創造性を解放する3つの考え方
創造性を発揮するヒントについて、HBR (ハーバード・ビジネス・レビュー)の "How to Nourish Your Team's Creativity"から気付きを紹介します。
HBR調べでは、約80%の社会人が創造的になることよりも、生産的になることにプレッシャーを感じているそうです。
今は、コロナ感染拡大でリモートワークが続いたり、創造性の敵である「不安」や「孤独」を感じる人も多いのではないでしょうか。
私自身、3週間以上、誰一人としてリアルで会わず生活をしながら、0-1でビジネスを作る仕事をしており、創造性を解放するのが難しいと切実に感じてます。そこで、留学時代のノートを振り返ってます。
創造性を解放する3つのTIPSにまとめました。
1.創造性をジブンの言葉で定義する
クリエイティビティ、創造性、イノベーション、デザイン、ブレークスルーといった曖昧な言葉を使うことをやめることが大切です。
創造性という言葉の代わりに、組織のなかで「創造性」が意味する事を定義する必要があります。創造性の先にある目的や、我々にとっての創造性とは何かについて、面倒がらずに言語化して共有することが大切です。例えば、
「創造性=マーケティング戦略をクライアントが120%満足するプレゼンテーションするため、新しい切り口で商品のポジショニングを企画する事」
など具体的に定めることが重要です。
リモートワークの場合は特に、認識のズレが発生するので、自分たちで重要な概念を定義する必要があると思いました。
2.みんなで創造的になる
「創造性(クリエイティビティ)」という言葉の語源を辿ると、
"Creative" - which describes a social, communal experience
「創造的」ー社会的、コミュニティ的な経験
とあります。
創造的というと1人で行う活動をイメージするかと思いますが、実際には、「コラボレーション(共創)」による体験のことを意味します。
1人で創造的になるのではなく、みんながいかに創造的になれるか、それを支援する環境だったり、関係性を創ることが大切です。
1人で考えていてもアイデアが浮かばないときに、誰かに相談すると、ふと良い考えが思いつくという経験があるかと思います。
リモートワークの場合はMURALなど、創発作業ツールを使っていこうと思います。
3.不自由なルールを活用する
創造性を解放するためには、創造性に頼るのをやめる必要があると言われています。
創造的になれ!創造的になろう!と思っても、なかなか新しいアイデアを思いつくのは難しい気がします。それは、フリーダム(自由度)があまりにも高過ぎるためと考えられています。
創造的になるためには、「ある程度」の制約をもうけることが大切だと言われています。
写真:MURAL 公式ホームページ
クリエイティブな活動を行うときは、簡単なフレームワークを用いるとよりクリエイティブ脳が活性化すると言われています。デザイン思考であれば、HMW(How Might We~)の形で、解決すべき本質的な課題を定義するフレームワークを用いたりします。
こちらのサービスデザインツールは何かと参考になります。
ここまで専門的なツールが必要なくても、制限時間を儲ける、テーマを思い切り絞る、アイデア出しのプロセスを決めるなど、シンプルなルールを設定することがチームの創造性を高めてくれると言われています。
創造的になることの効用
創造的になることは、仕事だけでなく、私生活にも良い影響を与えると言われています。
左脳に損傷を負った脳科学者の本(奇跡の脳)では、右脳を使う(創造的になる)ことで「不安」や「孤独感」も改善され、「充実感」が高まるとも言われています。
コロナ時代の今だからこそ、仕事でも生活でも今までにない知恵を出して、充実して暮らしていくために必要なのが「創造性」ではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
Photo at Espoo, Finland