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かなしみと空

谷川俊太郎さんの「かなしみ」という詩を読んで、なぜか小学生の頃、校庭で青い空を見て悲しかったことを思い出した。

青い空に、降りたつことが出来そうなしっかりした白い雲。
その上には決して登ることは出来ないとわかっていて、その現実が切なかった。どうしてそこに行けないんだろう。とてもステキで今すぐ手に届きそうなのに。ふわふわした上に乗っかって、いつまでも遊んでいたい。

でも雲は気体と知っているし。
雲行きの飛行機もないし。
わたしには決して辿り着けない場所。
どんなに眺めても。

見える素晴らしい景色。
叶わない想い。
この組み合わせは、かなしい。

亡くなった人も
目を閉じれば見える生き生きした姿。
もう会うことは出来ない想い。
かなしい。

在ったからかなしい。
最初からなかったら、かなしくはなかったのに。

かなしみは、人生にあって悪くない。
だってあったんだから。

かなしみはひとつの生きている風景。
今日はなんだかそんなことを思った。

知っている方が亡くなって、
悲しいけど愛に溢れてる
パートナーの方の投稿を読んで
そんな気分になったのかもしれない。