娘と先天白内障と私(2)
前回の続き
今回は主に入院と手術について。
診断された後、両家の家族に報告。
みんな泣いて心配してくれました。
みんなでフォローする。
頑張ってこうって。
全員が言ってくれた。
その気持ちがとても嬉しかった。
そして診断されてから2週間。
娘の手術を目の前に控えて
私はいろんな不安にかられてました。
手術に対する不安。
失敗したら。麻酔がうまくいかなかったら。
後遺症がのこったら。
他にも
めっちゃ夜泣きが激しいのにどうしよう
(4人相部屋)とか
手術の後から始まるコンタクトレンズは
ちゃんと入れられるんだろうか
(数少ない先天白内障についてのブログで
毎日苦戦してストレスで母子ともに痩せてしまった、というのを見ていたので)とか
私自身は当時、乳腺炎になったりして
度々産院に駆け込んでいて。
入院付き添い中に乳腺炎になったらどうしよ
(めっっっちゃ痛い)とか
育児中のママは皆同じだけど
私が元気でないと娘のフォローも
まともにできないし、自分の体調管理って大事。
でも結局不安ばっかりで手術までは
ちゃんと眠れませんでした。
この頃はまだ実家に里帰り中だったので
助けてもらいながら何とか睡眠もとれていたけど
毎日娘がなかなか寝てくれなくて
既に疲労困憊してました私は
3日間一人でやっていけるのかビクビクしてました。
(ただでさえ新生児の育児で疲れ果ててたのに
今思えばよく頑張ったな、私。笑)
普通なら昼間だけでもパパやばあばが
一緒に付き添ってくれると気分も違ったと思うけど
コロナ禍で病室に入れるのは1人だけ。
やるしかありませんでした。
私、母親だものね。当たり前のことです。
そしていよいよ入院の日。
荷物も多かったので
ばあばと兄嫁が病院まで送ってくれました。
当時おやすみたまごという
寝かしつけアイテム(でっかいクッション)じゃないと
娘は寝てくれなかったので
そんなものも病室に持ち込んで。笑
病棟の入り口まで荷物を運んでもらって
ばあばと兄嫁とはお別れ。
ちなみに
乳児の、全身麻酔も含めた手術ということで
前日入院の後日退院で3日間の入院でした。
最初に入院病棟の中を案内してもらい、
説明を受けました。
コロナ禍で他の階には行けなかったけど
中庭みたいなところがあって
少し外に出た気分になれる場所があったので
娘が泣いて泣いて仕方がない時は
ここに娘と逃げてこようって思いました。笑
一通り説明を受けた後は
娘の身体測定して
担当の看護師さんと挨拶したり
この3日間のスケジュールをきいたり
書類を書いたり。
家ではひたすら抱かれてないと泣いてしまう娘は
なんか猫かぶってたのか
すごく大人しくて
何ならずっと寝てました。笑
なんじゃそりゃ。でも母さん助かる。ありがとう。
夜7時、明日の手術のための点滴を開始。
点滴の処置は看護師さんに連れて行かれて
私は見せてもらえませんでした。
押さえつけられて針刺されるところ
可哀想だから見せないことが多いみたい。
(今となっては予防接種とかで見慣れてるけど
生後1カ月の時はやっぱ可哀想だった)
泣かなかったよ〜えらかったんよ〜
と看護師さんに連れられて帰ってきた娘の右手は
包帯ぐるぐる巻きになって
そこから点滴の管がのびてました。
まだ小さすぎて何がなんだかわからなかった様子。
でもすごく不安そうな顔をしてました。
不安よね
初めての場所で初めての人たちに
押さえつけられてよくわかんないことされるんだから。
とりあえず今日のスケジュールはこれで終わり
けれど就寝前にやっぱり寝くじが始まってしまい
病室にてギャン泣き
30分くらい泣き続けるので
看護師さんが一緒にあやしてくれました。
他の人の目もあるし、1人ではドキドキして
耐えれなかったかも。ほんまありがたかった。
消灯30分後くらいに
やっと泣き疲れて寝てくれて一安心。
夜中に同室の子たちが泣いたりしてたけど
不思議と気にならないもんで
あらら大丈夫かなぁ〜
て感じでした。
たぶん他の人からしたら
うちの子が泣いていてもきっとそんな感じで
あんまり気にしてなかったかもしれない
小児病棟だし結局お互い様ですしね。
夜の授乳も点滴つけたままだったから
難しかった…
そして夜中にうんち漏れ…
本当に背中漏れが普段から多くて
この日もやってしまわれたので
夜な夜なナースコールを押して
真っ暗の中シーツを替えてもらったのでした。
本当看護師さん同室のみなさん、すみません。笑
そしていよいよ手術当日。
朝から手術のことを考えて泣きそうになりつつ、
頑張るのは娘なんだから
私が泣いてられん!と立ち直り
先生や看護師さんが入れ替わり立ち替わり
説明にきてくれて一生懸命聞いた。
手術室までの移動用ベッドの迎えがもうくるよ、
という時に不安が一気に押し寄せてきて
号泣してしまいました。
替わってやりたいと何度思ったか。
不安だよね、まだこんなに小さいもんね、
と看護師さんに背中をさすってもらいながら
移動用ベッドが来たので娘をそちらに乗せて
手術室へ。
ここでもコロナの影響
本来なら手術室の前まで私も行けたけど
途中から立ち入り禁止になってて
見送りも途中まで。
手術室の前で待つこともできず
部屋で待っててください、とのこと。
手術は3時間くらいの予定。
連日の睡眠不足でふらふらだったので
ベッドで寝てやろうとも思ったけど
眠れるわけもなく。
麻酔が効くまで泣いてやしないだろうか
恐怖でトラウマにならないだろうか
よくないことは起きてないだろうか
どうか無事に終わりますように
3時間めちゃくちゃ長かったです。
最初に看護師さんだけが来て
無事に終わったから、目が覚めたら少し様子見て
連れて帰ってきますね、と。
はぁ〜。と長い息が出ました。
良かった。
そして戻ってきた娘は
眼の上には数カ所傷がついていて
眼の中は充血していて痛々しく、
麻酔が抜けきっていないため
ぼーっとした様子でした。
頑張ったね、頑張ったね
えらいね
何回も褒めて抱きしめました。
本当ならこんな想いしなくていいのにね。
ごめんね。
頑張ってくれてありがとう。
そういう想いでいっぱいでした。
夜には点滴がとれて
麻酔はまだ抜けきれないので
この日はすごく大人しくて
心配になるくらいよく寝てました。
とりあえず手術は無事に終わったし
明日は退院だし
不安だったことがいろいろ解消されて
私も久しぶりに眠れた夜になりました。
次の日、先生の診察を受けて
無事退院しました。
娘、よく頑張った、本当に。
つづく