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僕達は燃え盛る日々の旅の途中で出会った

人に会うことが出来なかったコロナ禍で

こんなに自分の素直な気持ちを吐き出したのは

いつぶりだったんだろう。


映画の公開で沸き、主題歌である

この曲が流れる中、

曲の歌詞と自分の今の感情が重なっていく。


◆◆◆


久しぶりに高校の仲の良いメンバーとの飲み会。

これまでも定期的に会っていたつもりではあったし、

前までも気を使っていたつもりは全くなかった。


ただ、何となく帰った後に、

「どうして自分だけ前を向けていないんだろう」

「立ち止まってるのは、どうして自分だけなんだろう」

とやり切れない想いが残ってしまっていた。

そんな気持ちは自分だけだろう、

そう思っていたが、同じように周りの皆もやるせなさを感じていたようだった。

ただ、今回だけは違っていた。


◆◆◆


コロナ期が続いた今年。


若い時の思い出話や、いまその時楽しい話をしていたメンバーが、それぞれ社会の変化を感じていた。


それぞれが「今」だけではなく、

「将来」を考えざるを得なくなっていた。

私たちに変化を与えたものは何だったのだろう。



燃え盛る日々


私たちが出会ったのは、高校生の時。

将来には期待しかなかった。

"このまま続くと思っていた"その日々を、

一緒にずっとずっと過ごしていた。


大学や就職で環境が変わっても

何かあればいつでも会って、お互いに助け合える

そう思っていた。

何があってもこのまま居られると。

ずっとこれからも

変わらずに居られるんだと。


音を立てて崩れていく世界


コロナの流行によって、

こんなにも脆いものかと思うくらい

これまでの世界は崩れていった。


地元にいる友だちとは簡単に会うことなど出来なくなり、

近くに住んでいる友だちにさえ、

会いたいと言うことも、気が引けるようになった。

"全てがこのままじゃない"

それを感じた数ヶ月だったと思う。

描いた明日はおろか、

今掴んでいるものも、

必死に捕まっていないと消えてしまうかもしれない

それぞれが、そう感じ、

今までの当たり前を手放すことを強いられ、

当たり前が幸せだったと

振り返る期間だったように思う。


託された幸せのために


普段はくだらない話しかしない

いつものメンバー。

でも今回は違っていた。


自分の生活がどう変化し、

これからどうしたいのか、

なにを感じ、自分はどうすべきなのか、


真剣なそれぞれの表情に

少しおどろいた瞬間があるほどだった。


地元に戻って、故郷のために力を尽くしたいと思った人、

もっともっと日本の外へ出たいと感じた人。


それぞれ考えは全く違うが、

それぞれの想いを抱いていた。


一度全ての概念が崩れたからこそ、

生まれた会話だった。


旅の途中


集まって飲んでは、昔話をし、

「あの時が1番楽しかった」と話すのが常だった。

しかし、もしかしたら、

私たちの"燃え盛る旅"というのは

まだまだ続いていて、

一度このコロナという節目を経て、

また始まっていくのかもしれない。

昔話じゃなく、本当に今思うことを語り、

その夢を誰も馬鹿にすることなく、

真剣に語り合えたのだから。


一度"輝いた未来は消えてった"のかもしれない。


だからこそ、いま

窮地に立たされた今だからこそ

全てを越えて、自分の未来や全てを

また取り戻していける機会なのかもしれない。

大変な状況は今も変わりはしないし、

また、それが、お互い別々の道になっていくとしても。

振り返らずに進んでいけたら。

お互いの力を信じて、旅の続きを進んでいけたら。











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