにする
!現地の授業以外(自分の部屋でも)なるべくフランス語漬けにする
これは大事です。
お仕事をリモートで日本の会社と日本語でされている方には中々難しいかと思いますが、
有休の使用である期間、あるいはワーケーションシステム?などを利用して、または一日のうちある時間帯・週末だけでも可能な場合は、ということでお読みください
(ちなみに時差は、夏は現地朝8時に日本は午後3時、冬は現地朝9時に日本は午後5時です。夏は気候上、早く働き始めることが可能です)
日本語で書かれたものは辞書・参考書以外は置かない
PCやスマホ・SNS・Googleなどの言語もフランス語にする・発信や読むのもフランス語のみ
日本人と日本語で話さない・各国からの留学生と英語で話したりもしない(話すときはフランス語で)
と、学校以外のところでもフランス語漬けにしないと、効果が減ります。
これは日本でも取り入れられる部分がありますね(Googleなどの言語をフランス語にするなど)。
1カ月(またはそれ以上?)このように、本当にフランス語漬けにすると、帰って来た際に、ちょっとは口をついて出るようになる・口が動くようになっていることに気が付くかと思います。
ちなみに私はこれで、帰国後の秋(仏語習い始めて二年目)に受けた仏検2級に合格しましたが、対策本を買って一通り問題形式を見たり何年分か過去問を解いただけで、特に対策はしませんでした。
*仏検については、1級合格について後日記事を書きたいと思いますが、特に対策をしなくても、実力があれば、受かります。
そして、就職に資格が必要で消極的に受ける場合を除いては、この実力こそが、本来最も大事なもののはずです。
今回の記事はこれで終わりです。皆様の学習のお役に立つ部分があったなら、幸いです。
今後のアップ記事(予定)
一年の留学、仏検一級、フランス語を使った仕事、地方への移住のことなど